オペレーティングシステム

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 オペレーティングシステム
科目番号 0026 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 オペレーティングシステム 大澤範高 コロナ社
担当教員 新徳 健

到達目標

本科目では,オペレーティングシステム(以下OS)の機能と構造について理解する.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータシステムとオペレーティングシステムの概念、構成、実現方法を説明できる。オペレーティングシステムの概念を説明できる。オペレーティングシステムの概念を説明できない。
評価項目2プロセス管理の概念、方法を説明できる。プロセス管理の概念について説明できる。プロセス管理の概念について説明できない。
評価項目3記憶管理の概念、方法を説明できる。記憶管理の概念について説明できる。記憶管理の概念について説明できない。
評価項目4ファイルシステムの概念、方法を説明できる。ファイルシステムの概念について説明できる。ファイルシステムの概念について説明できない。
評価項目5オペレーティングシステムとネットワークの位置づけ、通信プロトコルの概念を説明できる。通信プロトコルの概念を説明できる。通信プロトコルの概念を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (2)② 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (3)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(c) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 2.1(1)② 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目を修得した場合,OSを理解する基礎となる.
授業の進め方・方法:
本科目においては,OSの基本機能を提供する仮想計算機の機能と,より高度なサービスを提供するサブシステムに分けて講義をおこなう.学生はこれらの各部分に確実な理解が求められる.
注意点:
講義内容を習得するために,毎回,予習や演習問題等の課題を含む復習として80分以上の自学自習が必要である.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 OSとは OSの概念と仮想計算機とサービス提供システムとしてのOSを説明できる
2週 実行管理 実行主体,実行状態,割込み,スケジューリングについて説明できる
3週
4週
5週 同期・通信 同期・排他制御,セマフォ,デッドロック,情報交換について説明できる
6週
7週
8週 デバイス管理 デバイス,ブロッキング,スプーリング,ディスク装置,高速化技法について説明できる
2ndQ
9週
10週 記憶領域管理 アドレス,コンパクション,ガーベジコレクション,ページング,セグメンテーションについて説明できる
11週
12週 仮想記憶 仮想記憶システム,プロセススワッピング,参照の局所性,置換えアルゴリズムについて説明できる
13週
14週
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する
16週
後期
3rdQ
1週 ファイルシステム ファイルシステムの機能,名前空間,ファイルの属性や内容領域管理,耐故障性について説明できる
2週
3週 ネットワーク データ交換モデル,ネットワークトポロジ,プロトコルについて説明できる
4週
5週 並列分散処理 分散処理と並列処理について説明できる
6週
7週
8週 ユーザインターフェース CUI,GUI,ウインドウシステム,国際化・地域化について説明できる
4thQ
9週
10週 保護とセキュリティ 保護,暗号,認証,セキュリティ,攻撃,防御について説明できる
11週
12週 構成と事例 仮想計算機,運用と管理,様々なOSの事例について説明できる
13週
14週 歴史と展望 OSの歴史と展望について説明できる
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する
16週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
専門的能力100100