概要:
前期については、講義と演習を中心とした授業を進める。講義では、極力実際の設計にて陥りやすい例を取り上げて説明を補強する。加えて製図・計算演習を多用することで、講義内容の理解を深める。講義のノート提出を求める場合がある。
後期については,
毎週、課題を課し、前期は手書き図面、後期はSolidworksによる3Dモデリング・アセンブリの内容となる。
機械要素の「呼び」について理解し、呼びによる寸法決定のメカニズムを理解する。
これまで習った講義・実習を基に,機械要素がどのような加工法を用いて製作され,組み立てられるかを理解し,加工法,結合部に沿った表面性状、公差を適切に記入できることを学ぶ.
授業の進め方・方法:
手書き図面の課題をこなす際は、自分で方眼紙(A4)を用意し、その方眼紙に記入して提出する。
後期のCADソフトに関しては、自らのノートPCにインストールし使用しても良い。
講義毎に、「教科書、過去の課題(機械設計基礎学Ⅰ・Ⅱ)、課題のための追加補足資料、電卓、便覧」を用意すること。
注意点:
講義毎に、「教科書、過去の課題(機械設計基礎学Ⅰ・Ⅱ)、課題のための追加補足資料、電卓、便覧」を用意すること。
評価方法の補足.
図面については,チェック項目(寸法線の明暗,寸法の抜け(最低必要寸法),寸法の重複,C・R部,中心線・隠線,断面部,表面性状,はめあい,幾何公差,など について,製図法のルールどおりに描かれているかを評価する.
提示された提出日期限を過ぎて提出された課題については,各課題にて確定した評点に0.6を乗じる.
最終提出日より,5講義日を過ぎて提出された課題については,採点しない.
1回の講義日で完結する課題
①講義実施時間内に提出され,図面が完全であり,チェック項目2つ以下の回答率をもって8割以上の点数を確定させる.
②翌日の朝8時30分までに提出され,,指摘事項を修正・提出し.完全回答をもって8割まで点数で評価する.
③ ②にてチェック項目1つ以上の回答率であった場合,再々提出とする.再々配布配布時に指定された期日の朝8時30分までに指摘事項を修正・提出し.完全回答をもって6割~8割の評点で評価する.
複数講義日で完結する課題
提出された課題について.すべての項目が満たされていた場合に,表紙に記されたチェック項目を評価し,100%の回答率をもって,評点×複数講義の講義日数とする.項目が満たされていない場合には,採点せず,再提出とする.
複数講義課題の各課題ごとに決められた提出に従って,提出する.
すべての項目で,同講義日内の提出であれば,8割以上の評価を行う.
1つでも翌日の朝に提出された課題があれば,8割までの点数で評価する.
チェック項目があった場合,再提出とし,再配布時に指定された期日の朝8時30分までに,指摘事項を修正・提出し.100%の回答率をもって,回答率をもって8割までの評点で評価する.
チェック項目があった場合,再々提出とし,再々配布時に指定された期日の朝8時40分までに,指摘事項を修正・提出し.100%の回答率をもって,回答率をもって6割までの評点で評価する. チェック項目が1つ以上の回答率で40点とする.
再配布,再提出できない場合には,その時点での満点の点数に対して,定期試験に準ずる試験の採点方法に則って点数を確定する.
定期試験に準ずる試験
以下の品を試験に持ち込んで良い
手書きノート(コピーは不可)、教科書、便覧、電卓、これまでの課題と配布資料、ノートPC(CADの試験の場合)
100点から,各項目について1か所の誤りの指摘で-3点,4か所以上は10点を総合点から減ずして,合計点を算出する.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
図面の書き方の復習-表面性状,幾何公差の選定方法,記入方法の理解- |
【V-A-1】表面粗さ記号,幾何公差の図示方法について学ぶ
【V-A-1】学んだ知識を活用して、軸受けを合理的にかつ安全に選定できる。
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2週 |
手書き図面の作成-六角ボルト- |
【V-A-1】六角ボルトの図面の書き方についてまなぶ。 機械要素の「呼び」によって寸法が決まることを学ぶ"
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3週 |
手書き図面の作成-一品多様,六角穴付きボルト,上板,下板- |
【V-A-1】六角ボルトの図面の書き方についてまなぶ。 機械要素の「呼び」によって寸法が決まることを学ぶ"
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4週 |
手書き図面の作成-管用テーパねじ(異径ストレート)- |
【V-A-1】管用テーパねじ(エルボ)の図面の書き方についてまなぶ。
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5週 |
手書き図面の作成-管用テーパねじ(エルボ)- |
【V-A-1】管用テーパねじ(エルボ)の図面の書き方についてまなぶ。 機械要素の「呼び」によって寸法が決まることを学ぶ
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6週 |
手書き図面の作成-Oリング外圧用- |
【V-A-1】Oリングの図面の書き方についてまなぶ。 機械要素の「呼び」によって寸法が決まることを学ぶ
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7週 |
手書き図面の作成-Oリング内圧用- |
【V-A-1】Oリングの図面の書き方についてまなぶ。 機械要素の「呼び」によって寸法が決まることを学ぶ
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8週 |
中間試験 |
これまで実施してきた手書き図面の書き方について,試験形式で実施する.
