情報処理Ⅲ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 情報処理Ⅲ
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 C・C++入門 松林 勝志 他共著 森北出版
担当教員 豊平 隆之

到達目標

(1)構造体,列挙型を利用することができる。
(2)有名なアルゴリズムを理解し応用することができる。
(3)配列や構造体とポインタを応用することができる。
(4)リスト,キュー,スタックを利用することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1構造体とポインタ,列挙型を用いたプログラムを自作できる。構造体とポインタ,列挙型を用いたサンプルプログラムを理解できる。構造体,列挙型の宣言や初期化ができない。
評価項目2再帰呼出し,バックトラック,分割統治法を利用したプログラムを自作できる。ユークリッドの互除法,バックトラック,分割統治法のサンプルプログラムを理解できる。再帰呼出しを理解できない。
評価項目3配列,構造体,ポインタを有効に用いたプログラムを自作できる。配列,構造体,ポインタを利用したサンプルプログラムを理解できる。配列,構造体,ポインタを利用するデータを利用できない。
評価項目4リスト,スタック,キューを用いて問題解決を行うプログラムを自作できる。リスト,スタック,キューに関する基本操作の関数を作成できる。リスト,スタック,キューなどのデータ構造の役割や違いを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実務上広く使われているCでのプログラミングを学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書の基本的な例題,演習問題を中心に演習を進めていく。
注意点:
事前に机上で例題プログラムを予習し,練習問題に取り組むといった努力をしなければプログラミングの能力は身につかない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 構造体の定義,構造体変数の宣言とメンバの初期化 構造体の定義,構造体変数の宣言とメンバの初期化ができる。
2週 構造体メンバの利用方法,構造体の利用方法 構造体メンバを利用できる。構造体変数と構造体を返す関数を利用できる。
3週 構造体へのポインタ,構造体の入れ子 構造体へのポインタとポインタを用いたメンバへのアクセスを利用できる。
4週 列挙型の定義と利用方法 列挙型の定義と列挙型変数の宣言ができる。Cの列挙型の問題点を説明できる。
5週 構造体とバイナリファイル(1) 構造体とバイナリファイルを利用できる。
6週 構造体とバイナリファイル(2) 構造体を記録してあるバイナリファイルを利用した検索プログラムを理解できる。
7週 構造体とバイナリファイル(3) バイナリファイルでの更新モードを指定したプログラムを理解できる。
8週 エラトステネスのふるい エラトステネスのふるいを理解し,説明できる。
2ndQ
9週 ライフゲーム ライフゲームを理解し,説明できる。
10週 再帰呼出し 再帰呼出しを理解し,利用できる。再帰呼出しが利用できるが,不向きな問題があることを理解する。
11週 ハノイの塔 ハノイの塔を理解し説明できる。
12週 クイックソート クイックソートを理解し説明できる。分割統治法を説明できる。
13週 8クイーン問題 8クイーン問題を理解し説明できる。バックトラックを説明できる。
14週 ナイト訪問 バックトラックを用いた問題解決ができる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。
16週
後期
3rdQ
1週 マチンの式により円周率を求める 数値計算での有効桁や収束判定を理解し説明できる。
2週 配列を用いて多数桁の計算を行う 多数桁の計算を行う方法を理解し,説明できる。
3週 マチンの式により円周率を多数桁求める 多数桁の計算を行う方法を利用できる。
4週 構造体を対照したソート(1) 構造体自体を入替えることなく行う方法を理解し応用できる。
5週 構造体を対照したソート(2) 構造体自体を入替えることなく行う方法を理解し応用できる。
6週 ファイルの文字数,単語数,行数をカウントする テキストファイルの行,改行の扱いを理解し,説明できる。
7週 論理構造と物理構造 論理構造としてのリストと物理構造としてのリンク配置を理解し,説明できる。
8週 キュー リンク配置でのキューについて理解し,説明できる。
4thQ
9週 スタック リンク配置でのスタックについて理解し,説明できる。
10週 数式の記法と計算方法 中間記法から後置記法への変換手法と後置記法の計算方法を理解し,説明できる。
11週 電卓プログラムの作成(1) テキストとして入力された数式をトークンに分け,リストに登録するプログラムを理解し,説明できる。
12週 電卓プログラムの作成(2) リストにある数式を,スタックを用いて後置記法に変換するプログラムを理解し,説明できる。
13週 電卓プログラムの作成(3) リスト内の数式の構文エラーを処理するプログラムを理解し,説明できる。
14週 電卓プログラムの作成(4) 後置記法の数式をスタックを用いて計算するプログラムを理解し,説明できる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000