建設材料学

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成29年度 (2017年度)
授業科目 建設材料学
科目番号 0009 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 プリント 〔参考書・補助教材〕 ポイント徹底解説コンクリートの知識 戸田靖彦 セメントジャーナル
担当教員 池田 正利

到達目標

セメントの技術的進歩が著しいが、コンクリートの劣化が問題となることが近年多くなった。そこで本科目では、セメントの製造方法から、化学的なメカニズム、劣化メカニズムまで学習することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1セメントの製造過程やクリンカー成分の働き、水和反応による生成物ができるまでの化学反応式を理解し、説明できる。セメントの種類を説明でき、クリンカーの成分の種類とセメントにおける役割を説明できる。セメントの種類とクリンカー成分を説明できる。
評価項目2フレッシュコンクリートの性状を説明でき、流動性と施工性の関係を説明できる。混和剤の働きを説明できる。また、レオロジーについて説明できる。コンシステンシーやワカービリティーなどのフレッシュコンクリートの性状を説明できる。混和剤の種類と働きを説明できる。コンシステンシーやワカービリティーなどのフレッシュコンクリートの性状を説明できる。混和剤の種類を説明できる。
評価項目3水,空気の役割を説明でき、コンクリートの耐久性と結びつけて説明できる。さらに、硬化コンクリートの特性であるクリープについて、材齢とひずみの挙動を説明でき、クリープ係数の計算ができる。水,空気の役割を説明できる。各種強度の関係を説明でき、クリープの材齢とひずみの挙動が説明できる。各種強度の関係を説明でき、クリープの説明ができる。
評価項目4コンクリート構造物が建設されている環境やコンクリートの打設状況の資料またひび割れ状況の写真よりひび割れの原因を推測でき応急措置を説明できる。コンクリートのひび割れの種類と原因を説明でき,温度ひび割れや乾燥ひび割れを詳細に説明できる。コンクリートのひび割れの種類と原因を説明できる。
評価項目5アルカリシリカ反応を引き起こすメカニズムを説明でき,アルカリシリカ反応の抑制メカニズムを説明できる。また,多くの反応試験があるが試験方法と目的を説明できる。アルカリシリカ反応を引き起こすメカニズムを説明でき,抑制方法を説明できる。アルカリシリカ反応の抑制対策を説明できる。
評価項目6コンクリートの品質管理法を説明でき、実際のデータを使って品質管理を行える。コンクリートの品質管理法を説明できる。コンクリートの品質管理法を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
コンクリートの水和反応、品質管理、劣化現象、劣化の抑制方法について学ぶ。
授業の進め方・方法:
本科2年の材料学、4,5年ですでに基本的な専門用語は習得している。また3年生で材料実験等を行い、骨材の物理試験からコンクリートの実験で基本的なコンクリートの知識も習得している。本科目はその基礎知識を基に講義をおこなう。
注意点:
講義内容をよく理解するために,毎回,プリントを参考に2時間程度の予習をし、授業時間での質問等に対応できるようにしておくこと.また,講義終了後は,復習として2時間程度行う。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 セメントの水和反応と硬化 セメントの種類とそれぞれの特徴と規格を説明できる。セメントに含まれるエーライト、ビーライトなどの水和反応を説明できる。セメントの凝結、硬化を化学物理的に説明できる。
2週 セメントの水和反応と硬化 セメントの種類とそれぞれの特徴と規格を説明できる。セメントに含まれるエーライト、ビーライトなどの水和反応を説明できる。セメントの凝結、硬化を化学物理的に説明できる。
3週 フレッシュコンクリートの特徴 フレッシュコンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。流動性を持つフレッシュコンクリートのレオロジーを説明できる。
4週 フレッシュコンクリートの特徴 フレッシュコンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。流動性を持つフレッシュコンクリートのレオロジーを説明できる。
5週 フレッシュコンクリートの特徴 フレッシュコンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。流動性を持つフレッシュコンクリートのレオロジーを説明できる。
6週 硬化コンクリートの特徴 硬化コンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。硬化コンクリートの強度特性を説明ができる。乾燥収縮やクリープを説明できる。
7週 硬化コンクリートの特徴 硬化コンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。硬化コンクリートの強度特性を説明ができる。乾燥収縮やクリープを説明できる。
8週 硬化コンクリートの特徴 硬化コンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。硬化コンクリートの強度特性を説明ができる。乾燥収縮やクリープを説明できる。
4thQ
9週 硬化コンクリートの特徴 硬化コンクリートにおける水,空気の役割を説明できる。硬化コンクリートの強度特性を説明ができる。乾燥収縮やクリープを説明できる。
10週 コンクリート施工 コンクリートの施工法について説明できる。温度ひび割れの抑制対策を説明できる。乾燥ひび割れの抑制対策を説明できる。
11週 コンクリート施工 コンクリートの施工法について説明できる。温度ひび割れの抑制対策を説明できる。乾燥ひび割れの抑制対策を説明できる。
12週 コンクリート施工 コンクリートの施工法について説明できる。温度ひび割れの抑制対策を説明できる。乾燥ひび割れの抑制対策を説明できる。
13週 コンクリート施工 コンクリートの施工法について説明できる。温度ひび割れの抑制対策を説明できる。乾燥ひび割れの抑制対策を説明できる。
14週 コンクリートの品質管理 コンクリートの品質管理法を説明できる。
15週 定期試験・試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する。
16週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力0000000
専門的能力80000020100
分野横断的能力0000000