建築設備

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 建築設備
科目番号 0033 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 「建築の設備」入門 新訂版 「建築の設備」入門編集委員会編著 彰国社
担当教員 毛利 洋子

到達目標

本科目は、建築の電気・衛生・空調の各設備について、計画から設計・施工にいたるまでの概要を扱うもので、省エネルギーや新エネルギー、環境保全や都市気候に与える影響など、今日的な課題を多く含むものである。持続可能な都市・社会作りに技術者としてどの様に応えることができるか、意匠や構造・施工など設備以外の専門分野に進む学生にとっても必要な基礎知識を身に着けることが目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1建築設備の全容と各方式の原理・原則を理解し、用語の説明が出来る。建築設備の全容と各方式を理解し、用語の説明が出来る。建築設備の概要を理解し、全体の把握を行うことで、断片的に用語の説明が出来る。
評価項目2建築設備の種類と各方式の原理原則を理解し、既存の設備内容を説明できる。建築設備の種類と各方式を理解し、既存の設備内容を説明できる。建築設備の種類を理解し、既存の設備内容を断片的に説明できる。
評価項目3持続可能な都市・社会の形成に必要な事項の説明と、建築設備のあり方とを関連付けて、原理原則から理解し説明できる。持続可能な都市・社会の形成に必要な事項の説明と、建築設備のあり方とを関連付けて説明できる。持続可能な都市・社会の形成に必要な事項の説明と、建築設備のあり方を断片的に説明できる。

学科の到達目標項目との関係

教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 2.1(1)① 説明 閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本科目は、建築の電気・衛生・空調の各設備について、計画から設計・施工にいたるまでの概要を扱うもので、省エネルギーや新エネルギー、環境保全や都市気候に与える影響など、今日的な課題を多く含むものである。持続可能な都市・社会作りに技術者としてどの様に応えることができるか、意匠や構造・施工など設備以外の専門分野に進む学生にとっても必要な基礎知識を身に着けることが目標である。
授業の進め方・方法:
建築設備は、都市環境デザイン工学の中でも、都市とエネルギー資源や水資源、廃棄物の処理など重要な課題と緊密に取り組むべき分野として位置づけられる。卒業後、建築士の資格取得にも必要な重要講座である。
注意点:
講義の内容は、環境工学の基礎知識をベースに建築設備の技術的側面を概観するが、その考え方の背景にあるエネルギーや空気環境・水資源などの環境問題にも目を向け、課題に取り組むことを推奨する。この点について適宜小テストを課すため、少なくとも毎週60 分以上の自学自習が必要である。建築設備の技術面だけでなく、その技術が社会や自然環境にどのように役立つかを理解するように努める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 建築設備の種類と概要 建築設備の概要と種類について、その目的と役割・手法の選択について説明できる。加えて、建設関連業務の中での設備技術者の位置づけについても説明できる
2週 建築設備の種類と概要 建築設備の概要と種類について、その目的と役割・手法の選択について説明できる。加えて、建設関連業務の中での設備技術者の位置づけについても説明できる
3週 給排水・衛生・浄化・ガス設備 建築設備の中で、冷温水の供給・排出に関する一連の技術を説明できる
4週 給排水・衛生・浄化・ガス設備 建築設備の中で、冷温水の供給・排出に関する一連の技術を説明できる
5週 給排水・衛生・浄化・ガス設備 建築設備の中で、冷温水の供給・排出に関する一連の技術を説明できる
6週 防災設備 防火・防煙・排煙等の消火・防災設備について、燃焼の原理や消防法とあわせて説明できる
7週 防災設備 防火・防煙・排煙等の消火・防災設備について、燃焼の原理や消防法とあわせて説明できる
8週 空調設備と熱負荷 空調方式の種類・特徴を説明できる。さらに、熱負荷を計算できる
2ndQ
9週 空調設備と熱負荷 空調方式の種類・特徴を説明できる。さらに、熱負荷を計算できる
10週 湿度調整と結露対策 水蒸気の性質を理解し、湿り空気線図を使って露点温度・除加湿量等を計算できる
11週 湿度調整と結露対策 水蒸気の性質を理解し、湿り空気線図を使って露点温度・除加湿量等を計算できる
12週 クリーンルームと空調設備 クリーンルームの基礎と要求レベル毎の空調設備対応について説明できる
13週 クリーンルームと空調設備
クリーンルームの基礎と要求レベル毎の空調設備対応について説明できる
14週 二級建築士設備問題の演習
これまでの該当分野に関する二級建築士レベルの問題を解くことができる
15週 --- 前期末試験---試験答案の返却・解説 授業項目1~7について達成度・理解度を確認する
試験において間違った部分を自分の課題として把握する
16週
後期
3rdQ
1週 熱源システムの種類 熱源と供給方式、コージェネレーションや蓄熱方式と利用方法・組合せを説明できる
2週 熱源システムの種類 熱源と供給方式、コージェネレーションや蓄熱方式と利用方法・組合せを説明できる
3週 環境配慮と建築設備 環境に配慮した建築設備の考え方や省エネルギーの方法について説明できる
4週 熱源システムの種類
ライフサイクルコスト(LCC)
環境に配慮した建築設備の考え方や省エネルギーの方法について説明できる
建材を含めた建物の生産から滅失までのコスト、CO2負荷による評価を説明できる
5週 ライフサイクルコスト(LCC) 建材を含めた建物の生産から滅失までのコスト、CO2負荷による評価を説明できる
6週 自然エネルギー利用 自然エネルギー利用の歴史と今後の可能性を説明できる
7週 自然エネルギー利用 自然エネルギー利用の歴史と今後の可能性を説明できる
8週 建築形態と省エネ これまでの設備要素技術と建築全体の統合による省エネルギーの方法、パッシブデザインの考え方を説明できる
4thQ
9週 建築形態と省エネ これまでの設備要素技術と建築全体の統合による省エネルギーの方法、パッシブデザインの考え方を説明できる
10週 ヒートアイランドとその対策
都市全体の温暖化とその対策として単体の建築がとり得る手法を説明できる
11週 ヒートアイランドとその対策
都市全体の温暖化とその対策として単体の建築がとり得る手法を説明できる
12週 エコロジカルプランニング 地域の気候や風土に根ざした設備計画のあり方と重要性を説明できる
13週 エコロジカルプランニング 地域の気候や風土に根ざした設備計画のあり方と重要性を説明できる
14週 まとめと二級建築士設備問題の演習 建築設備全体に関する二級建築士レベルの問題を解くことができる
15週 ---後期末試験--- 試験答案の返却・解説 授業項目8~15について達成度・理解度を確認する
試験において間違った部分を自分の課題として把握する
16週

評価割合

試験演習課題・宿題 相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80200000100
基礎的能力0000000
専門的能力80200(-20)00100
分野横断的能力0000000