概要:
前期の法学Ⅰで、法を学ぶ上で必要となる概念や制度に関する知識について論じたが、本講ではそこで得た知識を前提として、法を学ぶ上で主要な法である憲法・行政法・民法・刑法の基本的な概念について論じる。また、ここで得た知識を基に、法の今日的課題の中でも、技術者が将来社会で活躍するに当たって直面するかもしれない問題について、実際の事例も用いつつ論じる。
授業の進め方・方法:
授業方法は講義を中心とし、必要に応じて、演習問題やレポートを課す。
レポート課題については、かならず期限までに提出すること。
注意点:
①本科目は、学修単位(講義Ⅱ)の科目であり、限られた時間で多くの内容を学習することになるので、週ごとの90分の講義に対して、240分の自学自習をすること。
②六法は毎回の授業で使用するので、必ず持参すること(電子六法を利用してもよい)。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
憲法Ⅰ-憲法総論 |
□ 憲法の意義について理解することができる。
|
2週 |
憲法Ⅱ-統治機構論 |
□ 憲法学の中でも統治機構論について理解することができる。
|
3週 |
憲法Ⅲ-人権論 |
□ 憲法学の中でも人権論について理解することができる。
|
4週 |
行政法 |
□ 行政法の大枠について理解することができる。
|
5週 |
民法Ⅰ-民法総論 |
□ 民法学の総論分野について理解することができる。
|
6週 |
民法Ⅱ-物権 |
□ 民法の物権を巡る論点について理解することができる。
|
7週 |
民法Ⅲ-債権 |
□ 民法の債権を巡る論点について理解することができる。
|
8週 |
民法Ⅳ-親族・相続 |
□ 民法の親族・相続分野を巡る論点について理解することができる。
|
4thQ |
9週 |
刑法Ⅰ-犯罪の成立要件と刑罰 |
□ 刑法の犯罪の成立要件と刑罰に関して理解することができる。
|
10週 |
刑法Ⅱ-罪刑法定主義 |
□ 刑法の罪刑法定主義について、実際の事例を通して理解することができる。
|
11週 |
法の今日的課題Ⅰ |
□ 法的責任を生じさせる過失の本質について理解することができる。
|
12週 |
法の今日的課題Ⅱ |
□ 製造物責任について、実際の事例を通じて理解することができる。
|
13週 |
法の今日的課題Ⅲ |
□ 交通事故を巡る法的論点について理解することができる。
|
14週 |
法の今日的課題Ⅳ |
□ 環境保護と法を巡る論点について理解することができる。
|
15週 |
法の今日的課題Ⅴ |
□ 電脳社会・情報社会と法を巡る論点について理解することができる。
|
16週 |
|
|
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 計画 | 風景、景観と景観要素について、説明できる。 | 4 | |
製図 | 線と文字の種類を説明できる。 | 3 | |
平面図形と投影図の描き方について、説明できる。 | 3 | |
建築系分野 | 計画・歴史 | 建築協定・緑化協定などの住民参加・協働のまちづくりの体制について説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 3 | |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | |
態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |
総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 総合的な学習経験と創造的思考力 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | |