土質力学

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 土質力学
科目番号 0017 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 土質工学 コロナ社
担当教員 堤 隆

到達目標

上部構造物(建築物、橋梁等)を設計施工するために、上部構造物に適した地盤を選定あるいは地盤改良し、適切な設計施工する土質(地盤)の知識を習得する。本講義では特に土の性質と変形と強さに関して習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
土の構成と基本的物理量について理解する土の基本的物理量に関する計算問題が完全に(9割以上)解ける土の基本的物理量に関する計算問題が8割以上解ける。土の基本的物理量に関する計算問題が解けない。
土の物理的性質について理解する土の物理的性質について正確に(9割以上)説明できる。土の物理的性質についてほぼ正確に(8割以上)説明できる。土の物理的性質について説明できない。
地盤内の水の流れについて理解するダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った浸透解析が8割以上できる。ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った浸透解析が6割以上できる。ダルシーの法則に関する物理的意味の説明問題,これを使った浸透解析ができない。
地盤内の応力について理解する地盤に発生する応力および有効応力の原理について正確に(8割以上)説明・誘導・計算ができる。地盤に発生する応力および有効応力の原理についてほぼ正確に(6割以上)説明・誘導・計算ができる。地盤に発生する応力および有効応力の原理について説明・誘導・計算ができない。
飽和土の圧密特性について理解する飽和土の厚み津現象を正確に(8割以上)説明でき,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が8割以上できる。飽和土の厚み津現象をほぼ正確に(6割以上)説明でき,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算が6割以上できる。飽和土の厚み津現象を説明できず,圧密沈下量や圧密沈下時間の計算ができない。
土のせん断強さについて理解する土のせん断試験および排水条件について正確に(8割以上)説明でき,試験結果の整理が正確に(8割以上)できる。土のせん断試験および排水条件についてほぼ正確(6割以上)に説明でき,試験結果の整理がほぼ正確に(6割以上)できる。土のせん断試験および排水条件について説明できず,試験結果の整理ができない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
上部構造物(建築物、橋梁等)を設計施工するために、上部構造物に適した地盤を選定あるいは地盤改良し、適切な設計施工する土質(地盤)の知識を習得する。本講義では特に土の性質と変形と強さに関して習得する
授業の進め方・方法:
本科目では数学、物理、化学、応用力学などの知識を用いて、構造物の支持地盤、材料としての土の基本的な性質を学ぶ。ここで学んだ内容は4年に開講される地盤の問題を工学的に扱うための基礎的科目である
注意点:
講義と演習を行いながら学習を進めることを基本とする。基本的な数学、応用力学をよく理解して授業に臨むこと。用語や定義式の暗記、あるいは式の誘導を通して力学的背景を理解する

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 年間授業計画の説明及び技術倫理 年間授業計画の説明と実験の説明及び技術倫理
2週 土の含水量と土粒子密度試験 含水比の測定方法と定義を理解する。また、土粒子密度の定義と試験方法を理解するとともに試験を理解することができる
3週 土の液性・塑性試験 土の種類により液性・塑性試験を理解するとともに試験方法とコンシステンシー限界を考察することができる
4週 土の粒度試験 土の粒度試験と工学的分類試方法を理解する
5週 土の突固め試験 土の突き固め試験の試験法を理解するとともに土の種類、粒径による締め固め特性の変化を考察できる
6週 実験説明 実験の説明とデータ整理の説明
7週 一軸圧縮試験 一軸圧縮試験の試験方法と土の分類とモールの応力円について説明できる
8週 CBR試験 強度CBRと設計CBRと修正CBRを求める試験方法と試験に対する考察ができる
2ndQ
9週 現場密度試験 砂置換による現場密度の試験方法と試験に対する考察ができる
10週 透水試験 定水位透水試験と変水位透水試験の試験方法と試験結果に対して考察できる
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 実験説明 実験の説明とデータ整理の説明
2週 一面せん断試験 一面せん断試験の試験方法と試験結果を考察できる
3週 三軸圧縮試験 三軸圧縮試験方法と試験結果を説明できる・非排水、排水試験などの試験データを整理でき、試験結果を考察できる
4週 安定処理試験 鹿児島県内から風化したしらすなどの地盤改良が考察できる
5週 データの整理と鹿児島県内のしらすの特性 これまでの試験結果を整理し、データチェックを行う
6週 データの整理と鹿児島県内のしらすの特性 これらのデータを鹿児島県内の地図にプロットできる
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力050000050
専門的能力040000040
分野横断的能力010000010