工作実習Ⅲ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工作実習Ⅲ
科目番号 0063 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 鹿児島高専実習書 / 機械工作法で使用する教科書
担当教員 小田原 悟,東 雄一

到達目標

各種工作法の基礎実技習得を通して,理論と実際の対比,原理・原則に基づく仕組みの体得,応用力・判断力・総合力の養成を図り,あわせて安全作業の重要性を体得させる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各実習内容の目的を理解し,指導された方法で実習に取り組むことができる.各実習内容の目的を理解できず,指導された方法においても実習に取り組むことができない.
評価項目2実習で使用する装置や機器を応用し,創造力に富んだものづくりをすることができる.実習で使用する装置や機器の原理や使用方法を理解し,指導された方法で装置を使用することができる.実習で使用する装置や機器の原理や使用方法を理解できず,指導された方法においても装置を使用することができない.
評価項目3グループワークでリーダーシップを取ることができる.他者と協力・協調してグループで実習に取り組むことができる.他者と協力・協調しながらのグループワークができない.
評価項目4理論から得られるデータと実験結果を対比し,その差について考察することができる.理論から得られるデータと実験結果を対比することができる.理論から得られるデータと実験結果を対比することができない.
評価項目5計画的に報告書を作成し,余裕を持って報告書を提出することができる.報告書を提出期限内に提出することができる.報告書を提出期限内に提出することができない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
座学の機械工作法で学習した理論と本科目での実践との有機的結合により,加工方法の原理や適切な材料選択および工作機械の運動について理解が深まり,実際の生産現場に適応できる技能能力が養成される.実験ジグの製作を行う卒業研究との関連がある.
授業の進め方・方法:
実習心得を守り安全に作業すること.実習テーマの終了時に,担当者から実習レポートの提出の指示があるので指示された日時までに必ず提出すること.また,報告書作成のために実習内容や実習手順等を実習ノートにメモしておくこと.
注意点:

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 NC加工 マシニングセンタの概要及びNCプログラム作成について把握し,実践できる.
2週 NC加工 CAD/CAMの操作法について把握し,実践できる.
3週 NC加工 マシニングセンタの操作法について把握し,実践できる.
4週 NC加工 マシニングセンタの操作法について把握し,実践できる.
5週 NC加工 ワイヤ放電加工機の概要及びNCプログラム作成について把握し,実践できる.
6週 NC加工 ワイヤ放電加工機の操作法について把握し,実践できる.
7週 測定実習 測定誤差,有効数字,端数処理,不確かさについて理解し,測定値の正しい取り扱いが実践できる.
8週 測定実習 マイクロメータの各部の名称および構造を理解し,マイクロメータを用いた計測が実践できる.
2ndQ
9週 測定実習 ダイヤルゲージを用いた計測が実践できる.
10週 3D-CAD・CAE演習 3次元CADの基本的な操作方法を理解し,説明できる.
3次元CADを用いて基本的な例題作図ができる.
11週 3D-CAD・CAE演習 3次元CADを用いて基本的な例題作図ができる.
12週 3D-CAD・CAE演習 CAEを用いた構造力学的解析について理解し,説明できる.
CAEを用いて基本的な構造解析が実践できる。
13週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
14週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
15週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
16週
後期
3rdQ
1週 電気実験 分圧・分流を理解し,説明できる.また,直流計器における倍率器・分流器の取扱い方について把握し,実践できる.
2週 電気実験 テスターとディジタルマルチメータの取扱い方について把握し,実践できる.
3週 電気実験 電力計の取り扱い方について把握し,有効電力の測定ができる.また,皮相電力,無効電力との関係を説明できる.
消費電力と熱の関係について理解し,説明できる.
4週 電気実験 オシロスコープの使い方と波形観察について把握し,実践できる.また,半波整流回路の原理を理解し,説明できる.
5週 電気実験 バイポーラトランジスタと電界効果トランジスタの構造と動作原理について理解し,説明できる.また,その取り扱い方を把握して,実践できる.
トランジスタの増幅作用について理解し,説明できる.また,その増幅回路の動作原理について把握し,実践できる.
6週 電気実験 基本ゲートICの取り扱い方を把握し,論理回路を構成できる.
7週 構造分析 ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
8週 構造分析 ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
4thQ
9週 構造分析 ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
10週 構造分析 教材に使用しているラジコンカーの駆動損失の低減方法について理解し,説明できる.
11週 構造分析 教材に使用しているラジコンカーの駆動損失の低減方法について理解し,説明できる.
12週 構造分析 サスペンションの変更とそれに伴う走行性能の変化について考察し,説明できる。
13週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
14週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
15週 予備日(再実習及びレポート指導) レポートの書き方(目的,背景・結果・考察・結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.
16週

評価割合

レポート評価実習態度合計
総合評価割合5050100
基礎的能力000
専門的能力5050100
分野横断的能力000