環境人間工学

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 環境人間工学
科目番号 0031 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械・電子システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 健康と環境の工学 北海道大学衛生工学科編 技報道出版
担当教員 山田 真義

到達目標

主に環境人間工学に対する基本的考え方についての概略を学び、ルーブリックで示した工学・技術が社会に及ぼす影響を認識し、地球環境に配慮したものづくりが提案できる能力を身につける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
生活と健康について理解し説明できる 歴史的背景を踏まえて、資源循環と環境保全、飲み水と健康を理解し説明できる。資源循環と環境保全、飲み水と健康を理解し説明できる。資源循環と環境保全、飲み水と健康を理解し説明できない。
屋内環境について理解し説明できる自然環境と関連させ、居住空間と人間、気候と屋内環境、室内空気質と健康、自然エネルギーの有効利用を理解し、説明できる。居住空間と人間、気候と屋内環境、室内空気質と健康、自然エネルギーの有効利用を理解し、説明できる。居住空間と人間、気候と屋内環境、室内空気質と健康、自然エネルギーの有効利用を理解し、説明できない。
都市環境について理解し説明できる資源循環などの観点から都市環境における上下水道システムや廃棄物を理解し、説明できる。都市環境における上下水道システムや廃棄物を理解し、説明できる。都市環境における上下水道システムや廃棄物を理解し、説明できる。
自然環境について理解し説明できる大気、土壌環境も含めて水循環を理解し、水質浄化の必要性と自然環境の重要性を理解し、説明できる。水循環や水質浄化を通して自然環境を理解し、説明できる。水循環や水質浄化を通して自然環境を理解し、説明できない。
環境をはかる/評価するについて理解し説明できる関係法規による規制値を理解した上で、水、大気などのはかり方を理解し、説明できる。水、大気などのはかり方を理解し、説明できる。水、大気などのはかり方を理解し、説明できない。
地球環境と国際協力について理解し説明できる日本の過去と現代のごみ問題について理解した上で、世界の水道事情と国際協力、途上国のごみ問題を理解し、説明できる。世界の水道事情と国際協力、途上国のごみ問題を理解し、説明できる。世界の水道事情と国際協力、途上国のごみ問題を理解し、説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 1-3 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(b) 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (4)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で排水処理の設計などを担当していた教員が、その経験を生かし、環境汚染の発生と対策、近年の環境問題と人間生活などについて講義形式で授業を行うものである。
専攻科1年次の環境科学、環境プロセス工学を踏まえ、本科目では人間環境工学の基礎、環境汚染の発生と対策、近年の環境問題と人間生活を中心に修得する科目と位置づけられる。
授業の進め方・方法:
本科目では生活と健康、室内環境、都市環境を中心に学習する。
注意点:
講義内容を理解するために毎回教科書などを参考に2時間程度の予習を行い、授業に挑むこと。また、授業終了後には2時間程度の復習を行い、講義内容を習得すること。疑問点があれば、その都度質問すること。(授業(90分)+自学自習(210分))×15回

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序にかえて なぜ今、地球環境の時代なのかを理解し、説明できる。
2週 生活と健康 資源循環と環境保全を理解し、説明できる。飲み水と健康を理解し、説明できる。
3週 室内環境 居住環境と人間を理解し、説明できる。気候と室内環境を理解し、説明できる。
4週 室内環境 室内空気質と健康を理解し、説明できる。
5週 都市環境 都市とアメニティを理解し、説明できる。都市の大気汚染を理解し、説明できる。
6週 都市環境 都市の用水と廃水を理解し、説明できる。上水道システムを理解し、説明できる。
7週 都市環境 下水道システムを理解し、説明できる。し尿の処理と浄化槽を理解し、説明できる。
8週 都市環境 ごみのリサイクルを理解し、説明できる。廃棄物の処理を理解し、説明できる。廃棄物の埋め立て処分を理解し、説明できる。
2ndQ
9週 自然環境 水の循環と水資源を理解し、説明できる。河川の汚濁と水質の浄化を理解し、説明できる。
10週 自然環境 湖、 海の富栄養化を理解し、説明できる。酸性雨と排ガス処理を理解し、説明できる。地球温暖化を理解し、説明できる。
11週 環境をはかる/評価する 水環境のはかり方を理解し、説明できる。大気のはかり方を理解し、説明できる。
12週 環境をはかる/評価する ごみの量と質のはかり方を理解し、説明できる。環境アセスメントを理解し、説明できる。
13週 地球環境と国際協力 世界の水道事情と国際協力を理解し、説明できる。
14週 地球環境と国際協力 途上国のごみ問題を理解し、説明できる。地球規模の水環境保全、エネルギーと国際協力を理解し、説明できる。
15週 前期末試験 授業項目について達成度を確認する。
16週 試験答案の返却・解説 各試験において間違えた部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的評価000
専門的評価8020100
分野横断的能力000