応用数学I

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 応用数学I
科目番号 4113 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『フーリエ解析』,大石進一,岩波書店/教員作成プリント,教員作成プレゼン資料など
担当教員 安里 健太郎

到達目標

様々な分野で利用されている「フーリエ級数」,「フーリエ変換」,「ラプラス変換」について理解し,それらを実問題に応用できる能力を修得することを目標とする.
【V-A-8】計測制御:制御系分野は,制御系の数学的な表現方法ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベル(優)標準的な到達レベル(良)最低限必要な到達レベル(可)
フーリエ級数の基礎を理解し,それを応用することができる.フーリエ級数の本質を理解したうえで,実問題への応用ができる.フーリエ級数の本質を理解したうえで,与えられた周期関数のフーリエ級数展開・複素フーリエ級数展開を行うことができる.手順に従って,与えられた周期関数のフーリエ級数展開・複素フーリエ級数展開を行うことができる.
フーリエ変換の基礎を理解し,それを応用することができる.フーリエ変換の本質を理解したうえで,実問題への応用ができる.フーリエ変換の本質を理解したうえで,与えられた非周期関数のフーリエ変換・逆変換を行うことができる.手順に従って,与えられた非周期関数のフーリエ変換・逆変換を行うことができる.
ラプラス変換の基礎を理解し,それを応用することができる.ラプラス変換の本質を理解したうえで,実問題への応用ができる.ラプラス変換の本質を理解したうえで,与えられた関数のラプラス変換・逆変換を行うことができる.手順に従って,与えられた関数のラプラス変換・逆変換を行うことができる.
科学技術における数学の役割を理解し,主体的に学習する意欲を持つことができる.科学技術における数学の重要性を認識し,主体的に学習する意欲を持つことができる.科学技術における数学の重要性を認識し,その応用に興味を持つことができる.科学技術分野において,数学がどのように利用されているか知っている.

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
電気電子工学,制御工学,計測工学,メカトロニクス工学等で応用されているフーリエ級数,フーリエ変換,ラプラス変換について学ぶ.
授業の進め方・方法:
主に講義形式で行う.毎回教員作成プリントを配布し,教科書の補足資料となるようそれに講義内容を書き込んでいく.また,学習項目毎にレポートを課し,授業内容の理解を深める.
注意点:
「基礎数学 I ・II」,「微積分 I ・II」を復習しておくこと.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス,数学の応用に関するPBL(1) 本講義について概説する.数学の応用に関するPBLを実施する.
2週 数学の応用に関するPBL(2) 数学の応用に関するPBLを実施する.
3週 フーリエ級数(1) 周期関数,三角関数の直交性について復習し,フーリエ級数展開について学習する.
4週 フーリエ級数(2) フーリエ係数の導出について学習する.
5週 フーリエ級数(3) 任意の周期をもつ周期関数に対するフーリエ級数展開について学習する.
6週 フーリエ級数(4) フーリエ級数の微分・積分について学習する.
7週 フーリエ級数(5) 複素フーリエ級数について学習する.
8週 フーリエ変換(1) フーリエ変換について学習する.【V-A-8:6-3】
2ndQ
9週 フーリエ変換(2) フーリエ逆変換について学習する.【V-A-8:6-3】
10週 フーリエ変換(3) 合成積(畳み込み積分)について学習する.【V-A-8:6-3】
11週 フーリエ変換(4) フーリエ変換の応用について学習する.【V-A-8:6-3】
12週 ラプラス変換(1) ラプラス変換について学習する.【V-A-8:4-1】,【V-A-8:4-2】
13週 ラプラス変換(2) ラプラス逆変換について学習する.【V-A-8:4-1】,【V-A-8:4-2】
14週 ラプラス変換(3) 変換表によるラプラス変換・逆変換について学習する.【V-A-8:4-1】,【V-A-8:4-2】
15週 ラプラス変換(4) ラプラス変換の応用について学習する.【V-A-8:4-1】,【V-A-8:4-2】
16週 期末試験

評価割合

期末試験レポートPBL課題合計
総合評価割合603010100
基礎的理解5020070
応用力(実践・専門・融合)1010020
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL)0055
主体的・継続的学修意欲0055