情報処理Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 情報処理Ⅱ
科目番号 0029 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕よくわかるC言語 ――イメージと例題で理解する―― 長谷川聡 近代科学社 〔参考書・補助教材〕自作教材(適宜配布予定)
担当教員 渡辺 創

到達目標

本科目では,様々なソフトウェアの開発に利用されているプログラミング言語であるC言語を修得することを目的としている,特に特に基本的な文法を利用した大規模プログラムの記述法や外部ファイルへのアクセス方法などの習得に重点を置く

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
printf関数 やscanf関数を使い、画面出力やキーボード入力を利用する事ができる一つのプログラムの中で、printf関数もscanf関数も複数個使いこなす事ができるprintf関数、scanf関数の文法を理解し、一つ使いこなす事ができるprintf関数、scanf関数の文法を理解が不十分で、使いこなす事ができない
if、for、whileなどの条件分岐や繰り返しを用いてプログラムを作成する事ができる要求に応じてif、for、whileが二つ以上組み合わさったプログラムを作成する事ができるif、for、whileの文法を理解し、単独で利用する事ができるif、for、whileの文法を理解が不十分で、単独でも利用する事ができない
文字と文字列の違いを理解し、プログラムを作成する事ができる文字型変数と文字列を定義し、キーボードからの入力や画面出力を行う事ができる文字型変数と文字列を定義し、キーボードからの入力や画面出力を行う事ができない
変数や配列におけるアドレスの概念を理解し、ポインタ変数を用いたプログラムを作成する事ができるポインタ変数を利用することで相手変数のアドレスを取得し、複数の関数間でデータの受け渡しをする事ができる変数や配列におけるアドレスの概念を理解し、ポインタ変数の役割を理解する事ができる変数や配列におけるアドレスの概念を理解が不十分で、ポインタ変数の役割を理解する事ができない
外部ファイルへの書き出し、外部ファイルからの読み取り方法を理解し、プログラムを作成する事ができる複数のファイルポインタを準備し、一つのプログラムの中で外部ファイルへの書き出し、外部ファイルからの読み取りが実現できる外部ファイルへのアクセス方法を理解し、書き出しまたは読み取りのどちらか一方を利用する事ができる外部ファイルへのアクセス方法の理解が不十分で、書き出しまたは読み取りのどちらも利用する事ができない
学んだC言語の知識を応用し、工学分野の問題解決に応用する事ができる二分法の考え方を理解し、解析的に解く事ができない方程式の解を二分法により得る事ができる自由落下や斜方投射などの簡単な物理学問題における問題の解を、プログラムを組む事で得る事ができる自由落下や斜方投射などの簡単な物理学問題における問題の解を、プログラムを組む事で得る事ができない

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-b 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミングはIT技術が発展している現在において技術者に要求される必須技術の一つである.実際にPCでプログラムを構築し,実行させることでC言語とハードウェアの操作方法の理解を一層深めることができる.2年次の情報処理IではC言語の基礎を学習しているので,本科目では応用力の向上を目指す.なお本科目は4年次開講の数値解析および5年次の卒業研究と関連している
授業の進め方・方法:
プログラミングは演習室で行う。
注意点:
講義は初回から情報教育システムセンターで行うため,教室移動に伴う遅刻に注意すること.また講義は説明→プログラム演習の繰り返しで行うため,説明の段階やプログラム演習中に分からなくなった場合は積極的に質問して理解を深めること.なお,理解を深めるためのレポート課題を課すこともあるので,定められた期限までに確実に提出すること.提出期限に間に合わなかった場合は,その課題の点数は0点として扱う

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 C言語基本の復習 C言語の基本的な使い方において,以下の項目が説明できる
2週 C言語基本の復習 文章で与えられた問題を正確に読み取り,必要な命令文を利用してプログラムを構築できる
3週 関数 C言語における関数の概念が説明できる
4週 関数 関数の宣言と呼び出しの概念が説明できる
5週 関数 引数と戻り値を理解し,利用することができる
6週 文字と文字列 C言語における文字列の取り扱いについて理解し,応用できる
7週 文字と文字列 文字列の代入について理解し,応用できる
8週 ポインタと構造体 変数におけるアドレスの概念と変数をさすポインタについて理解し,説明できる
2ndQ
9週 ポインタと構造体 構造体の基本的な概念を説明できる
10週 ファイル操作 外部ファイルのオープン・クローズを理解し,応用できる
11週 ファイル操作 外部ファイルとのやりとりを応用したプログラムの作成を理解し,応用できる
12週 C言語の工学問題への応用 C言語を用いて機械工学分野の問題を解決できる
13週 C言語の工学問題への応用 C言語を用いて機械工学分野の問題を解決できる
14週 C言語の工学問題への応用 C言語を用いて機械工学分野の問題を解決できる
15週 試験答案の返却・解答解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する(非評価項目)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。2
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。2
英語の発音記号を見て、発音できる。2
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。2
聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。2
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。2
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。2
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。2

評価割合

試験小テスト・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力0000000
専門的能力75250000100
分野横断的能力0000000