科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 哲学
科目番号 0075 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 〔教科書〕 なし 〔参考書・補助教材〕 必要な資料文献は適宜プリントして配布する。 
担当教員 町 泰樹

到達目標

現代思想の思想家たちを、学説史的に紹介する。それらの議論を踏まえ、現代の哲学・倫理学では何が問われているのかを理解し、議論を整理しながら各種問題の本質を捉えることが本科目の目標である。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.現代思想の源流として、ニーチェ、フロイト、ソシュールの思想について理解できる。ニーチェ、フロイト、ソシュールの思想について、自分の言葉で説明できる。ニーチェ、フロイト、ソシュールの思想に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。ニーチェ、フロイト、ソシュールの思想について、一問一答式で答えることができない。
2.サルトルにおける「実存」の概念について理解できる。サルトルにおける「実存」の概念について、自分の言葉で説明できる。サルトルにおける「実存」の概念に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。サルトルにおける「実存」の概念について、一問一答式で答えることができない。
3.レヴィ=ストロースにおける「構造」や「野生の思考」について、理解できる。レヴィ=ストロースにおける「構造」や「野生の思考」について、自分の言葉で説明できる。レヴィ=ストロースにおける「構造」や「野生の思考」に関する複数の説明文から、適切なものを選択することができる。レヴィ=ストロースにおける「構造」や「野生の思考」について、一問一答式で答えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
現代思想の思想家たちを、学説史的に紹介する。本科目は、2年次の「倫理」の延長として位置し、さまざまな学説の理解のもとで問題を考察する。5年次の人文社会科学の諸教科、「技術倫理総論」、および専攻科2年の「技術倫理」と関連する教科である。
授業の進め方・方法:
本科目は講義形式で授業を進めていく。
注意点:
単になる暗記に終わることなく、自分自身で問題を考え抜く態度を身につけること。なお、本科目は学修単位(講義Ⅱ)の科目であり、週ごとの90分の講義に対して240分の自学自習が必要である。そのため、参考書や適宜配布するプリントを参考に毎回復習し、講義1回につき240分以上の自学自習を行うこと。教科書や参考書に指定は無いが、各自で読みやすい入門書を一冊は用意しておくことが望ましい。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 オリエンテーション&現代思想の特質 授業の進め方や、現代思想の大まかな見取り図を把握する(非評価項目)。
2週 現代思想の源流(1) 現代思想の源流として、ニーチェ、フロイト、ソシュールの思想について理解できる。
3週 現代思想の源流(2)
4週 現代思想の源流(3)
5週 現代思想の源流(4)
6週 実存とは何か?ーサルトルの思想ー(1)
サルトルにおける「実存」の概念について理解できる。
7週 実存とは何か?ーサルトルの思想ー(2)
8週 他者の思考を理解するには?ー構造人類学入門ー(1)  レヴィ=ストロースにおける「構造」や「野生の思考」について、理解できる。
4thQ
9週 他者の思考を理解するには?ー構造人類学入門ー(2)
10週 他者の思考を理解するには?ー構造人類学入門ー(3)
11週 他者の思考を理解するには?ー構造人類学入門ー(4)
12週 「正しさ」を生み出す力ーフーコーの思想ー(1) フーコーの権力論について理解できる。
13週 「正しさ」を生み出す力ーフーコーの思想ー(2)
柳田民俗学の世界(1)
柳田國男の民俗学を通して、自らの生活世界を理解するための方法を修得する。
14週 柳田民俗学の世界(2)
15週 後期期末試験の答案返却・解説 これまでの理解度を確認する。
試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000