施工学

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 施工学
科目番号 0041 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 前期:2 後期:2
教科書/教材 建築施工‐実教出版/土木施工概論 技法堂出版、土木施工 森北出版、「図説|建築施工入門 久富洋ほか著‐彰国社
担当教員 堤 隆,森山 輝男,梅木 時文

到達目標

1. 施工計画書の重要性、作成ポイントを習得し、いろんな工種においても対応できる。
2. 施工管理の各重要性を理解できる。
3. 土木・建築施工管理技士の国家試験合格圏内の理解ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1標準的な到達レベルに加えて、以下のことができる。 1) 建設業の基礎単語が理解できる 2) 施工フロー図にて施工方法を説明できる。代表的な建設業における基礎単語を用いて、施工順序として施工フロー図を用いて説明が出来る。建設業の基礎単語を用いて、施工順序を説明できない。 施工フロー図の作成する事ができない。
評価項目2標準的な到達レベルに加えて、以下のことができる。 1) 工程管理特にネットワーク工程表を作成できる。 2) 品質管理の3要素について理解してい。 3) 出来形管理の能力図表が作成できる。 4) 安全管理の標準的作業における安全施工手順書を作成でまる。 5) 原価管理の重要性が理解できる。 1) 工程管理の横線式工程表が作成できる。 2) 品質管理の土工・コンクリート・アスファルトのうち、1つについて説明できる。 3) 出来形管理図の各工種別の許容範囲値を理解している。 4) 安全管理の作業手順書の重要性を理解してい。 5) 原価管理の重要性を理解している。建設業における5つの施工管理を求められたときに工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理・原価管理の内容を説明できない。
評価項目3標準的な到達レベルに加えて、以下のことができる。 1) 学科試験合格圏内の知識を習得している。 2) 基礎用語・物理試験等について説明できる。 3) 過去問を7割以上解ける。土木・建築施工管理技士の国家試験(学科試験)の過去問が5割以上解ける。土木・建築施工管理技士の国家試験(学科試験)の過去問が5割以下である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
建設工事の種類・施工方法を学ぶとともに、土工・基礎工の工法、具体的な工種の施工方法適用性、施工順序、環境に与える影響、施工機械、建設材料などなどに加え、工程管理の手法を理解する。
授業の進め方・方法:
施工管理(施工計画・工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理・原価管理)を理解し、実際の現場においてどの様に運営されているかを、国土交通省発注の現場研修で体験・習得する。そして、土木・建築施工管理技士の国家試験合格圏内までの知識を演習問題にて習得する。特に解説時に疑問点を説明し、自分の力で応用問題に対応できるよう指導し身につける。
注意点:
講義の内容は、実際の建設工事に近いので、特殊な建設用語が頻出する。そこで、本講義では講義開始に小テストを行い、授業前に復習する。毎回,予習や演習問題等の課題を含む復習として,80 分以上の自学自習が必要である

