応用数学Ⅰ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 応用数学Ⅰ
科目番号 0061 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気電子工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 新 応用数学,高遠節夫 他,大日本図書/新 応用数学問題集,高遠節夫 他,大日本図書
担当教員 今村 成明,斉之平 浩

到達目標

ラプラス変換やフーリエ級数についての基本的事項を学び,その応用が出来るようになること.以下に具体的な目標を示す.
1.ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則を使いこなし,計算できる.
2.逆ラプラス変換を理解し,実際に計算できる.
3.フーリエ係数,正弦級数,余弦級数といった,フーリエ級数の基本的な概念を理解し,説明できる.
4.一般の周期関数のフーリエ級数が計算できる.
5.余弦変換,正弦変換,反転公式などのフーリエ変換を応用し,計算できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則を使いこなすことができる.ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則の一部を使うことができる.ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則を理解できず,使えない.
評価項目2逆ラプラス変換を理解し,各種問題を計算できる.逆ラプラス変換を理解し,基本的な問題を計算できる.逆ラプラス変換を理解できず,計算できない.
評価項目3なしフーリエ係数,正弦級数,余弦級数といった,フーリエ級数の基本的な概念を理解し,説明できる.フーリエ係数,正弦級数,余弦級数といった,フーリエ級数の基本的な概念を理解できず,説明できない.
評価項目4各種,周期関数のフーリエ級数が計算できる.基本的な周期関数のフーリエ級数が計算できる.周期関数のフーリエ級数が計算できない.
評価項目5各種問題にフーリエ変換を応用できる.基本的な問題において,フーリエ変換を計算できる.フーリエ変換を計算できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ラプラス変換やフーリエ級数についての基本的事項を学び,その応用が出来るようになること.
授業の進め方・方法:
必要に応じて既習の内容を復習する。教科書に沿って口頭と板書による解説を行い,内容の理解を確認する。
注意点:
講義内容をよく理解するために,毎回教科書等を参考に105分程度の予習をしておくこと.また、講義終了後は復習として105分以上演習問題等の課題に取り組むこと.疑問点があればその都度質問すること.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.ラプラス変換の定義と
基本的性質
(1) ラプラス変換の定義と例
□ ラプラス変換の基礎概念である,原関数,像関数について解釈できる.
2週 (2) 基本的性質 □ ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則を使いこなすことができる.
3週 (2) 基本的性質 □ ラプラス変換の基本性質である,線形性,相似性,移動法則,微分・積分法則を使いこなすことができる.
4週 (3) たたみこみ □ たたみこみのラプラス変換を計算できる.
5週 (4) 逆ラプラス変換 □ 逆ラプラス変換を理解し,実際に計算できる.
6週 (5) 常微分方程式への応用 □ これまでの学習内容のまとめとして,常微分方程式への応用,積分方程式という高度な応用が出来るようになる.
7週 (5) 常微分方程式への応用 □ これまでの学習内容のまとめとして,常微分方程式への応用,積分方程式という高度な応用が出来るようになる.
8週 2.フーリエ級数とフーリエ変換
(1) 周期2πのフーリエ級数
□ フーリエ係数,正弦級数,余弦級数といった,フーリエ級数の基本的な概念が説明できる.
□ 一般の周期関数のフーリエ級数が計算できる.
2ndQ
9週 (1) 周期2πのフーリエ級数 □ フーリエ係数,正弦級数,余弦級数といった,フーリエ級数の基本的な概念が説明できる.
□ 一般の周期関数のフーリエ級数が計算できる.
10週 (2) 一般の周期関数のフーリエ級数
□ 一般の周期関数のフーリエ級数が計算できる.
11週 (3) フーリエ級数の収束 □ フーリエ級数の収束定理とその応用について,計算できる.
12週 (3) フーリエ級数の収束 □ フーリエ級数の収束定理とその応用について,計算できる.
13週 (4) フーリエ変換とフーリエ積分定理 □ 余弦変換,正弦変換,反転公式などのフーリエ変換の基礎について学び,その応用が出来るようになる.
14週 (4) フーリエ変換とフーリエ積分定理 □ 余弦変換,正弦変換,反転公式などのフーリエ変換の基礎について学び,その応用が出来るようになる.
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目).
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70000030100
基礎的能力70000030100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000