鉄筋コンクリート工学実験

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 鉄筋コンクリート工学実験
科目番号 0073 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕 建設材料実験法 建設材料実験教育研究会編 〔参考書・補助教材〕 適宜プリントを配布する
担当教員 川添 敦也,安井 賢太郎

到達目標

コンクリートの圧縮・曲げ・引張・せん断強度を求め各強度の関係を知る。RCはりを作製し、はりの曲げ試験を実施し破壊性状や腹鉄筋の有効性、載荷レベルごとの応力状態を知る。また、本実験は、グループにおける各自の役割を遂行する中で、開発型技術者にとって必要な工学的知識(論理)を実験により確認し、実験項目に関する知識を修得することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.鉄筋コンクリRCはりの曲げ試験鉄筋コンクリートの曲げ試験における応力、耐力、たわみ計算ができる。ひび割れ発生による耐力の低下、中立軸位置の変化等について説明できる。また、ひび割れの進展状況や破壊性状について考察できる。鉄筋コンクリートの曲げ試験において、断面に生じるコンクリートの応力、鉄筋の応力を理論値と実測値を比較検討できる。また、耐力、たわみの計算ができる。鉄筋コンクリートの曲げ試験において、断面に生じるコンクリートの応力、鉄筋の応力、曲げ耐力、たわみについて説明ができる。
2.偏心荷重を受ける短柱の応力度分布柱に偏心して軸方向力が作用するときの応力分布を理解し、応力状態を図にわかりやすく表現できる。柱に偏心して軸方向力が作用するときの応力計算ができる。柱に偏心して軸方向力が作用するときの応力計算ができない。
3.コンクリートのひび割れ深さの測定超音波法によるコンクリートのひび割れ深さの測定を正確に行うことができる。超音波法によるコンクリートのひび割れ深さの測定を行うことができる。超音波法によるコンクリートのひび割れ深さの測定を行うことができない。
4.コンクリート非破壊試験テストハンマーを使った反発硬度の測定方法、およびコンクリート強度の計算方法について正確に説明できる。テストハンマーを使った反発硬度の測定方法、およびコンクリート強度の計算方法について概ね説明できる。テストハンマーを使った反発硬度の測定方法、およびコンクリート強度の計算方法について説明できない。
5.既製コンクリート杭の浸透探傷試験浸透探傷試験にて溶接部表面の傷を検出することができ、試験原理や溶接欠陥の起こる原因と対策について適切に(8割以上)説明できる。浸透探傷試験にて溶接部表面の傷を検出することができ、試験原理や溶接欠陥の起こる原因と対策について概ね(6割以上)説明できる。浸透探傷試験にて溶接部表面の傷を検出することができ、試験原理や溶接欠陥の起こる原因と対策について説明できない。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-b 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
コンクリート工学、鉄筋コンクリート工学の講義を基本にして、実験を通し基礎理論を確認する。
授業の進め方・方法:
教材および配布するプリント等を十分予習して、実験に参加する必要がある。
注意点:
実験終了時に、担当者から実験レポートの提出の指示があるので、指示された日時まで必ず提出すること。実験準備は実験前日に行うこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 鉄筋コンクリートの特性(実験説明) 1.RCはりの断面決定や応力・たわみ算定法を理解できる。
2.主引張鉄筋や腹鉄筋の配置を理解し設計できる。
2週 RCはりの曲げ試験 ひび割れ進展やたわみの算定式の有効性を理解できる。また、曲げ応力やせん断応力を求め、理論式の有効性を理解できる。さらに、RCはりの破壊性状を理解し説明できる。
3週 RCはりの曲げ試験 ひび割れ進展やたわみの算定式の有効性を理解できる。また、曲げ応力やせん断応力を求め、理論式の有効性を理解できる。さらに、RCはりの破壊性状を理解し説明できる。
4週 RCはりの曲げ試験 ひび割れ進展やたわみの算定式の有効性を理解できる。また、曲げ応力やせん断応力を求め、理論式の有効性を理解できる。さらに、RCはりの破壊性状を理解し説明できる。
5週 偏心荷重を受ける短柱の応力度分布 偏心圧縮荷重による短柱の応力度分布状態が理解できる。
6週 コンクリートのひび割れ深さの測定 超音波法によるコンクリートのひび割れ深さの測定ができる。
7週 既製コンクリート杭の浸透探傷試験 浸透探傷試験にて溶接部表面の傷を検出することができ、試験原理や溶接欠陥の起こる原因と対策を理解できる。
8週 コンクリート非破壊試験 テストハンマーを使って反発硬度の測定を行い,計算式と図表によりコンクリートの圧縮強度を求めることができる。
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

実験レポート学習態度合計
総合評価割合1000100
基礎的能力000
専門的能力1000100
分野横断的能力000