都市計画特論

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 都市計画特論
科目番号 0031 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 建設工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 都市計画教科書,中出文平+都市計画教育研究会,彰国社
担当教員 内田 一平

到達目標

1. 日本における住宅・住環境に関する都市問題を理解し,説明ができる。
2. 交通渋滞などの交通問題を理解し,説明ができる。
3. 公害・災害・自然環境破壊の問題を理解し,説明ができる。
4. 実際の都市(鹿児島市or霧島市)をフィールド調査し、都市問題を抽出できる。
5. 都市計画マスタープランに関する計画的位置付けを理解し、検討項目および決定項目を整理して説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 日本における住宅・住環境に関する都市問題を理解し,説明ができる。右問題を海外の状況と比較しながら説明できる。2つ以上の実際に起きた住宅・住環境に関する都市問題を説明できる 上記の都市問題を解決する方策を提出できる。第二次世界大戦以降に実施された住宅政策の変遷を説明できない 問題の発生・拡大メカニズムの概略を説明できない。 2つの実際に起きた住宅・住環境に関する都市問題を説明できない。
評価項目2 交通渋滞などの交通問題を理解し,説明ができる。右問題を海外の状況と比較しながら説明できる。問題の発生・拡大メカニズムの概略を説明できる。 2つの実際に起きた交通渋滞などの交通問題を説明できる。問題の発生・拡大メカニズムの概略を説明できない。 2つの実際に起きた交通渋滞などの交通問題を説明できない。
評価項目3 公害・災害・自然環境破壊の問題を理解し,説明ができる。右問題を海外の状況と比較しながら説明できる。2つ以上の実際に起きた公害・災害・自然環境破壊の問題を説明できる。 上記の都市問題を解決する方策を提出できる。問題の発生・拡大メカニズムの概略を説明できない。 2つの実際に起きた公害・災害・自然環境破壊の問題を説明できない。
評価項目4 実際の都市(鹿児島市or霧島市)をフィールド調査し、都市問題を抽出できる。実際の都市(鹿児島市or霧島市)をフィールド調査し、6つ以上の都市問題を抽出できる。実際の都市(鹿児島市or霧島市)をフィールド調査し、3つから5つの都市問題を抽出できる。実際の都市(鹿児島市or霧島市)をフィールド調査し、2つまでしか都市問題を抽出できない 。
評価項目5 都市計画マスタープランに関する計画的位置付けを理解し、検討項目および決定項目を整理して説明できる。後期に開講される都市計画演習の検討項目を理解し、すぐに取り扱える。都市計画マスタープランに関する計画的位置付けを理解し、検討項目および決定項目を整理して説明できる。都市計画マスタープランの計画的位置付けを理解していない。 マスタープランにおける検討項目および決定項目を整理して説明できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 3-3 説明 閉じる
JABEE(2012)基準 2.1(1)① 説明 閉じる
教育プログラムの科目分類 (3)① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現代・日本における都市計画の基本的な課題のいくつかについて「理論」と「実態」との関係をフィードバックし諸外国と比較しつつ考察を深めることを目的とする。特に都市計画の「対象領域」と「計画行為」に関する認識に重点をおく。(授業(90分)+自学自習(210分))×15回
授業の進め方・方法:
学生諸君には授業内容の項目に対して、事前にテーマを設定し、その内容に関して10分程度のプレゼン資料の作成および事業時間中の発表を行ってもらう。発表者以外の学生は、発表内容に関してプレゼンを聴きながら学習していく。それに対して、授業担当者は補足説明を加えたり、テーマ以外の話題提供を行うことで、学習内容の水準の維持と強化を行う。
注意点:
次週の授業内容に関して、1週間以内にPPT形式のプレゼン資料を課外に作成する必要がある。発表用のファイルは授業開始時にUSBメモリなどで発表用PCにインストールを行うが、受講生+1人分の紙媒体の資料を各自で用意し、授業に持参すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 序論(イントロダクション)
都市問題概説
講義目標と予定内容・講義要領を理解する。
過去に起こった都市問題を把握し,それに対して都市計画が対応した状況を認識する。
2週 住宅問題のメカニズム 住宅・住環境に関する都市問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
3週 住宅問題のメカニズム 住宅・住環境に関する都市問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
4週 交通問題のメカニズム 交通渋滞などの交通問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
5週 交通問題のメカニズム 交通渋滞などの交通問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
6週 公害・災害のメカニズム 公害・災害・自然環境破壊の問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
7週 公害・災害のメカニズム 公害・災害・自然環境破壊の問題を理解し,説明ができる。
上記問題に対する都市計画関連の対応状況を理解し,問題解決の素養を養う。
8週 実在都市における問題の
観察
人口50 万人を有する地方都市 鹿児島市または地方中規模都市 霧島市を散策し、実際に起きている都市問題を認識する。
2ndQ
9週 都市計画体系 都市計画法関連の法制度の関連性を理解する。
法定都市計画・都市計画マスタープラン・都市総合計画の関係を理解し、説明できる。
10週 計画構造とプロセス 計画行為構造と計画プロセスを理解し、概略を説明できる、また、意志決定プロセスを理解する。
住民参加・参画の必要性を理解し、計画策定までの住民参加状況を説明できる。
11週 計画構造とプロセス 計画プロセスにおける計画書行為の特性と限界性を理解し、説明できる。
12週 都市計画マスタープラン 都市計画マスタープランの目的・機能を理解し、説明できる。
13週 都市計画マスタープラン 実際のマスタープランを事例に、計画書の主要構成を理解し、後期科目 演習課題達成の素養を養う。
14週 都市計画マスタープラン 実際のマスタープランを事例に、計画書の主要構成を理解し、後期科目 演習課題達成の素養を養う。
15週 定期試験 授業項目2週~14週について達成度を確認する.
16週 試験答案の返却・解説 試験において間違った部分を自分の課題として把握する(非評価項目)。

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力0000000
専門的能力702010000100
分野横断的能力0000000