創作活動

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 創作活動
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 なし / リンク学習カード、ロボット製作学習キット
担当教員 田畑 隆英,三角 利之,白石 貴行

到達目標

部品表とパーツを照合して、部品を確認することができる.
基本的なリンク機構を実習を通して理解できる.
リンク機構の実習から、基本的なリンクの特徴を理解できる.
工具(ニッパー・ラジオペンチ・ヤスリ・ドライバ・はんだごて等)の使用方法を理解できる.
工具を利用して正しく安全に使うことを理解できる.
モーターと電池ボックスの配線を理解できる.
歯車に力の伝わる順番を理解できる.
ギアボックスのギア比を適切に選択し、組み立てることができる.
駆動軸にイモねじで六角固定金具を固定できる.
スライダの加工方法を理解できる.
ステンレス金具の折り曲げや切断の加工方法を理解できる.
フレームの加工方法を理解できる.
作業手順を考えて、正しく組立ができる.
製作したいロボットを決定することができる.
他者の意見を取り入れて、ロボットを改良することができる.
競技会・コンテストを開き、ルールを守って参加することができる.
他者のロボットの特徴を発見することができる.
ロボットや部品、工具の管理を行うことができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
工具の正しい取扱とリンク機構の理解、配線、ギヤボックスの組立自ら、工具を正しく取り扱い、リンク機構を理解し、配線やギヤボックスの組立を進めていくことができる.指導を受けながら、工具を正しく取り扱い、リンク機構を理解し、配線やギヤボックスの組立を行うことができる.指導を受けても、工具を正しく取り扱うことができず、リンク機構を理解できず、配線やギヤボックスの組立も行うことができない.
グループで協力しての作品製作グループで積極的に協力して、作品を製作することができる.グループで協力して作品を製作することができる.グループで協力して作品を製作することができない.
基本ロボットの製作、および、機械の仕組の理解基本ロボット(製作例1)を製作し、機械の仕組みを理解することができる。さらに基本ロボットの製作を製作例2、製作例3と先に進めることができる.基本ロボット(製作例1)を製作し、機械の仕組みを理解することができる.基本ロボット(製作例1)を製作することができない。または、機械の仕組みを理解することができない.
応用ロボットの製作、その特徴の他者への説明、他者の製作したロボットの特徴把握競技アイデアに基づき、競技ロボットを製作し、その特徴を他者に説明することができる。また、他者からの改善の提案を自分のロボットの改良に反映することができる。また、他者の製作したロボットの特徴を把握し、改善案を提案できる.競技アイデアに基づき、競技ロボットを製作し、その特徴を他者に説明することができる。また、他者の製作したロボットの特徴を把握することができる.競技アイデアに基づき、競技ロボットを製作したり、その特徴を他者に説明することができない。また、他者の製作したロボットの特徴を把握することができない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-d 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械工学の導入教育として,工具やリンク機構,工作に関する基礎知識を理解するとともに,ロボット製作を通じて,ものつくりの楽しさを体験的に学習する.
授業の進め方・方法:
基礎知識を学習した後に,グループを作り,工作を行う.工具の使用方法を学び,学習カードを用いた工作を通じて,リンク機構の基礎を学ぶ.
また,キットを用いて,電池ボックス,コントローラー,モーターの配線,ギヤボックス等を組立てを行って,機械の仕組みを体験的に学習する.
そして,互いにアイデアを出し合って、競技ルールを決定し,基本ロボットを改良して競技ロボットを製作し,競技を行う.
さらに,自分や他者の製作したロボットの良いところや改良すべきところを把握する.
注意点:
安全第一で工具を正しく使用し,怪我をした場合には直ちに報告すること.また,部品および工具の管理は各自で責任をもって行うこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 工具 工作キットの内容物を照合できる.工具の種類,使用方法,ネジ・ボルトについて理解する.
2週 リンク機構 リンク学習カードを用いて,工作することを通じて,リンク機構(両てこ機構)について理解する.
3週 リンク機構 リンク学習カードを用いて,工作することを通じて,リンク機構(揺動スライダクランク機構とてこ機構)について理解することができる.
4週 リンク機構 リンク学習カードを用いて,リンク機構(てこ機構と揺動すべり機構,てこクランク機構)の製作実習を行うことができる.
5週 配線とギヤボックス 動力伝達方法,直流,モーターの原理,はんだづけについて理解する.ギヤボックスの仕組みを理解することができる.
6週 配線とギヤボックス ギヤボックスの組立,モーター・リード線・電池ボックスのはんだづけの作業実習を行うことができる.
7週 基本ロボットの組立 基本ロボットの「製作例1」の組立を行う.ロボットの組立図からどのような動きをするのか,予想することができる.
8週 基本ロボットの組立 基本ロボットの「製作例1-3」の組立を行う.部品の曲げ加工・切断加工(疲労破壊)について,理解することができる.
4thQ
9週 基本ロボットの組立 基本ロボットの「製作例1」の組立を完了させる.マニュアルを読んで,予め「ロボットの特徴」や「作業手順」,「調整」を把握してから製作することができる.
10週 競技テーマの決定 基本ロボットを応用した「競技アイデア」を基にして,「競技ルール」の概要を決定することができる.
11週 競技テーマの決定および競技ロボットの製作 「競技ルール」を決定することができる.また,基本ロボットを改良して,競技ロボットを製作することができる.
12週 競技ロボットの製作 基本ロボットを改良して,競技ロボットを製作することができる.
13週 競技ロボットの製作 基本ロボットを改良して,競技ロボットを製作することができる.
14週 競技会 競技会に参加し,運営も行うことができる.
15週 活動結果の報告 自分および他者の作品について,良いところや改良できるところを見つけることができる.
16週

評価割合

成果物レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000