デザイン論

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 デザイン論
科目番号 0028 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 事例と関連する文献・写真を抜粋し、プリント等で配布。
担当教員 中俣 敏朗

到達目標

土木・建築の分野における構造物や建築物が生み出される際には、様々な考え方や試行錯誤の過程があることを知る。その考え方や思考の根底にある建築学や心理学的等の知識があることを学ぶ。また、様々な段階で考え方や形状を人に伝える為に、表現手法をより高度に活用することを学び、コミュニケーション力を高め、自らも発想する力を高める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1土木・建築の分野における構造物や建築物の既存事例を対象に、プロセスやコンセプトを知り説明できる。土木・建築の分野における構造物や建築物の既存事例を対象に、プロセスやコンセプトを読み取ることができる。土木・建築の分野における構造物や建築物の既存事例を対象に、プロセスやコンセプトを読み取ることができない。
評価項目2学んできた設計に繋がる建築学、 心理学に基づく知識を、 既存事例に適応させて、 どの様に活かされているのか解釈 し、説明できる。 学んできた設計に繋がる建築学、 心理学に基づく知識を、既存事例に どの様に活かされているのか理解で 気づくことができる。 学んできた設計に繋がる建築学、 心理学に基づく知識を、既存事例に どの様に活かされているのか、読み取ることができない。
評価項目3実在する対象に対して、課題発見、解決案の設計提案を自ら行い既に取得した表現手法を活用して、案を表現し伝え説明できる。かつ質疑応答に対応でき向上させる案に繋げる展開に導くことができる。実在する対象に対して、課題発見、解決案の設計提案を自ら行い既に取得した表現手法を活用して、案を表現し、伝え説明できる。実在する対象に対して、課題発見ができず、解決案の設計提案を自ら行い既に取得した表現手法を活用して、案を表現し、伝え説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(d)(1) 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (3)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
この科目は企業で意匠設計等を担当していた教員が,その経験を生かし,設計者やデザイナーとして必要な素地について講義形式で授業を行うものである。
本科目では、講義(ゼミ形式)の形態を取り、下記の習得を目指す。
1. 土木構造物、建築物、ランドスケープ、ファニチャー等、様々な事例を知り、設計者・デザイナーの考え方を知る。
2. 過去の事例が生み出される迄の過程を知ることによって、自ら発信する際に必要な過程を知る。
3. 意匠設計の背後に意図や考え方があることを知り、実務上で様々な人と意思疎通する為に、表現手法を使えるようになる。
授業の進め方・方法:
基本的な製図・模型での表現手法を習得した学生に対し、その術をどの様に活かせば良いのかを学ぶ段階と位置付ける。アイディアを創出し、表現し、伝え、説得する過程を知り、自ら発信できる技術者の育成を目指す課程である。
注意点:
事例調査を行う課題を多く出題する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・過去の授業との関連 過去の授業との関連、講義の位置付けを理解できる。
2週 土木構造物のデザイン事例 土木遺産の存在、近年のデザイン事例等を、知識として習得できる。
3週 ランドスケープのデザイン事例
ランドスケープの分野と事例を知り、実務での活躍の場を理解できる。
4週 建築物のデザイン事例 公共施設等の建物と街との関係を理解できる。また、デザインの発想を知り、理解できる。
5週 ファニチャー等のデザイン事例 屋内外の事例を知り、ファニチャー等の存在による空間の質の変化を理解できる。
6週 ○○のデザイン:課題提示
最終課題として提案を行う為、課題を理解し、自分のアイディアを蓄積する意識を持つことができる。
7週 考える手がかり:心理学編 考える手がかりとして心理学の基礎知識を知り、理解できる。
8週 考える手がかり:建築学編 考える手がかりとして建築学の基礎知識を知り、理解できる。
2ndQ
9週 デザインのプロセス 考える手がかりと、試行錯誤のプロセス、表現手法との関係性等、デザインのプロセスを理解できる。
10週 まちづくりのプロセス まちづくりの活動や、建物や空間の影響、まちづくりのプロセスを理解できる。
11週 エスキス 得た知識を活かし、自分のアイディアを表現できる。
12週 提案する形と表現方法の確定 周りの意見を聞き、自分のアイディアを向上できる。
13週 発表会1 自分の持つアイディアを伝える為に、どの様な表現をすれば良いか、検討することができる。
14週 発表会2 自分の提案を説明することができる。
15週 定期試験試験
答案・課題の返却・解説
授業項目1~10について達成度を確認する。試験において間違った部分を自分の課題として把握する。
16週

評価割合

試験課題レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合50500000100
基礎的能力0000000
専門的能力50500000100
分野横断的能力0000000