土木・建築の分野における構造物や建築物が生み出される際には、様々な考え方や試行錯誤の過程があることを知る。その考え方や思考の根底にある建築学や心理学的等の知識があることを学ぶ。また、様々な段階で考え方や形状を人に伝える為に、表現手法をより高度に活用することを学び、コミュニケーション力を高め、自らも発想する力を高める。
概要:
本科目では、講義(ゼミ形式)の形態を取り、下記の習得を目指す。
1. 土木構造物、建築物、ランドスケープ、ファニチャー等、様々な事例を知り、設計者・デザイナーの考え方を知る。
2. 過去の事例が生み出される迄の過程を知ることによって、自ら発信する際に必要な過程を知る。
3. 意匠設計の背後に意図や考え方があることを知り、実務上で様々な人と意思疎通する為に、表現手法を使えるようになる。
授業の進め方・方法:
基本的な製図・模型での表現手法を習得した学生に対し、その術をどの様に活かせば良いのかを学ぶ段階と位置付ける。アイディアを創出し、表現し、伝え、説得する過程を知り、自ら発信できる技術者の育成を目指す課程である。
注意点:
事例調査を行う課題を多く出題する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス・過去の授業との関連 |
過去の授業との関連、講義の位置付けを理解できる。
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2週 |
土木構造物のデザイン事例 |
土木遺産の存在、近年のデザイン事例等を、知識として習得できる。
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3週 |
ランドスケープのデザイン事例
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ランドスケープの分野と事例を知り、実務での活躍の場を理解できる。
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4週 |
建築物のデザイン事例 |
公共施設等の建物と街との関係を理解できる。また、デザインの発想を知り、理解できる。
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5週 |
ファニチャー等のデザイン事例 |
屋内外の事例を知り、ファニチャー等の存在による空間の質の変化を理解できる。
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6週 |
○○のデザイン:課題提示
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最終課題として提案を行う為、課題を理解し、自分のアイディアを蓄積する意識を持つことができる。
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7週 |
考える手がかり:心理学編 |
考える手がかりとして心理学の基礎知識を知り、理解できる。
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8週 |
考える手がかり:建築学編 |
考える手がかりとして建築学の基礎知識を知り、理解できる。
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4thQ |
9週 |
デザインのプロセス |
考える手がかりと、試行錯誤のプロセス、表現手法との関係性等、デザインのプロセスを理解できる。
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10週 |
まちづくりのプロセス |
まちづくりの活動や、建物や空間の影響、まちづくりのプロセスを理解できる。
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11週 |
エスキス |
得た知識を活かし、自分のアイディアを表現できる。
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12週 |
提案する形と表現方法の確定 |
周りの意見を聞き、自分のアイディアを向上できる。
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13週 |
発表会1 |
自分の持つアイディアを伝える為に、どの様な表現をすれば良いか、検討することができる。
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14週 |
発表会2 |
自分の提案を説明することができる。
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15週 |
定期試験試験 答案・課題の返却・解説 |
授業項目1~10について達成度を確認する。試験において間違った部分を自分の課題として把握する。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 数学 | 数学 | 数学 | ベクトルの定義を理解し、ベクトルの基本的な計算(和・差・定数倍)ができ、大きさを求めることができる。 | 4 | |
平面および空間ベクトルの成分表示ができ、成分表示を利用して簡単な計算ができる。 | 4 | |
平面および空間ベクトルの内積を求めることができる。 | 4 | |
問題を解くために、ベクトルの平行・垂直条件を利用することができる。 | 4 | |
空間内の直線・平面・球の方程式を求めることができる(必要に応じてベクトル方程式も扱う)。 | 4 | |
行列の定義を理解し、行列の和・差・スカラーとの積、行列の積を求めることができる。 | 4 | |
逆行列の定義を理解し、2次の正方行列の逆行列を求めることができる。 | 4 | |
行列式の定義および性質を理解し、基本的な行列式の値を求めることができる。 | 4 | |
線形変換の定義を理解し、線形変換を表す行列を求めることができる。 | 4 | |
合成変換や逆変換を表す行列を求めることができる。 | 4 | |
平面内の回転に対応する線形変換を表す行列を求めることができる。 | 4 | |
簡単な1階線形微分方程式を解くことができる。 | 4 | |
定数係数2階斉次線形微分方程式を解くことができる。 | 4 | |