化学Ⅲ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 化学Ⅲ
科目番号 0042 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕        「改訂 新編化学基礎」              竹内 敬人 他 著  東京書籍
担当教員 大竹 孝明

到達目標

化学的な事物・現象についての説明及び観察・実験を行い,化学的に探求する能力と態度を育てるとともに基本的な概念や原理・法則を理解させ,科学的な自然観を育てる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 原子の相対質量,原子量・分子量・式量,物質量(mol数)とアボガドロ数及び溶液の濃度について理解し,計算できる.原子の相対質量,原子量・分子量・式量,物質量(mol数)とアボガドロ数及び溶液の濃度について理解し,計算できる.原子の相対質量,原子量・分子量・式量,物質量(mol数)とアボガドロ数及び溶液の濃度について理解している.原子の相対質量,原子量・分子量・式量,物質量(mol数)とアボガドロ数及び溶液の濃度について理解していない.
評価項目2 化学反応式を作ることができ,化学反応の表す量的関係を理解し,計算できる.化学反応式を作ることができ,化学反応の表す量的関係を理解し,計算できる.化学反応式を作ることができ,化学反応の表す量的関係を理解している.化学反応式を作ることができず,化学反応の表す量的関係を理解していない.
評価項目3 「アレニウスの理論」と「ブレンステッドの理論」による酸・塩基の定義と酸・塩基の価数について説明でき,酸・塩基の強さの電離度を理解し,強酸,強塩基,弱酸弱塩基を区別できる.「アレニウスの理論」と「ブレンステッドの理論」による酸・塩基の定義と酸・塩基の価数について説明でき,酸・塩基の強さの電離度を理解し,強酸,強塩基,弱酸弱塩基を区別できる.「アレニウスの理論」による酸・塩基の定義と酸・塩基の価数について説明でき,酸・塩基の強さの電離度を理解している.「アレニウスの理論」による酸・塩基の定義と酸・塩基の価数について説明できず,酸・塩基の強さの電離度を理解していない.
評価項目4 水のイオン積が,[H+]×[OH-]=1.0×10-14 (mol/l)2 であることを説明でき,水素イオン指数pH について,pH=-log10[H+]であることを理解し,計算でき,pHの測定で,指示薬,万能pH試験紙等を例示できる.水のイオン積が,[H+]×[OH-]=1.0×10-14 (mol/l)2 であることを説明でき,水素イオン指数pH について,pH=-log10[H+]であることを理解し,計算でき,pHの測定で,指示薬,万能pH試験紙等を例示できる.水のイオン積が,[H+]×[OH-]=1.0×10-14 (mol/l)2 であることを説明でき,水素イオン指数pH について,pH=-log10[H+]であることを理解している.水のイオン積が,[H+]×[OH-]=1.0×10-14 (mol/l)2 であることを説明できず,水素イオン指数pH について,pH=-log10[H+]であることを理解していない.
評価項目5 中和反応の本質が H+ + OH- → H2O で,中和反応で水と共に塩が生じること,塩の種類を正塩,酸性塩,塩基性塩に分類できること,塩の加水分解において,弱酸,弱塩基から生じた塩について説明できる.中和反応の本質が H+ + OH- → H2O で,中和反応で水と共に塩が生じること,塩の種類を正塩,酸性塩,塩基性塩に分類できること,塩の加水分解において,弱酸,弱塩基から生じた塩について説明できる.中和反応の本質が H+ + OH- → H2O で,中和反応で水と共に塩が生じること,塩の種類を正塩,酸性塩,塩基性塩に分類できることを説明できる.中和反応の本質が H+ + OH- → H2O で,中和反応で水と共に塩が生じること,塩の種類を正塩,酸性塩,塩基性塩に分類できることを説明できない.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年次の化学についても,1年次の化学Ⅰ及びⅡと同じように基礎的な内容であるが,これから各専門学科で履修する専門分野の講義の基礎となる.
授業の進め方・方法:
講義の内容をよく理解するために,毎回,予習や演習問題等の課題を含む復習として,80分以上の自学自習が必要である.化学I及びⅡ(教科書)を基に,基礎化学の中で特に重要である以下に示した内容について解説すると共に,pHの測定等については演示実験を行う.その他,化学に関する理解を深めるため,資料(プリント)等を用い説明を行う.また,定期試験以外に小テストを行い,レポ-トの提出も課する.
注意点:
2年次の化学については,1年次の化学の内容をもとに講義を進めていくので,1年次の重要事項についてはよく理解しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 原子の相対質量 原子の相対質量について理解し,計算できる.
2週 原子量・分子量・式量 原子量・分子量・式量について理解し,計算できる.
3週 物質量 物質量(mol数)とアボガドロ数について理解し,計算できる.
4週 溶液の濃度 溶液の濃度について理解し,計算できる.
5週 化学反応式 化学反応式を作ることができる.
6週 化学反応式と量的関係 化学反応の表す量的関係を理解し,計算できる.
7週 酸の定義と価数 「アレニウスの理論」による酸の定義と価数を理解できる.酸の価数の1molの酸から発生するH+の数について説明できる.
8週 塩基の定義と価数 「アレニウスの理論」によ塩基の定義と価数を理解できる.塩基の価数の1molの塩基から発生するOH-の数について説明できる.
2ndQ
9週 ブレンステッド・ローリーの酸・塩基 「ブレンステッド・ローリーの理論」により酸・塩基を定義できる.
10週 酸・塩基の強さ 酸・塩基の強さの電離度を理解し,強酸,強塩基,弱酸弱塩基を区別できる.
11週 水の電離及び水素イオン濃度とpH 水のイオン積で,[H+]×[OH-]=1.0×10-14 (mol/l)2 であることを説明できる.水素イオン指数pH について,pH=-log10[H+]であることを理解し,計算できる.
12週 指示薬とpHの測定 pHの測定で,指示薬,万能pH試験紙及びpHメーター等を例示できる.
13週 酸と塩基の中和 中和反応の本質が H+ + OH- → H2O で,中和熱が発生することを説明できる.中和反応で水と共に生じる物質が塩で,種々の反応で生じることを説明できる.
14週 塩の生成 塩の種類を,正塩,酸性塩,塩基性塩に分類できることを説明できる.塩の加水分解において,弱酸,弱塩基から生じた塩について説明できる.
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目).
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80500015100
基礎的能力80500015100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000