環境工学実験

科目基礎情報

学校	鹿児島工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	環境工学実験
科目番号	0020	科目区分	専門 / 必修
授業形態	実験・実習	単位の種別と単位数	履修単位: 1
開設学科	都市環境デザイン工学科	対象学年	4
開設期	後期	週時間数	2
教科書/教材	衛生工学実験指導書　土木学会　下水試験法　下水道協会
担当教員	西留 清,山田 真義

到達目標

廃水処理のユニットプロセスの機能と現象の解明を目的とし、実施設における水質分析の手法と解析を行うことを目的とする。また、本実験は、グループにおける各自の役割を遂行する中で、開発型技術者にとって必要な工学的知識(論理)を実験により確認し、実験項目に関する知識を修得することを目標とする。

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
全実験の概要を理解し、説明できる。	全実験の概要を理解し、環境工学で学んだ内容も含めて理解し、説明できる。	全実験の概要を理解し、説明できる。	全実験の概要を理解し、説明できない。
連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性を理解し、実験することができる。	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性を理解し、実験することができる。	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性を理解し、実験することができる。	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性を理解し、実験することができない。
下廃水処理の硝化と脱窒の特性を理解し、実験することできる。	下廃水処理の硝化と脱窒の特性を理解し、自ら試薬調整も行い、実験することできる。	下廃水処理の硝化と脱窒の特性を理解し、実験することできる。	下廃水処理の硝化と脱窒の特性を理解し、実験することできない。
活性汚泥の沈降特性とSVIを理解し、実験することができる。	活性汚泥の沈降特性とSVIを理解し、実験することができ、実際の下水処理場の値を知るだけでどのような処理状況を推察することができる。	活性汚泥の沈降特性とSVIを理解し、実験することができる。	活性汚泥の沈降特性とSVIを理解し、実験することができない。
活性汚泥の酸素利用速度(DO)を理解し、実験することができる。	活性汚泥の酸素利用速度(DO)を理解し、適切な条件で実験条件を組立、自ら実験することができる。	活性汚泥の酸素利用速度(DO)を理解し、実験することができる。	活性汚泥の酸素利用速度(DO)を理解し、実験することができない。
ポータブル分析機器の使用方法を理解し、使用することができる。	ポータブル分析機器の測定原理、使用方法を理解し、適切な使用方法に則り使用することができる。	ポータブル分析機器の使用方法を理解し、使用することができる。	ポータブル分析機器の使用方法を理解もできず、使用することもできない。

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (4)② （建設工学専攻）

JABEE（2012）基準 1(2)(d)(2) （いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力）

JABEE（2012）基準 1(2)(i) （チームで仕事をするための能力）

本科（準学士課程）の学習・教育到達目標 1-b （様々な課題に取り組み、技術と社会との関連に関心を持つことができる。）

教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 （専門分野の知識と自主的・継続的に学習する能力を身につけ、与えられた制約下で計画的にものづくりの手法を活かして問題を解決できる能力を養う。）

本科（準学士課程）の学習・教育到達目標 3-c （専門分野の学習や工学実験等を通して、専門分野の基礎的な知識を修得することができる。）

教育プログラムの学習・教育到達目標 4-4 （チームを組み、協力しながら問題の解決に向けて計画し、遂行できる能力を養う。）

本科（準学士課程）の学習・教育到達目標 4-a （技術者の社会的な責任を理解することができる。）

教育方法等

概要:

地球環境問題の中で、“清浄な水”を得ることは特に重要である。このためには、人類が排出している下廃水処理は欠かせない。自然の微生物による廃水処理の実施設を用いた実験およびその解析を行うことにより、環境工学に関する授業内容の理解を深める。

授業の進め方・方法:

自然の微生物による廃水処理の実施設を用いた実験およびその解析を行うことにより、環境工学に関する授業内容の理解を深める。

注意点:

環境工学に関する事項を修得している必要がある。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
後期
	3rdQ
		1週	実験概要説明	全実験項目の概要を理解し、説明できる。
		2週	ポータブル分析機器	pH計、EC計などの分析原理を理解でき、説明できる。
		3週	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性	ＭＬＳＳ濃度を理解し、説明できる。化学的酸素要求量（ＣＯＤ）濃度の測定法を理解し、説明できる。化学的酸素要求量の解析を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による有機物除去速度の解析を理解し、説明できる。
		4週	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性	ＭＬＳＳ濃度を理解し、説明できる。化学的酸素要求量（ＣＯＤ）濃度の測定法を理解し、説明できる。化学的酸素要求量の解析を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による有機物除去速度の解析を理解し、説明できる。
		5週	連続流実験による下廃水処理の有機物と浮遊物の特性	ＭＬＳＳ濃度を理解し、説明できる。化学的酸素要求量（ＣＯＤ）濃度の測定法を理解し、説明できる。化学的酸素要求量の解析を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による有機物除去速度の解析を理解し、説明できる。
		6週	下廃水処理の硝化と脱窒の特性	窒素濃度の測定法とその除去特性を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による窒素除去特性の解析を理解し、説明できる。
		7週	下廃水処理の硝化と脱窒の特性	窒素濃度の測定法とその除去特性を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による窒素除去特性の解析を理解し、説明できる。
		8週	下廃水処理の硝化と脱窒の特性	窒素濃度の測定法とその除去特性を理解し、説明できる。好気性と嫌気性微生物による窒素除去特性の解析を理解し、説明できる。
	4thQ
		9週	活性汚泥の沈降特性とSVI	活性汚泥の界面沈降速度を求めることができ、説明できる。活性汚泥の汚泥指標を求めることができ、説明できる。
		10週	活性汚泥の沈降特性とSVI	活性汚泥の界面沈降速度を求めることができ、説明できる。活性汚泥の汚泥指標を求めることができ、説明できる。
		11週	活性汚泥の沈降特性とSVI	活性汚泥の界面沈降速度を求めることができ、説明できる。活性汚泥の汚泥指標を求めることができ、説明できる。
		12週	活性汚泥の酸素利用速度(DO)	活性汚泥の酸素利用速度の測定法を理解でき、説明できる。
		13週	活性汚泥の酸素利用速度(DO)	活性汚泥の酸素利用速度の測定法を理解でき、説明できる。
		14週	活性汚泥の酸素利用速度(DO)	活性汚泥の酸素利用速度の測定法を理解でき、説明できる。
		15週
		16週

評価割合

	レポート内容と提出期限	実験ノート	授業態度	合計
総合評価割合	90	10	-10	90
評価割合	90	10	-10	90