文学国語

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 文学国語
科目番号 4041 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 古典探求 古文編(数研出版)/新国語便覧(第一学習社)/常用漢字ダブルクリア四訂版(尚文出版)/各種辞書
担当教員 松田 信彦,田中 智樹

到達目標

生涯にわたる社会生活に必要な国語の知識や技能を身に付けるとともに、我が国の伝統的な言語文化に対する理解を深めることができるようにする。あわせて、考える力や深く共感したり豊かに想像したりする力を伸ばし、古典などを通した先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で伝え合う力を高め、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができるようにする。また特に日本語をとおして日本文化を考えることも目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 古典を読むために必要な文語のきまりや訓読のきまりについて理解できる。特に助動詞や敬語をふまえ、本文を正確に現代語訳できている。本文をおおむね現代語訳できている。特に助動詞や敬語について、理解できず、本文の内容を理解できていない。
評価項目2 古典などを通した先人のものの見方、感じ方、考え方との関わりの中で、自分の思いや考えを広げたり深めたりすることができる作者や登場人物の心情・考え方について、本文をとおして内容を十分理解できる。作者や登場人物の心情・考え方について、本文をとおして内容をある程度理解できる。作者や登場人物の心情・考え方について、あまり理解できていない。
評価項目3 様々な文章をとおして日本の言語文化に対する関心を高め、言語感覚を豊かにできる。作品に表れている言語についての知識の十分な理解に基づき、我が国の言語文化の特徴について説明することができ、自己の表現に応用できる。作品に表れている言語についての知識の十分な理解に基づき、我が国の言語文化の特徴について理解することができる。作品に表れている言語についての十分な知識がなく、我が国の言語文化の特徴について説明することができない。
評価項目4 我が国の伝統的な短歌や俳句といった言語文化に対する理解を深めることができる。和歌や俳句の修辞を正確に解釈し、本文中の和歌や俳句に込められた心情を地の文と関連させて明確に説明できる。和歌や俳句の修辞をおおむね正しく解釈し、本文中の和歌や俳句に込められた心情を説明できる。本文中の和歌や俳句に込められた心情を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次の「言語文化」、2年次の「古典探求」における、古典および言語の既修事項を踏まえて、深い教養を身につけ、古典を中心に、日本文化および日本語文化の基本的な知識と教養をさらに深めると同時に、作者の考えや登場人物の心情を理解する共感力を身につける。
授業の進め方・方法:
教科書の音読をとおして、より深く文章の内容理解に努め、教材の中の様々な問題について自分の意見をもち、的確に表現できるようにする。 さらに、常用漢字、重要語句を確実に修得するよう努める。 また、授業に積極的に関わり、教師からの質問にも進んで答えるよう心がける。グループワークを併用した授業を予定しているため、積極的な発言および、まとめのレポートについても必ず提出すること。また、サブテキストを使用し、毎月、漢字の小テストを行う。
注意点:
教科書の内容とは別に、毎時間、読書の時間を作り、読書ノートに記録した上で、毎月ノートのチェックを行う。また、提出物の評価を高くしているため、課題の期限を守り、指示されたとおりに提出すること。必要に応じ、遠隔授業の教材や小テストを併用する。
また、本事業は、日頃の努力を評価するため、定期試験の割合を40%、提出物や小テストなどの、いわゆる平常点が60%の評価となっている。試験だけに頼らない、日頃からの幅広い学習を望む。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 更級日記:物語 日記という古典分野を理解し、文学史における価値・位置づけを説明できる。音読をとおして、作品の世界を味わうことがきる。
2週 更級日記:物語 古語及び、助動詞の用法等に注意して、全文の意味を正しく読み解くことができる。作品をとおして、当時の人々の生活・文化・風習を説明できる。
3週 更級日記:物語 古語及び、助動詞の用法等に注意して、全文の意味を正しく読み解くことができる。作品をとおして、当時の人々の生活・文化・風習を説明できる。
4週 大鏡:南院の競射 歴史物語について、文学史上の性格や位置づけを説明できる。場面とできごと、公任の心情と人物像、作者の見解を把握できる。
5週 大鏡:南院の競射 歴史物語について、文学史上の性格や位置づけを説明できる。場面とできごと、公任の心情と人物像、作者の見解を把握できる。
6週 大鏡:南院の競射 歴史物語について、文学史上の性格や位置づけを説明できる。場面とできごと、公任の心情と人物像、作者の見解を把握できる。
7週 大鏡:南院の競射 歴史物語について、文学史上の性格や位置づけを説明できる。場面とできごと、公任の心情と人物像、作者の見解を把握できる。
8週 源氏物語:文学史の確認 作者及び作品の文学史上の価値・位置づけを説明できる。
4thQ
9週 源氏物語:光源氏誕生 語彙・語法や敬語表現に注意して内容を読み取ることができる。
10週 源氏物語:光源氏誕生 文章をとおし、平安時代の天皇を中心とした貴族文化および、後宮文化を理解することができる。
11週 源氏物語:光源氏誕生 文章をとおし、平安時代の天皇を中心とした貴族文化および、後宮文化を理解することができる。
12週 源氏物語:光源氏誕生 登場人物の動きや心情を読み取り、物語のおもしろさを味わうことができる。
13週 和歌 それぞれの和歌に詠まれた情景や心情を理解し、古代人の感性や表現の工夫について説明できる。
14週 和歌 それぞれの和歌に詠まれた情景や心情を理解し、古代人の感性や表現の工夫について説明できる。
15週 試験答案の返却・解説 授業項目について達成度を確認する。
試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。
16週

評価割合

試験小テスト提出物合計
総合評価割合403525100
基礎的能力403525100
専門的能力0000