日本語聴解・会話Ⅰ

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語聴解・会話Ⅰ
科目番号 1027 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 みんなの日本語初級Ⅱ 第2版 聴解タスク25(スリーエーネットワーク)、新完全マスター聴解・聴読解N4,N3(スリーエーネットワーク)、新new Shadowing日本語を話そう!初中級編(くろしお出版)、改正版 聞く・考える・話す 留学生のための初級にほんご会話(スリーエーネットワーク)、初級からの日本語スピーチ(国際交流基金関西国際センター)、その他
担当教員 玉城 梓,サビケ 理奈

到達目標

目的
受講生が本校における学生生活を問題なく送ることができるように、聴解力、会話力を養う。また、日本、自分の国、社会、文化について「言語」を通して理解を深める。
   
到達目標
1.日常的な場面で、自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせて理解できる。
2.日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになる。
3.日本や自分の国・社会・文化に関する特定の話題について、流暢にスピーチができるようになる。

ルーブリック

不可
日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などとあわせて理解できる。日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の具体的な内容を登場人物の関係などを合わせてよく理解できる。 日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話のだいたいの内容を登場人物の関係などとあわせてほぼ理解できる。日常的な場面で、やや自然に近いスピードのまとまりのある会話を聞いて、話の内容を登場人物の関係などとあわせてだいたい理解できる。左記に達していない。
日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとることができる。相手の話を聞いて的確に返答を行うことができ、円滑にコミュニケーションをとることができる。日本語でコミュニケーションをとることができる。日本語で多少コミュニケーションをとることができる。左記に達していない。
日本や自分の国・社会・文化に関することについてスピーチができる。自然な日本語で日本や自国の文化を紹介することができる。流暢にスピーチをすることができる。日本語で日本や自国の文化を紹介することができる。まとまったスピーチをすることができる。日本語で日本や自国の文化を紹介することができる。メモを時々見ながら、スピーチをすることができる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次留学生を対象とした日本語の聴解と会話の授業である。
前期では、日本での生活に困らない日本語コミュニケーション能力を養うために必要な聴解力、会話力を育成する。
後期では、日本や自分の国の社会や文化の理解を深め、周りの人と円滑なコミュニケーションをとろうとする態度も養っていく。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:
聴解
前後期:「教科書の問題→解答解説」

会話
シャドーイング:音声に合わせて練習する。
前期:基本的には「教科書のテーマについて導入→いくつかの会話文をきいて答える→練習→ロールプレイ」という流れで授業を進めていくが、時間があれば応用練習も取り入れる。
後期:日本語スピーチ1-3は「テーマについてみんなで話し合う→テーマについて自分の意見をまとめる→発表」という流れで授業を進めていくが、日本語スピーチ4-6は「テーマについて自分で考える→意見をまとめる→発表→他者の発表を聞いて意見を述べる」という流れで進めていく。
       
授業内容・方法:
聴解
日本語A1,A2の既習課について復習形式で学習する。JLPT前はJLPTの問題集を解く。

会話
①シャドーイング:授業の初めに口慣らし練習を5分ほどやる。同じセクションを3回以上練習する。1.アイシャドーイング/コンテンツシャドーイング 2.プロソディシャドーイング 3.フレーズシャドーイングなど 
➁会話:
前期:テーマにそって発話を聞きき、その違いをを考え、新しい表現の意味や機能を考える。学習項目の表現を使って会話の練習をする。
後期:自分の考えや経験などを各自まとめ発表する。
               