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2ndQ |
9週 |
Solidworksによる製図法(スケッチ)
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3Dモデルの作成方法の概念,スケッチにおける寸法・幾何拘束について学ぶ
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10週 |
Solidworksによる製図法(3Dモデルの製図)
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モデリング課題(シャフトホルダ1)結合部の位置を理解し、 適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ
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11週 |
Solidworksによる製図法(スケッチ)
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3Dプリンタによる3次元モデルを計測し,3Dモデルを作成し,2次元図面を描くことを通して,寸法の記入法,公差・表面性状の記入の仕方を学ぶ
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12週 |
Solidworksによる製図法(スケッチ)
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3Dプリンタによる3次元モデルを計測し,3Dモデルを作成し,2次元図面を描くことを通して,寸法の記入法,公差・表面性状の記入の仕方を学ぶ
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13週 |
Solidworksによる製図法(スケッチ)
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3Dプリンタによる3次元モデルを計測し,3Dモデルを作成し,2次元図面を描くことを通して,寸法の記入法,公差・表面性状の記入の仕方を学ぶ
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14週 |
Solidworksによる製図法(スケッチ)
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3Dプリンタによる3次元モデルを計測し,3Dモデルを作成し,2次元図面を描くことを通して,寸法の記入法,公差・表面性状の記入の仕方を学ぶ
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15週 |
期末試験に準ずる試験 |
これまで実施してきた3D図面の書き方について,試験形式で実施する.
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
ベアリングの寿命・強度 |
ベアリングの寿命・強度について理解する.
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2週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・シャフトホルダ |
アセンブリ課題(シャフトホルダ)与えられた軸高さを実現するシャフトホルダ,シャフト,ベアリングからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.ベアリングの寿命,強度について与えられた呼びから計算できる.
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3週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・シャフトホルダ |
アセンブリ課題(シャフトホルダ)与えられた軸高さを実現するシャフトホルダ,シャフト,ベアリングからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.ベアリングの寿命,強度について与えられた呼びから計算できる.
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4週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・シャフトホルダ |
アセンブリ課題(シャフトホルダ)与えられた軸高さを実現するシャフトホルダ,シャフト,ベアリングからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.ベアリングの寿命,強度について与えられた呼びから計算できる.
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5週 |
ボルトの強度算出方法 |
ボルトの強度算出方法を理解する.
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6週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・圧力容器 |
アセンブリ課題(圧力容器)与えられた容積を実現する圧力容器本体および蓋からなるアセンブリを製作する.結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.与えられたボルトの呼び,本数と自分で決めた容器断面積から容器の耐圧を計算する.
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7週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・圧力容器 |
アセンブリ課題(圧力容器)与えられた容積を実現する圧力容器本体および蓋からなるアセンブリを製作する.結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.与えられたボルトの呼び,本数と自分で決めた容器断面積から容器の耐圧を計算する.
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8週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・圧力容器 |
アセンブリ課題(圧力容器)与えられた容積を実現する圧力容器本体および蓋からなるアセンブリを製作する.結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.与えられたボルトの呼び,本数と自分で決めた容器断面積から容器の耐圧を計算する.
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4thQ |
9週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・圧力容器 |
アセンブリ課題(圧力容器)与えられた容積を実現する圧力容器本体および蓋からなるアセンブリを製作する.結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.与えられたボルトの呼び,本数と自分で決めた容器断面積から容器の耐圧を計算する.
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10週 |
キーの強度計算 |
キーの強度計算の方法について学ぶ
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11週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・ウィンチ(11) |
アセンブリ課題(ウィンチ)与えられた歯車の種類,プーリー径,ハンドル長さからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.計測する背筋力から算出される荷上げ荷重を計算する.自分で選定したキーの強度を計算できる.
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12週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・ウィンチ(12) |
アセンブリ課題(ウィンチ)与えられた歯車の種類,プーリー径,ハンドル長さからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.計測する背筋力から算出される荷上げ荷重を計算する.自分で選定したキーの強度を計算できる.
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13週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・ウィンチ(13) |
アセンブリ課題(ウィンチ)与えられた歯車の種類,プーリー径,ハンドル長さからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.計測する背筋力から算出される荷上げ荷重を計算する.自分で選定したキーの強度を計算できる.
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14週 |
Solidworksによる製図法 アセンブリ課題・ウィンチ(14) |
アセンブリ課題(ウィンチ)与えられた歯車の種類,プーリー径,ハンドル長さからなるアセンブリを製作する.部品図において,結合部の位置を理解し、適切な表面性状、公差を記入することを学ぶ.計測する背筋力から算出される荷上げ荷重を計算する.自分で選定したキーの強度を計算できる.
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15週 |
期末試験に準ずる試験 |
1年間の本講義を通した復習を行う.
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16週 |
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