建築計画

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 建築計画
科目番号 0056 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代建築学「建築計画1」(新版)岡田光正、柏原士郎、森田孝夫ほか共著 鹿島出版会
担当教員 栗本 尚樹

到達目標

建築を設計する前段として、建物のコンセプトから所要室の規模・数、さらには詳細の考え方にいたるまで、さまざまな「計画」が必要となる。前半は「形」の背景にある要因と人間の知覚といった建築計画学の基礎を、後半はその応用として計画のプロセス学ぶとともに、建築計画とは何か、その役割を理解し記述できることを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
建築の「形」の背景にある要因や人間の知覚等、建築計画学の基礎知識を理解し説明できる。標準的な到達レベルを前提として、設計提案や建築のあり方を論ずることが出来る。建築計画学の基礎となる自然条件や人間の知覚と、建築形態との関係を理解し、説明できる。建築計画学の基礎となる自然条件や人間の知覚等について、断片的であるが理解し、説明できる
建築のコンセプトから所要室の規模・数量等、詳細の考え方まで、計画手法を理解し説明できる。標準的な到達レベルを前提として、建築のコンセプトや計画手法について総合的に関連付け、理解し説明できる。建築のコンセプトや計画手法について、理解し説明できる。建築のコンセプトや計画手法について、断片的であるが理解し、説明できる。
計画手法の応用として、一連の流れである計画のプロセスについて理解し説明できる。標準的な到達レベルを前提として、計画のプロセスについて総合的に関連付け、理解し説明できる。計画のプロセスについて、理解し説明できる。計画のプロセスについて、断片的であるが理解し、説明できる。
建築生産における建築計画とは何か、その役割を理解し記述できる標準的な到達レベルを前提として、建築生産における建築計画の役割について、設計提案と総合的に関連付け、理解し説明できる。建築生産における建築計画の役割を理解し、説明できる。建築生産における建築計画の役割を、断片的であるが理解し、説明できる。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる

教育方法等

概要:
建物を設計するに当たり、造形やデザインの能力が必要であるが、同時に数値化できる「計画能力」も要求される。本講義は建築技術者として必要な計画能力の基礎を養うと同時に、建物の形態に対する理解力を養う機会として位置づける。また、3年次において、学生の適正を判断する講座のひとつであると同時に、卒業後、建築士の資格取得に必要な重要講座でもある。
授業の進め方・方法:
本科目は授業形式で行う。講義の内容は、広範にわたる計画学の概要を紹介するもので、幅広い分野にわたる事象に対して興味をもつことが重要である。特に自然環境・歴史・社会学・心理学など人間の行動を読み解き、建築の形態に反映するための基礎学習として、建築の専門書以外に関連する上記分野の書物をできるだけ多く読むことを推奨する。この点について適宜レポート題を課す。中間テストは前後期とも実施する。
注意点:
建築の技術面だけでなく、人間の根本的な行動や自然の原理にまで立ち返って理解するように努める。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 空間の形態-かたちは何で決まるか- 建物や空間の形態が、どのように決定付けられるかについて、地理的環境・機能・構造・建築技術・安全性・美しさ・象徴性・法規などの観点から記述できる。
2週 空間の形態-かたちは何で決まるか- 建物や空間の形態が、どのように決定付けられるかについて、地理的環境・機能・構造・建築技術・安全性・美しさ・象徴性・法規などの観点から記述できる。
3週 空間の形態-かたちは何で決まるか- 建物や空間の形態が、どのように決定付けられるかについて、地理的環境・機能・構造・建築技術・安全性・美しさ・象徴性・法規などの観点から記述できる。
4週 空間の形態-かたちは何で決まるか- 建物や空間の形態が、どのように決定付けられるかについて、地理的環境・機能・構造・建築技術・安全性・美しさ・象徴性・法規などの観点から記述できる。
5週 人間の知覚と行動 心理学や人間行動学を基に、建築形態・空間のあり方を記述できる。
6週 人間の知覚と行動 心理学や人間行動学を基に、建築形態・空間のあり方を記述できる。
7週 人間の知覚と行動 心理学や人間行動学を基に、建築形態・空間のあり方を記述できる。
8週 寸法と規模の計画 人間のサイズ・ヒューマンスケールと建築の寸法体系を記述できる。
2ndQ
9週 寸法と規模の計画 人間のサイズ・ヒューマンスケールと建築の寸法体系を記述できる。
10週 寸法と規模の計画 人間のサイズ・ヒューマンスケールと建築の寸法体系を記述できる。
11週 寸法と規模の計画 人間のサイズ・ヒューマンスケールと建築の寸法体系を記述できる。
12週 空間の性能 建築空間の性能を、安全性・衛生性・機能性・快適性・経済性・サステイナビリティなどの観点から記述できる
13週 空間の性能 建築空間の性能を、安全性・衛生性・機能性・快適性・経済性・サステイナビリティなどの観点から記述できる
14週 空間の性能 建築空間の性能を、安全性・衛生性・機能性・快適性・経済性・サステイナビリティなどの観点から記述できる
15週 答案返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。
16週
後期
3rdQ
1週 計画技法
5-1計画のプロセス
複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
2週 5-2空間構成の技法 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
3週 5-2空間構成の技法 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
4週 5-3空間構成のエレメント 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
5週 5-3空間構成のエレメント 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
6週 5-3空間構成のエレメント 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
7週 計画技法まとめ 複雑な要素が絡み合う建築空間の計画を進めるためのプロセスと技法、そして空間を構成するエレメントを理解し記述できる。
8週 外部空間の構成と配置計画 外部空間のもつ意味と構成手法を記述できる。
4thQ
9週 外部空間の構成と配置計画 外部空間のもつ意味と構成手法を記述できる。
10週 外部空間の構成と配置計画 外部空間のもつ意味と構成手法を記述できる。
11週 外部空間の構成と配置計画 外部空間のもつ意味と構成手法を記述できる。
12週 建築の設計製図-計画の表現 優れた建築作品の図面を参照しながら計画の表現方法について記述できる。
13週 建築の設計製図-計画の表現 優れた建築作品の図面を参照しながら計画の表現方法について記述できる。
14週 建築計画まとめ 建築計画全般のまとめをおこない、建築行為における計画学の役割を記述できる。
15週 答案返却・解説 試験において間違えた部分を理解出来る。
16週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合801001000100
基礎的能力0000000
専門的能力801001000100
分野横断的能力0000000