注意点:
1.開講後、学習者の日本語力に応じ、授業計画・内容を変更することがある。
2.みんなの日本語初級Ⅱ聴解タスク25は、すべての項目を学習するのではなく学生のレベルにあわせて教師が選択した箇所を中心に学習する。
3.15分遅刻したら欠席とみなす。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 
聴解レベルチェックテスト
シャドーイングU1-1,2,3,4
留学生のための初級にほんご会話L1
・この授業で行うことをガイダンスし、学習内容を把握する。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・留学生歓迎パーティーで自己紹介ができる。
2週 聴解レベルチェックテストフィードバック
シャドーイングU1-1,2,3,4
留学生のための初級にほんご会話L2
・自分の弱点を知り、これからどのような点に注意をして授業を受けたらよいのか理解できる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・わからないことを質問したり聞き返すことができる。
3週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L26,27
シャドーイングU1-1,2,3,4
留学生のための初級にほんご会話L3
・理由や事情を説明している会話を理解することができる
・できること、できないことの会話を理解することができる
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・場所を聞くことができる。
4週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L28,29
シャドーイングU1-3,4,5,6
留学生のための初級にほんご会話L4
・日常の習慣的な行為の会話を理解することができる。
・自動詞と他動詞の違いを理解することができる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・注文をすることができる
5週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L30,31
シャドーイングU1-5,6,7
留学生のための初級にほんご会話L6
・学生寮の問題のについての会話を理解するできる。
・準備など将来のために前もってしておくことの会話を理解することができる。
・他者の意志や計画していることの会話を理解することができる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・友達をイベントに誘うことができる。友達にイベントに誘われたときに断ることができる。
6週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L32,33
シャドーイングU1-5,6,7
留学生のための初級にほんご会話L10
・忠告や助言の会話を理解することができる。
・指示・命令の会話を理解することができる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・事情を説明したり、頼むことができる。
7週 前期中間試験
みんなの日本語 聴解タスク25 L26-33)
留学生のための初級にほんご会話(1-4,6,10)
8週 JLPT N4聴解・聴読解対策
シャドーイングU1-7,8,9
・JLPT N4聴解・聴読解の問題を理解して解くことができる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
2ndQ
9週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L34,35
シャドーイングU1-8,9,10
留学生のための初級にほんご会話L12
・ある動作をどのような状態でおこなうかを説明する会話を理解することができる。
・助言や指示の会話を理解することができる。
・挨拶や短い会話から日本語の音やリズムなれ、基本的な文法を使って日本人と会話できる。
・レポートの提出期限が間に合わなかったとき、理由を述べ先生に謝ることができる。
10週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L36,37
シャドーイングU1-9,10,U2-1
留学生のための初級にほんご会話L13
・人の能力や物事の状況の変化の会話を理解することができる。
・受身表現の会話を理解することができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・苦情を言うことができる。
11週 JLPT N4 聴解・聴読解対策
シャドーイングU1-10,U2-1,2
・JLPT N4聴解・聴読解の問題を理解して解くことができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
12週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L38,39
シャドーイングU2-1,2,3
留学生のための初級にほんご会話L15
・人や場所の情報を説明している会話を理解することができる。
・ある事柄が原因でどうなったのか状況を把握することができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・親しい友達とカジュアルな会話ができる。
13週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L40,41
シャドーイングU2-2,3,4
留学生のための初級にほんご会話L16
・他者がやってみようと思うことの会話を理解することができる。
・授受表現をつかった会話を理解することができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・許可を求めることができる。
14週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L42,43
シャドーイングU2-3,4,5
留学生のための初級にほんご会話L19
・行為の目的や目的を達成するためにすることの会話を理解することができる。
・物事の外観から、その変化や見通しや状態・性質を推測する表現の会話を理解することができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・頼んだり、頼まれたりすることができる。
15週 みんなの日本語 聴解タスク25 L44,45
シャドーイングU2-4,5,6
留学生のための初級にほんご会話L20
・現在置かれている状況はどうなのか、またその状況下でどう行動するのかといった会話を理解することができる。
・ある事態を想定し、その対処のし方の会話を理解することができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・アドバイスを求めることができる。
16週 前期期末試験
みんなの日本語 聴解タスク25 L34-45
留学生のための初級にほんご会話(既習課)
後期
3rdQ
1週 前期試験のフィードバック
シャドーイングU2-5,6,7
日本語スピーチ1 「習慣の違い」
・自分の弱点を知り、これからどのような点に注意をして授業を受けたらよいのか理解できる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・日本と自国の習慣の違いについて考えて自分の意見を言うことができる
2週 みんなの日本語初級Ⅱ 聴解タスク25 L46,47
シャドーイングU2-6,7,8
日本語スピーチ1 「習慣の違い」発表
・動作の段階の会話を理解することができる。
・他から得た情報をそのまま他者に伝える会話を理解できる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・日本と自国の習慣の違いについてPPTを用いて発表することができる。
3週 JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU2-7,8,9
日本語スピーチ2「教育の問題」
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手を誘ったり、依頼したり、状況を簡単に説明できる。
・日本の教育の問題を理解し、自国と比較することができる。
4週 JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU2-8,9,10
日本語スピーチ2 「教育の問題」発表
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・少し長い表現にチャレンジし、状況を説明することができる。
・日本の教育の問題を理解し、自国と比較しPPTを用いて発表することができる。
5週 JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU2-9,10,U3-1
日本語スピーチ3「日本(日本人)のイメージ」
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・日本(日本人)に対するイメージについて意見を言うことができる。
6週 JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU2-10,U3-1,2
日本語スピーチ3「日本(日本人)のイメージ」発表
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・日本(日本人)に対するイメージについてPPTを用いて発表することができる。
7週 JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU3-1,2,3
復習
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 後期中間試験のフィードバック
JLPT N3対策 聴解・聴読解
シャドーイングU3-2,3,4
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
10週 JLPT N3対策 聴解・聴読解 模擬試験・フィードバック
シャドーイングU3-3,4,5
・JLPT N3の聴解・聴読解の試験の内容を理解し、解くことができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
11週 身近な日本語を聞こう1
シャドーイングU3-4,5,6
日本語スピーチ4「人間関係」
・身近な疑問に思っていた日本語を知ることができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・自国の人間関係を表すことわざや表現を使って考えをまとめることができる。
12週 身近な日本語を聞こう2
シャドーイングU3-5,6,7
日本語スピーチ4「人間関係」発表
・身近な疑問に思っていた日本語を知ることができる。
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・自国の人間関係を表すことわざや表現を使って発表することができる。
13週 シャドーイングU3-6,7,8
日本語スピーチ5「社会問題」
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・世界で起こっている社会問題を理解し、例をあげて説明することができる。
14週 シャドーイングU3-7,8,9
日本語スピーチ6「いやな経験」
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
・日本に来てからの生活を振り返り、体験したことを紹介することができる。
15週 シャドーイングU3-8,9,10
日本語スピーチコンテストの準備
・相手に合わせてフォーマルやカジュアルな話し方ができる。
16週 日本語スピーチコンテスト

評価割合

試験発表相互評価態度合計
総合評価割合50301010100
基礎的能力4020101080
応用的能力10100020