到達目標
本科目の受講生は、クロスコンパイラを製作する実験を通して,比較的行数の多いプログラムを開発する能力を身に付けることが求められる.また,プログラムの実行環境に関する理解を深めるとともに,標準的な開発ツールを使いこなせるようになることが求められる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
テキストファイルの入出力プログラムを作成できる。 | ファイルの読み込みプログラムが作成できる。ファイルの出力プログラムが作成できる。エラーメッセージを処理できる。 | ファイルの読み込みプログラムが作成できる。ファイルの出力プログラムが作成できる。 | ファイルの読み込みプログラムが作成できない。 |
字句解析器を作成できる。 | 字句解析機の機能を説明できる。字句解析機の状態遷移図を作成できる。字句解析機の改造ができる。 | 字句解析機の機能を説明できる。字句解析機の状態遷移図を作成できる。 | 字句解析機の機能を説明できない。 |
構文解析器を作成できる。 | 構文解析機の機能を説明できる。構文解析機の仕様に基づくプログラムを作成できる。構文解析機のプログラムの改造ができる。 | 構文解析機の機能を説明できる。構文解析機の仕様に基づくプログラムを作成できる。 | 構文解析機の機能を説明できない。 |
H8用コード生成器を作成できる。 | H8用コード生成器の機能を説明できる。H8用コード生成器の仕様に基づくプログラムを作成できる。H8用コード生成器のプログラムの改造ができる。 | H8用コード生成器の機能を説明できる。H8用コード生成器の仕様に基づくプログラムを作成できる。 | H8用コード生成器の機能を説明できない。 |
lexとyaccを使って字句解析器と構文解析器を作成できる。 | lexとyacc の機能を説明できる。Yaccによる構文解析機の自動生成ができる。Lexによる字句解析機の自動生成ができる。 | lexとyacc の機能を説明できる。Yaccによる構文解析機の自動生成ができる。 | lexとyacc の機能を説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
ソフトウェア工学においては,プログラミング能力に加えて,プログラムの開発環境とプログラムの実行環境に関する理解が必要である.本科目の受講生は、クロスコンパイラを製作する実験を通して,比較的行数の多いプログラムを開発する能力を身に付けることが求められる.また,プログラムの実行環境に関する理解を深めるとともに,標準的な開発ツールを使いこなせるようになることが求められる.
授業の進め方・方法:
本科目では,機器組み込み型マイクロプロセッサ用のクロスコンパイラを開発する.ハードウェアの構造と動作原理の理解に加えて,言語処理系(3年次通年)と工学実験I(4年次前期)等の知識が必要である.
注意点:
演習を効率よく進めるために演習課題を事前に充分読んでおく必要がある.C言語の修得が不十分な者は復習をしておくこと.
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ファイル入出力 |
テキストファイルの入出力プログラムを作れる
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2週 |
字句解析 |
字句解析器を作れる
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3週 |
字句解析 |
字句解析器を作れる
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4週 |
字句解析 |
字句解析器を作れる
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5週 |
字句解析 |
字句解析器を作れる
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6週 |
構文解析 |
下向き構文解析器を作れる
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7週 |
構文解析 |
下向き構文解析器を作れる
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8週 |
検討課題1 |
課題に従ってプログラムを作れる
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2ndQ |
9週 |
コード生成 |
H8用コード生成器を作れる
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10週 |
コード生成 |
H8用コード生成器を作れる
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11週 |
ダウンロード実験 |
サンプルプログラムを実機で動かせる
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12週 |
機能追加 |
関数と配列の機能を追加できる
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13週 |
自動生成 |
lexとyaccを使って字句解析器と構文解析器を作れる
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14週 |
検討課題2 |
課題に従ってプログラムを作れる
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15週 |
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16週 |
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評価割合
| レポート | 検討課題 | 態度 | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 40 | 0 | 100 |
専門的能力 | 60 | 40 | 0~-40 | 100 |