道路工学

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 道路工学
科目番号 0026 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 エース交通工学  樗木武・他4名  朝倉書店/授業時配布プリント
担当教員 内田 一平

到達目標

1.アスファルト舗装における一般的な断面構成を認識し、各層で使用される材料を説明できる
2.歴青材料の性質を理解した上で、舗装材としてのアスファルト混合物の長所を説明できる
3.道路事業の整備効果と費用便益分析を用いた事業評価を説明できる
4.一般的な断面構成を施工する場合の施工手順を説明できる
5.TA法を用いて提示される条件に合った舗装断面厚の設計ができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 アスファルト舗装における一般的な断面構成を認識し、繰り返し輪荷重を受ける観点から各層の役割を説明できるアスファルト舗装における一般的な断面構成を説明でき、各層で使用される材料を説明できる一般的なアスファルト舗装における断面状況を説明できない 各層で使用される主だった材料について認識がない
評価項目2右に加え、アスファルト混合物が道路舗装材として短所も複数あげることができるアスファルト混合物が道路舗装材として適する長所を5項目以上あげることができる歴青材料の生産過程を説明できない 動粘性体の物理的・科学的性質を説明できない
評価項目3道路事業の整備効果に含まれない波及効果についてもあげることができ、また、費用対便益分析に則り事業評価の一端を実行できる道路事業の整備効果として便益にあげることのできる3項目を挙げることができる。また、時間軸上で道路事業を含む土木事業が受ける評価を4つ全て指摘することができる土木事業に対する4つの評価に対して認識がない 費用対便益分析(B/C)の考え方を説明できない 道路事業の効果3項目をあげることができない
評価項目4一般的な断面構成を施工する場合の施工手順と主だった使用重機、施工時における注意点/考慮点を説明できる一般的な断面構成を施工する場合の施工手順と主だった使用重機を一通り説明できる一般的な断面構成を施工する場合の施工手順を説明できない 道路施工時に使用される重機を説明できない 上記2点を関連づけて説明できない
評価項目5TA法を用いて提示される条件に合い、かつより安価に事業費を抑える舗装断面厚の設計ができるTA法を用いて提示される条件に合った舗装断面厚の設計ができるTA法による目標換算厚の定義を知らない 目標換算厚と実設計厚の関係式を示すことができない 条件に即したパラメータを選択することができない

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代都市において主たる交通手段を支えている道路施設に対して,道路の構造特性や設計,道路の役割と整備効果,道路断面とその設計,施工・維持管理方法を理解した上で,下記に記載した建設系の開発型技術者として必要な道路工学に関する基礎的な知識の習得を目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書と配布プリントを中心に,下記の授業内容に沿って講義形式を行う。講義内容によっては、講義の後に演習を実施する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 道路の定義と交通行政 道路の定義と機能を説明できる。
道路の歴史と分類を説明できる。
道路の行政,道路整備の財源等を理解できる。
2週 舗装構造 舗装構造と各部の機能を説明できる。
アスファルト舗装断面構造を説明できる。
コンクリート舗装断面構造を説明できる。
3週 アスファルト舗装材料 歴青材料の性質と特徴を認識し,説明できる。
他建材としての歴青材料の特徴と使用用途を説明できる
4週 道路事業の整備効果 道路の整備効果を理解し,説明できる。
道路の事業の評価方法を理解し,説明できる。
5週 道路の施工法および維持管理 維持管理体制を説明できる。
舗装の維持管理と施工方法を理解し,説明できる。
6週 アスファルト舗装の断面設計 TA法を用いて,アスファルト舗装の断面設計ができる
7週 アスファルト舗装の断面設計(演習) TA法を用いて,アスファルト舗装の断面設計ができる
8週 試験答案の返却・解説
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000