マトリックス構造解析

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 マトリックス構造解析
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 配付プリント
担当教員 川添 敦也

到達目標

1.マトリックスの各種演算ができ、連立1次方程式の計算に用いることができるとともに、説明できる。
2.ひずみエネルギーおよびカステリヤノの第1と第2定理が理解でき、説明できる。
3.剛性マトリックスと剛性方程式の定義と意味が理解でき、説明できる。
4.軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、説明できる。
5.曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができるとともに、説明できる。
6.軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することが
できるととともに、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1マトリックスの各種演算ができ、連立1次方程式の計算に用いることができるとともに、適切に(8割以上)説明できる。マトリックスの各種演算ができ、連立1次方程式の計算に用いることができるとともに、概ね(6割以上)説明できる。マトリックスの各種演算,連立1次方程式の計算ができない。
評価項目2ひずみエネルギーおよびカステリヤノの第1と第2定理が理解でき、適切に(8割以上)説明できる。ひずみエネルギーおよびカステリヤノの第1と第2定理が理解でき、概ね(6割以上)説明できる。ひずみエネルギーおよびカステリヤノの第1と第2定理について説明できない。
評価項目3剛性マトリックスと剛性方程式の定義と意味が理解でき、適切に(8割以上)説明できる。剛性マトリックスと剛性方程式の定義と意味が理解でき、概ね(6割以上)説明できる。剛性マトリックスと剛性方程式の定義と意味が説明できない。
評価項目4軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、適切に(8割以上)説明できる。軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、概ね(6割以上)説明できる。軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用できない。
評価項目5曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができるとともに、適切に(8割以上)説明できる。曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができるとともに、概ね(6割以上)説明できる。曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができない。
評価項目6軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができるととともに、適切に(8割以上)説明できる。軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することが できるととともに、概ね(6割以上)説明できる。軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (4)② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で建築構造設計を担当していた教員が,その経験を生かし,構造設計で必要とされるマトリックスを使った構造解析について講義形式で授業を行うものである。
コンピュータ解析に適したマトリックスを用いた解析法の基礎知識を理解し、説明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
数学および構造力学の基礎知識が必要。また、本科目の内容は構造物の設計でよく用いられる有限要素法を理解する上での基礎知識となる。
注意点:
板書はただ書き取るだけでなく、しっかり考えながら書き取ること。復習も十分行っておくこと。〔授業(90分)+自学自習(180分)〕×15回

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.マトリックス演算 マトリックスの各種演算ができ、連立1次方程式の計算に用いることができるとともに、説明できる。
2週 1.マトリックス演算 マトリックスの各種演算ができ、連立1次方程式の計算に用いることができるとともに、説明できる。
3週 2.カステリヤノの定理 (1) ひずみエネルギー ひずみエネルギーの意味を理解し、求めることができるとともに、説明できる。
4週 2.カステリヤノの定理 (2) カステリヤノの定理 カステリヤノの第1と第2定理が理解でき、説明できる。
5週 2.カステリヤノの定理 (2) カステリヤノの定理 カステリヤノの第1と第2定理が理解でき、説明できる。
6週 3. 剛性方程式 (1) 剛性マトリックス (2) 軸力部材の剛性方程式
剛性マトリックスと剛性方程式の定義と意味が理解でき、説明できる。軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、説明できる。
7週 3. 剛性方程式 (2) 軸力部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、説明できる。トラス解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
8週 3. 剛性方程式 (2) 軸力部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 軸力部材の剛性方程式を誘導し、トラスの解析に適用することができるとともに、説明できる。トラス解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
2ndQ
9週 3. 剛性方程式 (3) 曲げ部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができるとともに、説明できる。連続梁解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
10週 3. 剛性方程式 (3) 曲げ部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 曲げ部材の剛性方程式を誘導し、それをはりの解析に適用することができるとともに、説明できる。連続梁解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
11週 3. 剛性方程式 (4) 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成
軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができるととともに、説明できる。ラーメン解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
12週 3. 剛性方程式 (4) 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができるととともに、説明できる。ラーメン解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
13週 3. 剛性方程式 (4) 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができるととともに、説明できる。ラーメン解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
14週 3. 剛性方程式 (4) 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式,エクセルワークシートの作成 軸力と曲げを受ける部材の剛性方程式の一般的な誘導法を理解し、それをラーメンの解析に適用することができるととともに、説明できる。ラーメン解析用のエクセルワークシートを作成し,それを用いた解析ができる。
15週 定期試験 授業内容の達成度を確認する。
16週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合40600000100
基礎的能力0000000
専門的能力40600000100
分野横断的能力0000000