文学概論

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 文学概論
科目番号 0031 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 プリントで配布(資料や執筆したレポート等のファイリングが必要)
担当教員 保坂 直之

到達目標

1.文学作品の表現・文体・構成を主観を入れず観察して特徴を指摘できる。
2.1.で指摘した表現方法の狙いを説明できる。
3.2.で指摘した狙いの成否を判断できる。
4.時代・社会・作家論などの背景知識を入れて文学作品を解釈できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学作品の表現・文体・構成のそれぞれについて主観を入れずに観察して特徴を指摘できる。文学作品の表現・文体・構成のいずれかを主観を入れずに観察して特徴を指摘できる。文学作品の表現・文体・構成を主観を入れずに観察することができない。
評価項目2文学作品の特徴的な表現方法の狙いを根拠を明らかにして説明できる。文学作品の特徴的な表現方法の狙いを説明できる。文学作品の特徴的な表現方法の狙いを説明できない。
評価項目3文学作品で意図された表現方法の成否を根拠を明らかにして判断できる。文学作品で意図された表現方法の成否を判断できる。文学作品で意図された表現方法の成否を判断できない。
評価項目4時代・社会・作家論などの背景知識を十分に入れて文学作品を解釈できる。時代・社会・作家論などの背景知識を入れて文学作品を解釈できる。時代・社会・作家論などの背景知識を入れて文学作品を解釈できない。

学科の到達目標項目との関係

JABEE 1(2)(a) 説明 閉じる
JABEE 1(2)(f) 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (1)① 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(a) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(f) 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 1-1 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 2-1 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 2-a 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-b 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近代・現代の韻文・ドラマ・散文作品を鑑賞・分析・批評し、文芸作品を味わうための方法を養いながら、日本語の豊かな表現力を身に付けることを目指す。
授業の進め方・方法:
国語の授業の延長線上にあるだけではなく、批評という行為には歴史・経済・文化へのさまざまな知識の有無が問われるという意味で、本科目は語学を含めたさまざまな基礎教養科目の結節点でありうる。同時に説得力のある文章を書く、という演習的要素(作文指導)も加えて、実践的な言語表現力の養成も図る。
注意点:
概論ではあるが、演習的要素も加味されている。つまり、鑑賞や分析(方法の例示)においては受身的な講義になろうが、授業時間でのディスカッションやそれをもとにしたレポート執筆においては受講生(=批評者)の主体的な発言・発表も求められる。文学を通して自らを主張する楽しさも味わってほしい。鑑賞には日本語だけでなく英語・ドイツ語の基礎的知識が必要な場合もある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 A)批評とは:1)作品評価と根拠 根拠を明示しながら作品を批評できる。
2週 B)散文:2)キャラクタ設定 小説作品でのキャラクタ設定を観察して作品批評できる。
3週 B)散文:2)キャラクタ設定 小説作品でのキャラクタ設定を観察して作品批評できる。
4週 B)散文:3)プロット構成 小説作品のプロット構成を観察して作品批評できる。
5週 B)散文:3)プロット構成 小説作品のプロット構成を観察して作品批評できる。
6週 B)散文:4)ジャンル論・作家論 ジャンル・作家に注目して作品批評できる。
7週 B)散文:4)ジャンル論・作家論 ジャンル・作家に注目して作品批評できる。
8週 B)散文:5)モダニズム・ポストモダン 現代文学の傾向を時代的に理解して論述できる。
2ndQ
9週 B)散文:5)モダニズム・ポストモダン 現代文学の傾向を時代的に理解して論述できる。
10週 C)韻文:6)日本語の表現可能性 日本の現代詩での表現の仕組みを理解し批評できる。
11週 C)韻文:7)翻訳による詩の受容 西欧の詩の作り方に沿って表現の仕組みを批評できる。
12週 C)韻文:8)歳時記と厳格形式 伝統的な俳句・短歌の描写を評価できる。
13週 D)近代文学・現代文学の歴史:9)近代国家と文学 近代文学成立史の概略を理解して論述できる。
14週 D)近代文学・現代文学の歴史:10)モダンとモダニズム モダニズム思潮の傾向を理解して論述できる。
15週 定期試験・答案返却 中間試験・期末試験で達成度を確認する。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力5000(-10)0050
専門的能力0000000
分野横断的能力5000(-10)0050