回路工学特論

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 回路工学特論
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 VHDLで学ぶディジタル回路設計,吉田たけお・尾知博共著,CQ出版株式会社
担当教員 芝 浩二郎

到達目標

・ゲート回路、基本的な組み合わせ回路の機能を説明できる。
・VHDLの基本的な文法を説明できる。
・基本的な組み合わせ回路(マルチプレクサ、デコーダ等)をVHDLで設計できる。
・基本的な順序回路(レジスタ、カウンタ、シフター等)をVHDLで設計できる。
・与えられた課題の回路(ストップウォッチ回路)の回路構成を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ゲート回路、基本的な組み合わせ回路の機能を説明できる。基本的な順序回路の機能を説明できる。応用的な順序回路の機能を説明できる。ゲート回路、基本的な組み合わせ回路の機能を説明できる。基本的な順序回路の機能を説明できる。 ゲート回路、基本的な組み合わせ回路の機能を説明できない。
評価項目2VHDLの基本的な文法を説明できる。基本的な回路の記述文法を説明できる。コンポーネント化の記述文法を説明できる。VHDLの基本的な文法を説明できる。基本的な回路の記述文法を説明できる。VHDLの基本的な文法を説明できない。
評価項目3基本的な組み合わせ回路(マルチプレクサ、デコーダ等)をVHDLで設計できる。基本的な組み合わせ回路をコンポーネント化できる。基本的な組み合わせ回路(マルチプレクサ、デコーダ等)をVHDLで設計できる。基本的な組み合わせ回路(マルチプレクサ、デコーダ等)をVHDLで設計できない。
評価項目4基本的な順序回路(レジスタ、カウンタ、シフター等)をVHDLで設計できる。複数の順序回路を組み合わせた回路をVHDLで設計できる。基本的な順序回路(レジスタ、カウンタ、シフター等)をVHDLで設計できる。基本的な順序回路(レジスタ、カウンタ、シフター等)をVHDLで設計できない。
評価項目5与えられた課題の回路(ストップウォッチ回路)の回路構成を説明できる。回路構成をVHDLで設計できる。回路をコンポーネント化により簡潔にVHDLで設計できる。与えられた課題の回路(ストップウォッチ回路)の回路構成を説明できる。回路構成をVHDLで設計できる。与えられた課題の回路(ストップウォッチ回路)の回路構成を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は、企業で交通管制システム用端末機の開発を担当していた教員が、その経験を活かし、ディジタル回路の設計手法等について講義(実習、実験)形式で授業を行うものである。
現在,ディジタル回路設計などのハードウェア設計は,ハードウェア記述言語を利用することが多い.したがって,論理回路,電子計算機の基礎的知識を基に,基本的なディジタル回路をハードウェア記述言語で設計できる力を修得する.
授業の進め方・方法:
ディジタル回路をハードウェア記述言語(VHDL)で設計できる力を修得するために、ディジタル回路の理論・機能に基づきVHDLを用いた設計方法を演習形式で学ぶ。
・ディジタル回路における組合せ回路と順序回路の理論・機能を講義形式で教示し理解する
・組合せ回路と順序回路の理論に基づき、演習形式で基本的な組合せ回路と順序回路をVHDLで設計し理解する。
・組合せ回路と順序回路の理論に基づき、演習形式で応用的な組合せ回路と順序回路をVHDLで設計し理解する。
・講義形式の理論・機能は試験で理解度を確認する。
・演習形式のVHDLによる設計はレポートで理解度を確認する。
注意点:
論理回路,電子計算機の基礎知識が必要である.また,ハードウェア記述言語(VHDL)の修得のためには,プログラミング(C言語など)の基礎知識が必要である.なお,本科目は,指示内容について210分程度の自学自習(予習・復習)が必要である.〔授業(90分)+自学自習(210分)〕×15回

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.論理回路とディジタルIC □ ゲート回路の使い方を説明できる.
□ ディジタルICの使い方を説明できる.
2週 1.論理回路とディジタルIC □ ゲート回路の使い方を説明できる.
□ ディジタルICの使い方を説明できる.
3週 2.ハードウェア記述言語 □ ハードウェア記述言語(VHDL)の概要を説明できる.
□ 基本論理回路をVHDLで記述できる.
□ 論理合成を実行できる.
4週 2.ハードウェア記述言語 □ ハードウェア記述言語(VHDL)の概要を説明できる.
□ 基本論理回路をVHDLで記述できる.
□ 論理合成を実行できる.
5週 2.ハードウェア記述言語 □ ハードウェア記述言語(VHDL)の概要を説明できる.
□ 基本論理回路をVHDLで記述できる.
□ 論理合成を実行できる.
6週 3.組み合わせ回路の設計 □ 選択回路,デコーダ,エンコーダ,比較回路をVHDLで記述できる.
7週 3.組み合わせ回路の設計 □ 選択回路,デコーダ,エンコーダ,比較回路をVHDLで記述できる.
8週 3.組み合わせ回路の設計 □ 選択回路,デコーダ,エンコーダ,比較回路をVHDLで記述できる.
2ndQ
9週 4.フリップフロップとレジスタ □ D-FF, RS-FF, JK-FF,T-FFの動作を説明できる.
□レジスタをVHDLで記述できる.
10週 4.フリップフロップとレジスタ □ D-FF, RS-FF, JK-FF,T-FFの動作を説明できる.
□レジスタをVHDLで記述できる.
11週 4.フリップフロップとレジスタ □ D-FF, RS-FF, JK-FF,T-FFの動作を説明できる.
□レジスタをVHDLで記述できる.
12週 5.順序回路の設計 □ 演算回路のVHDLによる設計,シミュレーション,および動作検証を行える.
13週 5.順序回路の設計 □ 演算回路のVHDLによる設計,シミュレーション,および動作検証を行える.
14週 5.順序回路の設計 □ 演算回路のVHDLによる設計,シミュレーション,および動作検証を行える.
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。(非評価項目)
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合60000040100
基礎的能力0000000
専門的能力60000040100
分野横断的能力0000000