情報工学特論Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報工学特論Ⅱ
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 並列分散処理 谷口秀夫 コロナ社
担当教員 原 崇

到達目標

処理の高速化を目指す並列処理と,高利便性を目指す分散処理との相違に着目し,適用されている技術の違いについて修得する.また,並列処理と分散処理のシステム構成について,ハードウェアとソフトウェアのそれぞれの技術を修得し,説明できることを目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1並列処理と分散処理の違いについて説明でき,問題を解くことに応用できる.並列処理と分散処理の違いについて説明できる.並列処理と分散処理の違いの一部について説明できる.
評価項目2並列処理と分散処理のシステム構成について説明でき,問題を解くことに応用できる.並列処理と分散処理のシステム構成について説明できる.並列処理と分散処理のシステム構成の一部について説明できる.
評価項目3並列処理と分散処理におけるプログラム実行制御について説明でき,問題を解くことに応用できる.並列処理と分散処理におけるプログラム実行制御について説明できる.並列処理と分散処理におけるプログラム実行制御の一部について説明できる.
評価項目4並列処理と分散処理における同期機構について説明でき,問題を解くことに応用できる.並列処理と分散処理における同期機構について説明できる.並列処理と分散処理における同期機構の一部について説明できる.
評価項目5並列処理と分散処理におけるプロセス間通信機構について説明でき,問題を解くことに応用できる.並列処理と分散処理におけるプロセス間通信機構について説明できる.並列処理と分散処理におけるプロセス間通信機構の一部について説明できる.

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目は並列処理と分散処理について基本原理から学習するため,並列処理と分散処理に触れたことがない学生も修得可能である.
授業の進め方・方法:
教科書に沿って説明を行う座学で授業を進める.
注意点:
講義の内容をよく理解するために,毎回,予習や演習問題等の課題を含む復習として,60分以上の自学自習が必要である.定期試験はノート持込可で行う.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 並列処理と分散処理 並列処理と分散処理の違いについて説明できる.
2週 並列処理と分散処理 並列処理と分散処理の違いについて説明できる.
3週 システム構成
  ・プロセッサとメモリ
  ・オペレーティングシステム
並列処理と分散処理のシステムを構成するハードウェアとソフトウェアについて説明できる.
4週 システム構成
  ・プロセッサとメモリ
  ・オペレーティングシステム
並列処理と分散処理のシステムを構成するハードウェアとソフトウェアについて説明できる.
5週 システム構成
  ・プロセッサとメモリ
  ・オペレーティングシステム
並列処理と分散処理のシステムを構成するハードウェアとソフトウェアについて説明できる.
6週 プログラム実行制御
  ・スケジューリング
  ・プロセスとスレッド
  ・メモリ管理
並列処理と分散処理で特徴的な機能であるスケジューリングとメモリについて説明できる.
7週 プログラム実行制御
  ・スケジューリング
  ・プロセスとスレッド
  ・メモリ管理
並列処理と分散処理で特徴的な機能であるスケジューリングとメモリについて説明できる.
8週 プログラム実行制御
  ・スケジューリング
  ・プロセスとスレッド
  ・メモリ管理
並列処理と分散処理で特徴的な機能であるスケジューリングとメモリについて説明できる.
4thQ
9週 プログラム実行制御
  ・スケジューリング
  ・プロセスとスレッド
  ・メモリ管理
並列処理と分散処理で特徴的な機能であるスケジューリングとメモリについて説明できる.
10週 同期機構
  ・セマフォ
  ・排他制御
平行に処理を行う場合に必要となる同期制御を行う機構について説明できる.
11週 同期機構
  ・セマフォ
  ・排他制御
平行に処理を行う場合に必要となる同期制御を行う機構について説明できる.
12週 同期機構
  ・セマフォ
  ・排他制御
平行に処理を行う場合に必要となる同期制御を行う機構について説明できる.
13週 プロセス間通信機構
  ・共有メモリ
  ・メッセージ通信
プロセス間の通信機構として,通信速度と利便性に着目して,共有メモリとメッセージ通信について説明できる.
14週 プロセス間通信機構
  ・共有メモリ
  ・メッセージ通信
プロセス間の通信機構として,通信速度と利便性に着目して,共有メモリとメッセージ通信について説明できる.
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する(非評価項目).
16週

評価割合

試験態度合計
総合評価割合1000100
基礎的能力000
専門的能力1000100
分野横断的能力000