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.施工計画
 (土木・建築共通)
□ (1) 施工計画書の重要性、作成ポイント
2週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
3週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
4週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
5週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
6週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
7週 2.土工計画
(土木・建築共通)
□ (1) 施工管理(工程管理・品質管理・出来形管理・安全管理)と原価管理
□ (2) ネットワーク式工程表の基本的事項・フォローアップ等計算問題
8週 3.基礎工(土木・建築共通) □ (1) 基礎工の目的、種類などの概略を説明できる。
杭の種類と特徴、杭打ち工法の概略と特徴を説明できる
場所打ちぐい工法の概略と特徴、杭頭処理方法を説明できる。
□ (2) 深礎杭・橋脚工事、土砂搬出工事の実例紹介
2ndQ
9週 3.基礎工(土木・建築共通) □ (1) 基礎工の目的、種類などの概略を説明できる。
杭の種類と特徴、杭打ち工法の概略と特徴を説明できる
場所打ちぐい工法の概略と特徴、杭頭処理方法を説明できる。
□ (2) 深礎杭・橋脚工事、土砂搬出工事の実例紹介
10週 3.基礎工(土木・建築共通) □ (1) 基礎工の目的、種類などの概略を説明できる。
杭の種類と特徴、杭打ち工法の概略と特徴を説明できる
場所打ちぐい工法の概略と特徴、杭頭処理方法を説明できる。
□ (2) 深礎杭・橋脚工事、土砂搬出工事の実例紹介
11週 4.施工管理の現状・現場
  研修(土木・建築共通)
□ (1) 石灰改良工事、舗装工事の実例紹介
□ (2) 国土交通省・鹿児島市発注の工事現場研修
12週 4.施工管理の現状・現場
  研修(土木・建築共通)
□ (1) 石灰改良工事、舗装工事の実例紹介
□ (2) 国土交通省・鹿児島市発注の工事現場研修
13週 4.施工管理の現状・現場
  研修(土木・建築共通)
□ (1) 石灰改良工事、舗装工事の実例紹介
□ (2) 国土交通省・鹿児島市発注の工事現場研修
14週 5.軟弱地盤対策
(土木・建築共通)
□ (1) 軟弱地盤対策の各種種類をあげ特徴を説明し、適応場所を選定できる。
15週 試験答案の返却・解説 □ (1)建築施工において重要な心構えと、建設業の概要について理解し説明できる。
16週
後期
3rdQ
1週 6.建築施工の概要と建設業 □ (1)建築施工において重要な心構えと、建設業の概要について理解し説明できる。
2週 7.工事計画・管理・仮設工事 □ (1) 工事計画・工程計画・工事管理・安全対策・仮設工事について説明できる。
3週 7.工事計画・管理・仮設工事 □ (1) 工事計画・工程計画・工事管理・安全対策・仮設工事について説明できる。
4週 8.建築土工事・地業工事 □ (1) 土工事に含むものの他、建設発生土の処理、汚染土壌の浄化を説明できる。
5週 8.建築土工事・地業工事 □ (1) 土工事に含むものの他、建設発生土の処理、汚染土壌の浄化を説明できる。
6週 9.躯体工事(RC/S/W造) □ (1) 躯体工事の種別ごとに、工程内容・工事種別・作業内容が説明できる。
7週 9.躯体工事(RC/S/W造) □ (1) 躯体工事の種別ごとに、工程内容・工事種別・作業内容が説明できる。
8週 10. 内外装仕上げ工事 □ (1) 外壁・屋根・開口部および内装仕上げの各種工事と施工順序について説明できる。
4thQ
9週 10. 内外装仕上げ工事 □ (1) 外壁・屋根・開口部および内装仕上げの各種工事と施工順序について説明できる。
10週 10. 内外装仕上げ工事 □ (1) 外壁・屋根・開口部および内装仕上げの各種工事と施工順序について説明できる。
11週 11. 外構工事・設備工事・
施工機械
□ (2) 外構工事・設備工事・施工機械について説明できる。
12週 11. 外構工事・設備工事・
施工機械
□ (2) 外構工事・設備工事・施工機械について説明できる。
13週 11. 外構工事・設備工事・
施工機械
□ (2) 外構工事・設備工事・施工機械について説明できる。
14週 12. 工事契約と施工管理 □(1)建設業における工事契約と施工管理における重要な事柄を理解と管理の方法について説明できる
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する
(非評価項目)
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。3
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。3
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。3
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。3
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。3
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。3
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。3
波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
波の重ね合わせの原理について説明できる。3
波の独立性について説明できる。3
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。3
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。3
ホイヘンスの原理について説明できる。3
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3
弦の長さと弦を伝わる波の速さから、弦の固有振動数を求めることができる。3
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。3
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。3
一直線上の運動において、ドップラー効果による音の振動数変化を求めることができる。3
自然光と偏光の違いについて説明できる。3
光の反射角、屈折角に関する計算ができる。3
波長の違いによる分散現象によってスペクトルが生じることを説明できる。3
電気導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。3
クーロンの法則が説明できる。3
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。3
電場・電位について説明できる。3
オームの法則から、電圧、電流、抵抗に関する計算ができる。3
抵抗を直列接続、及び並列接続したときの合成抵抗の値を求めることができる。3
ジュール熱や電力を求めることができる。3
物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
有効数字を考慮して、データを集計することができる。3
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。3
化学(一般)化学(一般)物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3
水の状態変化が説明できる。3
物質の三態とその状態変化を説明できる。3
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合90000010100
基礎的能力0000000
専門的能力9000(-20)010100
分野横断的能力0000000