景観設計

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 景観設計
科目番号 0019 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 風景のとらえ方・つくり方-九州実践編-共立出版 /〔参考書・補助教材〕 「街並みの美学」芦原義信著、「風景学入門」中村良夫著、「景観用語辞典」篠原修編
担当教員 岡松 道雄,毛利 洋子

到達目標

 土木・建築学における景観デザインの位置づけ・必要性を学び、土木・建築構造物やそれらの空間を利用する市民が、どの様に体験し、形態や空間を味わうのか、普遍的な枠組みについて理解を深める。さらに、風景の中で設計者が操作可能なものを把捉し、模型製作などを通じてデザインの実践的な演習を行う。本校周辺に実在する敷地に地域特性を活かした作品を製作すること目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1講義において紹介された景観工学の基礎用語や、景観イメージに関する用語、定義をそれぞれ8割以上説明できる。講義において紹介された景観工学の基礎用語や、景観イメージに関する用語、定義をそれぞれ6割以上説明ができる。講義において紹介された景観工学の基礎用語や、景観イメージに関する用語、定義を断片的であるが説明ができる。
評価項目2講義において紹介されたすべての事例について説明ができるだけでなく、紹介された以外の事例の紹介も、景観用語を正しく使って説明できる。講義において紹介された6割以上の事例について、景観用語を使って説明できる。講義において紹介された事例について、景観用を使って断片的であるが説明できる。
評価項目3グループ内で分担し、現地調査、計画敷地の状況把握、計画案のコンセプト策定、講評会でのプレゼンテーションについて、分担以上の作業を実施してグループに貢献した。グループ内で分担し、現地調査、計画敷地の状況把握、計画案のコンセプト策定、講評会でのプレゼンテーションについて、分担相当の作業を実施できた。グループ内で分担し、現地調査、計画敷地の状況把握、計画案のコンセプト策定、講評会でのプレゼンテーションについて、分担相当の作業を部分的にであるが実施できる。

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(3) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(i) 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-b 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 4-4 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本科目では、いままで学んできた都市環境デザイン工学の各分野を、景観デザインという視点から統合し、実践する。そのため、都市環境デザイン工学全般への深い理解が必要であり、さらに、デザインに関連する分野全般(建築やインテリア、グラフィックなど)へも関心を寄せておく必要がある。
授業の進め方・方法:
本科目は講義・PBL形式のチーム学習を行う。教科書や講義の内容を為呑みにせず、必ず自分の目と足による実体験を通じて確認すること。
注意点:
デザイン教育は、教室で完結するものではないので、普段の生活から意識的・批判的に景観や構造物を眺め、自分なりのアイデアを練っておくこと。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 景観工学の基礎 景観デザインの位置づけ、景観とは何か説明できる。
景観把握モデル、視点と視点場が説明できる。
2週 景観工学の基礎 人間の視知覚特性が説明できる。
空間のスケール・ヒューマンスケールが説明できる。
3週 景観工学の基礎
景観のイメージ
プロポーションとコンポジションが説明できる。
ゲシュタルト心理学(図と地)が説明できる。
都市のイメージが説明できる。
Prospect-Refuge理論、親水象徴理論が説明できる。
デザインプロセスが説明できる。
4週 デザイン事例 都市デザインの事例が説明できる。
5週 デザイン事例 公園施設を含んだ公園デザインの事例が説明できる。
6週 設計演習(1) 現地調査の方法が説明できる。
7週 設計演習(1) 計画敷地の模型作成をし、周辺状況について説明できる(グループワーク)。
8週 設計演習(1) 風景や街並みを考慮した計画案のコンセプト立案ができる(グループワーク)。
2ndQ
9週 設計演習(2) 設計の進め方、模型の作り方が説明できる。
10週 設計演習(2) エスキース・草案批評(ゼミ形式)を受け計画できる。
11週 設計演習(2) エスキース・草案批評(ゼミ形式)を受け計画できる。
12週 設計演習(2) 各自で作成した草案の法的根拠・計画上の趣旨・機能が説明できる(グループワーク)。
13週 設計演習(2) 各自で作成した草案の法的根拠・計画上の趣旨・機能が説明できる(グループワーク)。
14週 設計演習(2) ブロック模型の作成ができる。
15週 設計演習(2) 課題提出・プレゼンテーション・評価の対象となる講評会において模型と図面で計画案の説明ができる(グループワーク)。
16週

評価割合

課題製作及び発表中間レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200(-20)00100
分野横断的能力0000000