| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 標準的な到達レベルに加えて以下のことができる。
1)BCC、FCC、HCPの結晶構造因子を導出できる。
2)非晶質の微視的構造について理解し、X線構造解析との関連を説明できる。 | 1)物質の変態、結晶構造、X線回折とミラー指数の関係などを理解し説明できる。
2)非結晶性固体(金属ガラスなど)の生成と構造、状態変化および微視的巨視的構造について理解し説明できる。
3)固体、液晶、ゴムについて状態変化の多様性について理解し、述べることができる。 | 1)X線回折とミラー指数の関係などを説明できない。
2)微視的巨視的見地から非結晶性固体と結晶質固体との相違について説明できない。
3)固体、液晶、ゴムについて状態変化の多様性について述べることができない。 |
評価項目2 | 標準的な到達レベルに加えて以下のことができる。
1)不確定性理論、パウリの排他原理、局在、非局在性などについて、量子力学と古典力学との相違点を説明できる。
2)各種結合状態は電子状態の相違によることを理解し説明できる。
3)相律の式を導出でき、ヘルムホルツの自由エネルギーと相平衡について理解し、熱平衡状態を導出できる。 | 1)原子の構造、原子内の電子配列、イオン化エネルギーと元素周期律との関係や量子力学の概念を学習し特性を説明できる。
2)共有結合、イオン結合、金属結合および弱い分子間力について理解し説明できる。
3)相律、平衡状態図について理解し、熱力学の観点により状態図について説明できる。 | 1)量子力学と古典力学との相違点を認識できない。
2)電子状態の相違による各種結合状態の特性を説明できない。
3)自由エネルギーにより熱平衡状態を求める方法を説明できない。 |
評価項目3 | 標準的な到達レベルに加えて以下のことができる。
1)点欠陥の熱平衡濃度を自由エネルギーにより用いて求めることができる。
2)電気伝導や超伝導現象、半導体、絶縁体について電子論の観点から定性的に説明できる。 | 1)点欠陥、線欠陥、面欠陥、バルク欠陥について理解し説明できる。
2)金属、合金の電気伝導、磁性、超伝導について理解し説明できる。
3)絶縁体と半導体の電気特性について理解し説明できる。 | 1)各種個体中の欠陥について説明できない。
2)電気伝導、磁性、超伝導、絶縁体、半導体の特性について説明できない。 |