倫理Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 倫理Ⅱ
科目番号 0054 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 : 1
開設学科 電気電子工学科 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕 『倫理』(竹内整一 ほか17名、東京書籍)
〔参考書・補助教材〕 必要な資料や文献は適宜プリントして配布する。
担当教員 町 泰樹

到達目標

〔本科目の目標〕 前半では、キリスト教・イスラーム・仏教といった世界宗教に関する基本事項を理解する。また、儒家や道家を中心とした古代中国の思想に関する基本事項を理解する。それによって、自己を客観的にとらえ、自己の生き方を模索するための自覚的態度を養う。後半では、ヨーロッパにおける近代化・民主主義化に寄与した思想に関する基本事項を理解する。これによって、自らもその一員として参画する社会について、どのようなあり方が望ましいのかを考える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.ユダヤ・キリスト教、イスラム教、などを理解できる。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの宗教に関連した諸概念について、自分の言葉で説明できる。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの宗教に関連した諸概念に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。ユダヤ教・キリスト教・イスラム教などの宗教に関連した諸概念について、一問一答式で答えることができない。
2.儒家や道家を中心とした中国思想を理解できる。中国思想に関する諸概念について、自分の言葉で説明できる。中国思想に関する諸概念に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。中国思想に関する諸概念について、一問一答式で答えることができない。
3.近代から現代までの各種科学観について理解できる。近代から現代までの科学観について、自分の言葉で説明できる。近代から現代までの科学観に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。近代から現代までの科学観に関する諸概念について、一問一答式で答えることができない。
4.民主主義の成立に関わる社会思想を理解できる。民主主義の成立に関わる社会思想に関する諸概念について、自分の言葉で説明できる。民主主義の成立に関わる社会思想に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。民主主義の成立に関わる社会思想に関する諸概念について、一問一答式で答えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
〔本科目の位置付け〕 1年次の「世界史」を基礎としつつ、スタンダードな倫理思想史を学び、下記の授業項目にそって個々の問題を考察・検討していく。3年次の「政治・経済」、4年次の「倫理学」「哲学」に関連する基礎知識として位置づける。
授業の進め方・方法:
本科目は、講義形式で授業を進行する。
適宜、レポート課題を課す。授業で学んだ事項に関する現実社会への適用等、主体的な学びの姿勢を発揮してほしい。
注意点:
〔学習上の留意点〕 単になる暗記に終わることなく、自分自身で問題を考え抜く態度を身につけること。教科書や適宜配布するプリントを参考に毎回復習し、60分以上の自学自習を行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 旧約聖書の世界 旧約聖書の内容を知り、ユダヤ教について理解する。
2週 キリスト教 キリスト教について理解する。
3週 キリスト教の展開 キリスト教が展開していく過程を理解する。
4週 イスラーム イスラームについて理解する。
5週 仏教以前のインド思想 仏教以前のインド思想として、ウパニシャッド哲学における死生観やジャイナ教の教えについて理解する。
6週 仏陀の教え 原始仏教について理解する。
7週 孔子の教え 孔子の思想について理解する。
8週 孟子の教え 孟子の思想について理解する。
4thQ
9週 礼治主義と法家思想 礼治主義と法家思想について理解する。
10週 老荘思想 老荘思想について理解できる。
11週 ルネサンスと宗教改革および近代哲学の黎明 ルネサンスと宗教改革およびベーコンの経験論とデカルトの合理論について学習し、それらによって世俗化が進展したことを理解する。あわせて、近代から現代にいたる様々な科学観について理解する。
12週 社会契約説(1) ホッブズ・ロック ホッブズ・ロック・ルソーの社会契約説について理解する。
13週 社会契約説(2) ルソー
14週 問題演習の時間 前期の学習内容について、演習問題をもとに復習する。(非評価項目)
15週 後期期末試験の答案返却・解説 これまでの達成度を確認する。
試験において間違えた部分を理解できる。(非評価項目)
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合700010020100
基礎的能力700010020100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000