比較文化論B

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 比較文化論B
科目番号 0069 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリントで配布(資料やタスクシートのファイリングが必要)、読書案内等は随時授業中に行なう
担当教員 保坂 直之

到達目標

1.他者への関心を持ちオープンである
2.他者の信念や行動に対して直ちに判断を下さず、好奇心をもって理解しょうとする
3.他者の視点から物事を分析・理解しようとする
4.自らの所属集団・他者の所属集団の文化背景の知識がある
5.文化背景が及ぼす影響について十分な知識がある
6.異文化理解に必要な態度・知識を踏まえて意見を語り行動することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目A:態度1他者への関心をもちオープンである他者への関心を持ちープンであろうとする他者への関心がなくオープンではない
評価項目A:態度2他者の信念や行動に対して直ちに判断を下さず、好奇心をもって理解しようとする他者の信念や行動に対して直ちに判断を下さない他者の信念や行動を誤解して判断しがちである
評価項目A:態度3他者の視点から物事を分析・理解しようとする他者の視点を理解しようとする他者の視点がつかみきれない
評価項目B:知識1自らの所属集団・他者の所属集団の文化背景の知識がある自らの所属集団・他者の所属集団の文化背景の知識がある程度ある自らの所属集団・他者の所属集団の文化背景の知識が不足している
評価項目B:知識2文化背景が及ぼす影響について知識がある文化背景が及ぼす影響について知識がある程度ある文化背景が及ぼす影響について知識が不足している
評価項目:発言・行動A(態度)、B(知識)を踏まえて意見を語り行動することができるA(態度)、B(知識)を踏まえて意見を語り行動することがある程度できる自分の意見が語れない、行動できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
日本と主に欧州の文化を比較しながら、異文化を理解するための方法・他者に自国文化を理解してもらう感覚を養う。特に他者と分かり合えるための態度と知識に焦点をあてて、自国のことについても十分に説明する練習をしたい。
「文化背景」を掴む資料として映画作品を使い、タスクノートを埋めてディスカッションをしていく。取り上げる作品の主題に沿って、以下のキーワードの中のいくつかがディスカッションでのライトモチーフになる:
Wende(壁の崩壊・時代の激変)、グローバリズム、デモクラシー、人権、sozial(社会的公正または公共性)、バブル世代・ロスジェネ世代・ゆとり世代、など。
授業の進め方・方法:
知識習得学習に偏らないように、「ステオレオタイプ」「ハイコンテクスト社会」などのキーワードを体感するためのコミュニケーション練習を混ぜながら授業を進めていく。さまざまなアクティビティによって緊張せずに行動するスキルも身につけてほしい。
注意点:
読書などの自習も重要で、240分/1Wの自学自習が必要である。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 はじめに:構造問題(1) 構造問題という考え方を理解できる
2週 構造問題(2) 他者の事情を踏まえて、自分の意見を言える
3週 GOOD BYE LENIN (1) Wende(壁崩壊)前後の欧州の文化背景を知る
4週 GOOD BYE LENIN (2) Wende(壁崩壊)前後の欧州の文化背景を理解する
5週 GOOD BYE LENIN (3) Wende(壁崩壊)前後の欧州の文化背景の知識を踏まえて意見が言える
6週 ステレオタイプとハイコンテクスト ステレオタイプ・ハイコンテクストなどの基本知識をもとに正しく行動できる
7週 DAS LEBEN DER ANDEREN (1) 「旧東…」の文化背景と実際を知る
8週 DAS LEBEN DER ANDEREN (2) 「旧東…」の文化背景と実際を理解する
4thQ
9週 DAS LEBEN DER ANDEREN (3) 偏見から離れて、デモクラシー、dictatorshipなどについて議論できる
10週 表情・アイコンタクト・タッチング・距離 身体にしみついた文化背景を自覚しながら、自由に行動できる
11週 リバーズ・エッジ (1) 現代日本人のメンタリティを支える文化背景を知る
12週 リバーズ・エッジ (2) 現代日本人のメンタリティを支える文化背景を理解する
13週 リバーズ・エッジ (3) バブル・ロスジェネ・ゆとりなどの用語を正しく使って日本の「今」を説明できる
14週 まとめ タスクシートを整理して試験の準備をする
15週 定期試験、答案返却 第14週までの項目の達成度を確認する
16週

評価割合

試験発表相互評価態度タスクシートその他合計
総合評価割合501400360100
基礎的能力2570(-10)18050
専門的能力0000000
分野横断的能力2570(-10)18050