建築史

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 建築史
科目番号 0136 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 都市環境デザイン工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 図説建築の歴史、西田正嗣(学芸出版社)
担当教員 高安 重一

到達目標

本科目は古代から現代に至る社会施設(住居、橋,建築など)の技術的・意匠的な推移を教授されることで,技術や意匠のおおらかさ(多様性)と厳しさ(技術者としての倫理)について,理解することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
西洋建築における歴史上重要な作品の名称、設計者、建築の特徴と時代背景について、理解し説明できる。西洋の建築文化の発展や、各時代での建築様式や構造形式などについて総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。西洋建築において、建築史的に重要な作品の名称や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。西洋建築において、有名な歴史的建築作品の名称や、その特徴を示す主要な専門用語が、判別できる。
日本建築における歴史上重要な作品の名称、設計者、建築の特徴と時代背景について、理解し説明できる。日本の建築文化の発展や、各時代での建築様式や構造形式などについて総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。日本建築において、建築史的に重要な作品の名称や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。日本建築において、有名な歴史的建築作品の名称や、その特徴を示す主要な専門用語が、判別できる。
近現代における歴史上重要な土木、建築作品の名称、設計者の特徴と時代背景について、理解し説明できる。近現代の建築文化の発展や、各時代での建築様式や構造形式などについて総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。近現代の建築において、建築史的に重要な作品の名称や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。近現代の建築において、有名な歴史的建築作品の名称や、その特徴を示す主要な専門用語が、判別できる。

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-b 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(b) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で建築設計に従事していた教員が、その経験を活かし、土木、建築史の古代から近代、現代まで、また西欧と日本の建築史を講義形式で行うものである。
これまで学んできた技術が過去の社会施設建設の経験を踏まえて構築されたことを学ぶとともに、この技術の社会的な活用を学ぶ。人間が安全に且つ快適に生活する空間を如何に構築してきたかを理解するための講座である。
授業の進め方・方法:
現代の社会施設の技術的・意匠的な推移を学び、現在の社会資本の基本的な技術の拠り所を習得する。予習・復習ノートの提出は義務とする。中間テストは実施する。
注意点:
技術を表面的な手法や単なる様式としてではなく、社会的な背景や、安全で快適な空間を実現するために、過去の人間たちが問題を解決しようとした思想が、その裏にあることを理解するように努める。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・土木建築史の概要 古代ローマから現在の建築・橋梁までの変遷を理解することができる。
2週 西洋建築史 古代からローマ建築まで オリエント、エジプト、ギリシア、ローマの特徴を説明できる。
3週 西洋建築史 中世 ビザンツ、ロマネスク、ゴシックなどを理解し、説明できる。
4週 西洋建築史 近世1 ルネサンス、バロックを理解し説明ができる。
5週 西洋建築史 近世2 新古典主義、歴史主義などについて理解し説明できる。
6週 日本建築史 古代 日本建築の縄文・弥生、飛鳥、奈良、平安時代の特徴を理解し説明できる。
7週 日本建築史 古代から中世 寝殿造、大仏様・禅宗様などの仏教建築について理解し説明ができる。
8週 中間試験 西洋建築の近世までの範囲で中間試験
2ndQ
9週 日本建築史 中世から近世 座敷の成立から、民家、茶室などの経緯を理解し説明できる。
10週 日本建築史 近世 桂離宮、ほか近世の寺院・神社・民家、学校や劇場などの庶民の建築について説明できる。
11週 近代建築史 西洋1 産業革命以降の橋梁や塔への鋼材の利用や、1920年頃の各地の芸術運動について説明できる。
12週 近代建築史 西洋2 近代建築の3巨匠について理解し説明できる。
13週 近代建築史 日本1 日本建築における西洋化の流れを理解し説明できる。
14週 近代建築史 日本2 日本独自の様式の萌芽や、世界とシンクロする潮流の発生を理解し説明できる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する
16週

評価割合

試験レポート相互評価授業態度・ノートポートフォリオその他合計
総合評価割合702001000100
基礎的能力0000000
専門的能力702001000100
分野横断的能力0000000