電気数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気数学Ⅱ
科目番号 0016 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 「電気・電子の基礎数学」 堀桂太郎・佐村敏治・椿本博久 東京電機大学出版局,適宜プリントを配布する
担当教員 逆瀬川 栄一

到達目標

電気電子の分野で取り扱われる数学の基本として,三角関数,複素数を含む正弦波交流の表現を理解し,その計算手法を修得することを目標とする.また,指数,対数,ベクトル,基礎的な微分法,積分法の計算を修得することを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
複素数の計算ができる。 複素数を複素数表示,三角関数表示,極表示に変換する計算ができる。また,それぞれの四則演算ができる。複素数を複素数表示,三角関数表示,極表示に変換する計算ができる。複素数を複素数表示,三角関数表示,極表示に変換する計算ができない。
ベクトルの計算ができる。ベクトルの和を複素数表示で,積を極表示で計算できる。また,作図でベクトルの四則演算を説明できる。ベクトルの和を複素数表示で,積を極表示で計算できる。ベクトルの和を複素数表示で,積を極表示で計算できない。
三角関数の計算ができる。加法定理を使って三角関数の計算ができる。また,加法定理を使って,三角関数の様々な公式の導出ができる。三角関数の値を求められる。加法定理を使って三角関数の計算ができる。三角関数の値を求められない。加法定理を使って三角関数の計算ができない。
微分の計算ができる。1次関数,べき関数,三角関数の微分ができる。合成関数の微分ができ,変数が変わっても微分の計算できる。1次関数,べき関数,三角関数の微分ができる。関数の積,商の微分ができる。1次関数,べき関数,三角関数の微分ができない。関数の積,商の微分ができない。
不定積分の計算ができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができる。三角関数の合成関数の不定積分ができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができない。
定積分の計算ができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができる。定積分を用いて様々な関数の面積を求めることができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができる。定積分を用いて1次関数,二次関数の面積を求めることができる。1次関数,べき関数,三角関数の積分ができない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気電子の分野で取り扱われる数学の基本として,三角関数,複素数を含む正弦波交流の表現を理解し,その計算手法を修得することを目標とする.また,基礎的な微分法,積分法の計算を修得することを目標とする.
授業の進め方・方法:
交流回路の取り扱いは,記号法による複素数の計算が基本である.記号法による計算は,2年次以降の電気回路系科目の基礎となる.また,微分,積分においては電気回路系科目のみならず,今後修得するあらゆる科目の基礎となる.
注意点:
本科目は演習を中心に授業を行う.また,随時,小テストを実施するので,講義終了後は必ず復習として演習問題等をもう一度自分で解いてみること.また,疑問点があればその都度質問すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 複素数 虚数単位を説明できる.虚数の計算ができる.複素数表示で四則演算ができる.
2週 複素数 複素数表示を極表示,三角関数表示に変換できる.
逆三角関数(tan-1)を計算できる.
3週 複素数 極表示で積と商の計算ができる.
4週 指数 指数の計算ができる。
5週 対数 対数の計算ができる。
6週 三角関数 加法定理,正弦定理,余弦定理,逆三角関数の計算ができる.半角、倍角の公式、二項式を単項式に変換する公式の計算ができる.
7週 ベクトル ベクトルの和と差を作図と複素数の計算で求められる.
8週 微分 一次関数、べき関数、三角関数の微分ができる.
積と商の微分ができる.
2ndQ
9週 微分 合成関数の微分ができる.
10週 微分 様々な合成関数の微分ができる.
11週 不定積分 微分と積分の関係を説明できる.一次関数、べき関数、三角関数の不定積分を計算できる.
12週 不定積分 一次関数、べき関数、三角関数の不定積分を計算できる.
13週 定積分 定積分を使って関数の面積を計算できる.
14週 定積分 一次関数、べき関数、三角関数の定積分を計算できる。
15週 試験答案の返却・解説 試験答案の返却・解説
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識英語のつづりと音との関係を理解できる。2
英語の標準的な発音を聴き、音を模倣しながら発声できる。2
英語の発音記号を見て、発音できる。2
リエゾンなど、語と語の連結による音変化を認識できる。2
語・句・文における基本的な強勢を正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的なイントネーションを正しく理解し、音読することができる。2
文における基本的な区切りを理解し、音読することができる。2
中学で既習の1200語程度の語彙を定着させるとともに、2600語程度の語彙を新たに習得する。2
自分の専門に関する基本的な語彙を習得する。2
中学校で既習の文法事項や構文を定着させる。2
高等学校学習指導要領に示されているレベルの文法事項や構文を習得する。2
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。2
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。2

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合75250000100
基礎的能力0000000
専門的能力75250000100
分野横断的能力0000000