電気回路Ⅴ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気回路Ⅴ
科目番号 0053 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 平山博,大附辰夫「電気学会大学講座 電気回路論(3版改訂)」(オーム社)/平山博,大附辰夫「電気学会大学講座 電気回路論問題演習詳解」(オーム社)  適宜,演習問題及び補足説明用のプリントを配布.
担当教員 永石 初弘

到達目標

1.対称三相交流電圧と電流の関係について説明でき,Y結線とΔ結線の等価変換を行うと共に,対称三相回路の計算ができる.
2.対称三相交流回路の電力の計算ができ,二電力計法による三相交流の電力測定の原理を説明できる.
3.V結線電源と平衡三相負荷が接続された回路について,その電流・電圧の関係をフェーザ図を用いて説明できる.
4.二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.
5.二端子対回路網の接続方法を説明でき,縦続接続された回路網の四端子定数を求めることができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1なし対称三相交流電圧と電流の関係について説明でき,Y結線とΔ結線の等価変換を行うと共に,対称三相回路の計算ができる.対称三相交流電圧と電流の関係について説明できない.
評価項目2対称三相交流回路の電力の計算ができ,二電力計法による三相交流の電力測定の原理についてフェーザ図を用いて説明できる.対称三相交流回路の電力の計算ができ,二電力計法による三相交流の電力測定の原理を説明できる.対称三相交流回路の電力の計算ができない.
評価項目3V結線電源と平衡三相負荷が接続された回路について,その電流・電圧の関係をフェーザ図を用いて説明でき,さらにその諸値を求めることができる.V結線電源と平衡三相負荷が接続された回路について,その電流・電圧の関係をフェーザ図を用いて説明できる.V結線電源と平衡三相負荷が接続された回路について,その電流・電圧の関係をフェーザ図を用いて説明できる.
評価項目4二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明でき,さらにそれぞれの表記変換ができる.二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できない.
評価項目5二端子対回路網の接続方法を説明でき,3個以上縦続接続された回路網の四端子定数を求めることができる.二端子対回路網の接続方法を説明でき,2個縦続接続された回路網の四端子定数を求めることができる.二端子対回路網の接続方法を説明できない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気工学の基礎として学んだ直流理論および交流理論の学習内容を踏まえ,新たな回路網理論や回路網理論の基本事項を学び,かつ,それらの計算法を習熟することで,多様な電気回路の回路解析能力を養う.
授業の進め方・方法:
講義と演習問題を用いて授業を進める.直流回路,交流回路はもちろんのこと,数学(特に三角関数・ベクトル・行列式)や物理の知識が必要である.また,電気回路をより良く理解し修得するためには,多くの問題を解く必要があるため,課されたレポートなどの課題は必ず理解して提出すること.
注意点:
分からない点があればその都度質問し,積極的に理解を深められるようにすること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.2年次の復習 交流回路の周波数特性,共振条件等を計算することができる.
コイルの和動接続・差動接続について説明できる.
2週 1.2年次の復習 交流回路の周波数特性,共振条件等を計算することができる.
コイルの和動接続・差動接続について説明できる.
3週 2.三相交流回路 多相交流と結線方式を説明できる.
対称三相交流電圧と電流の関係を理解し,簡単な対称三相回路の計算を行える.
4週 2.三相交流回路 多相交流と結線方式を説明できる.
対称三相交流電圧と電流の関係を理解し,簡単な対称三相回路の計算を行える.
5週 3.対称三相交流回路 電源および負荷について,Y結線とΔ結線の等価変換を行え,様々な対称三相回路の計算を行える.
6週 3.対称三相交流回路 電源および負荷について,Y結線とΔ結線の等価変換を行え,様々な対称三相回路の計算を行える.
7週 3.対称三相交流回路 電源および負荷について,Y結線とΔ結線の等価変換を行え,様々な対称三相回路の計算を行える.
8週 4.三相交流電力 三相交流回路の電力を計算できる.
二電力計法による三相交流の電力測定の原理を説明できる.
2ndQ
9週 4.三相交流電力 三相交流回路の電力を計算できる.
二電力計法による三相交流の電力測定の原理を説明できる.
10週 5.V結線 V結線電源と三相負荷が接続された回路の計算ができる.
11週 6.二端子対回路 二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.
二端子対回路網の接続方法を説明できる.
12週 6.二端子対回路 二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.
二端子対回路網の接続方法を説明できる.
13週 6.二端子対回路 二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.
二端子対回路網の接続方法を説明できる.
14週 6.二端子対回路 二端子対回路網の各種表記法(アドミタンス行列,インピーダンス行列,四端子定数,H行列)を説明できる.
二端子対回路網の接続方法を説明できる.
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目).
16週

評価割合

試験小テスト・レポートその他合計
総合評価割合80200100
基礎的能力0000
専門的能力80200100
分野横断的能力0000