日本事情・地域貢献Ⅱ

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 日本事情・地域貢献Ⅱ
科目番号 2030 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 クローズアップ日本事情15(The Japan TImes)
教員自作のプリント
担当教員 玉城 梓,サビケ 理奈

到達目標

1.日本の社会や文化について基本的な知識を学び、それについて実際に調べたり討論したりする活動までに達成させる
2.日本社会を学ぶと同時に総合的な日本語能力の向上を図る
3.異文化に対する理解を深め、多文化共生社会の中で有意義に生活できるようになる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
知識・活動日本の社会・文化を知り、自国と比較したりしながら身近な話題とし疑似体験し、それぞれの事柄を多角的にとらえることができる。日本の社会・文化を知り、自国と比較したりしながら身近な話題とし疑似体験し、それぞれの事柄を多角的にとらえることがある程度できる。左記に達していない
日本語能力各テーマの内容を読み取り、読み取った内容を主体的に理解し、自らの意見や見識を「発信」することができる。各テーマの内容を読み取り、読み取った内容を主体的に理解し、自らの意見や見識をある程度「発信」することができる。左記に達していない
多文化学習専門的な語彙力を獲得し、各国の文化と比較する思考力を深めることができる。専門的な語彙力を獲得し、各国の文化と比較する思考力をある程度深めることができる。左記に達していない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
2年次留学生を対象とした日本事情の授業である。テーマごとに調べ学習・討論・発表・アクティブラーニングなどを行う。日本の社会・文化を幅広く学習するとともに日本語の専門的能力の向上を図ることを目指す。
授業の進め方・方法:
1.毎月学習するテーマを決めそのテーマについて、教科書や講師から学んだり、アクティブラーニングを行なったりする
2.発表では、個人やグループワークでの協働作業と発表のための資料、グラフ、レジュメ作成も行う
3.作成したポートフォリオ、ポスター、ビデオ等は、学校内に展示したり、HPにのせたりする

注意点:
1.毎回新しいテーマを学習する前に、単語の確認をすること
2.各unitの英訳を見ながら、日本語で1分スピーチを考えること
3.ポートフォリオはポートフォリオサイトで作成すること
4.15分遅れたら欠席とみなす
5.天気や協力してくれる講師の都合により、スケジュールを変更する可能性がある

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 地理
unit 1 日本ってどんな国?
・日本語で「地理」に関する1分間スピーチができる。
・日本がどんな国なのか調べて発表ができる。
2週 地理
沖縄ってどんな所?
・沖縄の地形がどのようになっているのか学び、理解することができる。
3週 地理 フィールド学習
沖縄の地形をみてみよう!
・2週目で学習したことを体験する。
4週 食文化
unit4 いただきます!
・日本語で「食文化」に関する1分間スピーチができる。
・日本の食文化について理解を深めることができる。
5週 食文化 
日本食を作ってみよう!(計画・準備)
・栄養のバランスを考え、体によい日本食のレシピを考えることができる。
6週 食文化 
日本食を作ってみよう!(調理)
・栄養のバランスがとれた日本食を作ることができる。
7週 食文化
unit4 いただきます!
・日本のB級グルメとご当地グルメを知ることができる。
・日本でどのような世界料理が楽しまれているのか知ることができる。
8週 中間試験(30分)
ポートフォリオ発表(30分)
・前期前半に体験したことをまとめ、発表することができる。
2ndQ
9週 歴史
unit6知っておきたい日本の歴史
平和学習(沖縄戦)
・日本語で「歴史」に関する1分間スピーチができる。
・日本の時代について学習し、その時代の特徴を知ることができる。
・沖縄戦について理解を深めることができる。
10週 歴史
渡嘉敷島平和学習キャンプ
・キャンプを通し、戦争時代に起こったことを学び、今後自分たちが戦争をなくすために何ができるのかを考え、他留学生や在校生と意見が交換できる。
・戦争が起こらないようにどうしたらよいのか次世代に伝えることができる。
11週 歴史
unit6知っておきたい日本の歴史
・好きな時代を一つ選び、その時代に何が起こったのか調べ、発表することができる。
12週 環境
unit11地球のためにできること
・日本語で「地球のためにできること」に関する1分間スピーチができる。
・環境を守るためにどんな取り組みがあるのか調べることができる。
13週 環境
沖縄の海洋生物
・沖縄の海洋生物の特徴を学ぶことができる。
14週 環境
課外活動(スノーケリング)
・13週目で学習したことを体験する。
15週 環境
unit11地球のためにできること
・地球のためにできることは何かを考え、ポスター等を作成し、周りの人々に「環境を守るために自分たちに何ができるのか」をビデオ発信することができる。
16週 期末試験(30分)
ポートフォリオ発表(30分)
・前期後半に体験したことをまとめ、発表することができる。
後期
3rdQ
1週 教育
unit12教育と子供たち
・日本語で「教育と子供たち」に関する1分間スピーチができる。
・日本の教育制度を把握することができる。
2週 教育
他高生と交流会

・他高校の学生と沖縄高専ではどんな教育が行われているのかシェアすることができる。
3週 教育
unit12教育と子供たち
・他高校と沖縄高専の相違点をポートフォリオにまとめ、日本語・日本文化教育センターのホームページに掲載することができる。
4週 社会貢献 ・身近な社会貢献活動について調べることができる。
5週 社会貢献 ・4週目に調べた活動に参加し、社会貢献ができる。
6週 文化
unit15多文化共生社会を目指して
・日本語で「多文化共生社会を目指して」に関する1分間スピーチができる。
・多文化共生社会でおこる問題点をあげ、その解決法を考えることができる。
7週 文化
茶道体験
・「和敬清寂(わけいせいじゃく)」の精神を学ぶことができる。
「和」:心を合わせること
「敬」:お互いを敬いあうこと
「清」:清らかであること
「寂」:寂びた美であること
8週 ポートフォリオ作成・発表 ・後期前半に体験したことをまとめ、発表することができる。
4thQ
9週 経済
unit13産業構造と経済
・日本語で「産業構造と経済」に関する1分間スピーチができる。
・日本の産業構造と経済について学び、世界にどのような影響をもたらしているのか理解することができる。
10週 旅行
unit3日本の旅を楽しもう
・日本語で「日本の旅を楽しもう」に関する1分間スピーチができる。
・日本の交通事情を把握し、交通機関を有効に利用できるようになる。
11週 旅行
unit3日本の旅を楽しもう
・アプリケーションを使って日本の宿泊施設の予約ができ、格安航空券も探すことができる。
12週 旅行
冬休みの日程を作成
・冬休みの日程を作成することができる。
13週 科学技術
unit10前進を続ける科学技術
・日本語で「前進を続ける科学技術」に関する1分間スピーチができる。
・日本の最先端の科学技術を把握し、科学技術が人間に与える影響を考えることができる。
14週 科学技術
unit10前進を続ける科学技術
・15週目に、見学する施設でどのような研究がおこなわれているのか調べることができる。
15週 科学技術
OIST or  JICA 見学
・14週目で調べたことを体験する。
16週 ポートフォリオ作成 後期後半に体験したことをまとめ、発表することができる。

評価割合

課題発表相互評価態度ポートフォリオ合計
総合評価割合2030101030100
専門的能力2030101030100