日本語II

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 日本語II
科目番号 4027 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『日本語を学ぶ人のためのアカデミックライティング講座』、『おしゃべりをしながら書くことを楽しむ中級作文』
担当教員 玉城 梓

到達目標

●日本語Ⅱ(中上級〜上級)
Step2 言語表現を工夫し、まとまりやつながりが明確でわかりやすい文章を書くことができる。
Step3 論理構成を整え、内容を掘り下げて説得力のある文章(レポート)が書ける。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(すばらしい)5点標準的な到達レベルの目安(ふつう)3点最低限必要な到達レベル(もう少し)2点or到達できていない(がんばれ)1点
【内容構成】 <問いと回答> 適切なテーマ・問いが設定され、それに対して明確な主張・回答が導き出されているか <事実に基づく根拠> 客観的な根拠が適切に引用され、問いに対して十分な検討がなされているか <論理構成> 全体の論理構成が明確で、章(節)間、段落間、段落内の情報が整理されているか<問いと回答> 適切なテーマ・問いが設定され、深い洞察に基づき明確な主張・回答が導き出されている <事実に基づく根拠> 客観的な根拠が過不足なく適切に引用され、問いに対して多角的な検討がなされている <論理構成> 序論・本論・結論がバランスよく配置され、情報の繋がりも明確である<問いと回答> テーマ・問いの立て方またはそれに対する主張・回答に、不適切または不明確な部分がある <事実に基づく根拠> 根拠が引用され、問いに対して検討がなされているが、不十分または不適切な部分がある <論理構成> 序論・本論・結論に分けられるが、バランスの悪い点や情報が飛躍または重複している部分もある<問いと回答> テーマ・問いの立て方およびそれに対する主張・回答に、不適切または不明確である <事実に基づく根拠> 引用するデータ・事実が根拠として不十分または不適切であるか、または引用の方法が不適切である <論理構成> 序論・本論・結論のバランスが悪いか、または情報の繋がりに問題がある
【言語表現】 <正確さ> 日本語表現(文型、文法、語彙、表記)に誤用がないか <適切さ> アカデミック・ライティングにふさわしい表現(「ふつう体」、「かたい表現」、多様な表現)が適切に用いられているか<正確さ> 全体を通して日本語表現が正確に用いられている <適切さ> 全体を通してアカデミックライティングにふさわしい表現が適切に用いられている <正確さ> 不正確な日本語表現が部分的に見られる <適切さ> アカデミックライティングにふさわしくない表現(「ていねい体」、「やわらかい表現」、単調で稚拙な表現)が部分的に見られる<言語表現> 不正確な日本語表現が多数見られる <適切さ> アカデミックライティングにふさわしくない表現(「ていねい体」、「やわらかい表現」、単調で稚拙な表現)が多数に見られる
【形式】 <書式> 書式など(フォーマット、分量、参考文献リストなど)の指定が守られているか書式などが守られている書式などがやや守られている書式などの逸脱が見られる
【その他】 <加点対象> 独創的な視点が盛り込まれていて読み手の興味を引くなど、書き手の意欲や工夫が伝わる <減点対象> タイトルが本文の内容と合っていない、手書きの場合に極端に読みづらいなど、読み手を混乱させる要因がある

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
第2〜4課 説得力のある小論文の書き方step2・3
第5・6課 レポート作成の基礎step2・3
第7課 日本語レベルに応じてレポートを作成 ※専門科目で使用しているレポートを持ち込み日本語教師の視点で添削する時間も設けることがある
授業の進め方・方法:
●日本語Ⅱ
2課〜6課Step3、7(各2コマ)
注意点:
・4年次編入留学生の日本語学習レベルに応じて進度を変更する可能性もあるが、基本的には中上級〜上級(N2〜N1)のレベルに合わせて進め、足りない部分は、空きコマ時日本語教員やTAとの補習をし学習を補う

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ・自己紹介
・ガイダンス
・9マスノート作成
5課 ニュース<レポート基礎> step2「新聞記事の紹介『レジ袋の有料化』」表現練習、書いてみよう(HW)
・9マスノートで今年度の目標、やるべきことを設定してもらう
・関心のあるニュースを紹介する
・言語表現を整える②引用の表現
2週 5課 ニュース<レポート基礎> step2「新聞記事の紹介『レジ袋の有料化』」書いてみよう(FB)
・関心のあるニュースを紹介する
・言語表現を整える②引用の表現
3週 6課 働き方<レポート基礎> step2「女性と労働」表現練習、書いてみよう(HW) ・データに基づいて報告する
・言語表現を整える②図表・データの表現
4週 6課 働き方<レポート基礎> step2「女性と労働」書いてみよう(FB)
・データに基づいて報告する
・言語表現を整える②図表・データの表現
5週 2課 日本・日本人<小論文> step3 「日本論・日本人論」確認しよう、ステップアップ、書いてみよう(HW) ・自分の体験について意見を述べる
・内容・構成を磨く 序論・本論・結論/中心文・指示文
6週 2課 日本・日本人<小論文> step3 「日本論・日本人論」ステップアップ、書いてみよう(FB)
・自分の体験について意見を述べる
・内容・構成を磨く 序論・本論・結論/中心文・指示文
7週 3課 テクノロジー<小論文> step3「AIの光と影」確認しよう、ステップアップ、書いてみよう(HW) ・立場を決めて意見を述べる
・内容・構成を磨く 説得力のある論理展開
8週 3課 テクノロジー<小論文> step3「AIの光と影」ステップアップ、書いてみよう(FB)
・立場を決めて意見を述べる
・内容・構成を磨く 説得力のある論理展開
2ndQ
9週 4課 教育<小論文> step3「教育格差の是正」確認しよう、ステップアップ、書いてみよう(HW)

・課題を見つけて意見を述べる
・内容・構成を磨く 段落と文のはたらき
10週 4課 教育<小論文> step3「教育格差の是正」ステップアップ、書いてみよう(FB) ・課題を見つけて意見を述べる
・内容・構成を磨く 段落と文のはたらき
11週 5課 ニュース<レポート基礎> step3「複数の記事の検討『高齢者の運転免許返納制度』」確認しよう、ステップアップ、書いてみよう(HW) ・関心のあるニュースを紹介する
・内容・構成を磨く 客観的な根拠としての引用
12週 5課 ニュース<レポート基礎> step3「複数の記事の検討『高齢者の運転免許返納制度』」ステップアップ、書いてみよう(FB) ・関心のあるニュースを紹介する
・内容・構成を磨く 客観的な根拠としての引用
13週 6課 働き方<レポート基礎> step3「労働に関する社会的課題」確認しよう、ステップアップ、書いてみよう(HW) ・データについて報告する
・内容・構成を磨く 図表・データの利用
14週 6課 働き方<レポート基礎> step3「労働に関する社会的課題」ステップアップ、書いてみよう(FB) ・データについて報告する
・内容・構成を磨く 図表・データの利用
15週 7課 持続可能な世界:SDGsを考える<レポート作成>①
・学んだことを生かしてレポートを完成させる
16週 7課 持続可能な世界:SDGsを考える<レポート作成>②レポート完成 期日までに提出(期末課題)
・これまでに学習した内容をふりかえる

評価割合

課題相互評価態度合計
総合評価割合502525100
502525100