科学技術文章

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 科学技術文章
科目番号 5002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 機械システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『知的な科学・技術文章の書き方』中島利勝・塚本真也著・コロナ社
担当教員 澤井 万七美

到達目標

1.科学技術文章のルールに対し理解を深める。
2.論文の構成、記述の手順とタブーについて理解する。
3.実際に論文を作成し、添削による自己改善を図る。
<現代の文章>論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。
<表現・コミュニケーション>報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な到達レベルの目安
評価項目1 科学記述文章の基本的なルールを理解し、活用できるようになる。(機械A-1,情報C-1,メディアC-4,生物B-1,C-2)科学技術文章のルールを熟知し、自らの独創的な考えを論文にまとめ上げることができる。科学技術文章のルールを理解し、論文を構成することができる。科学技術文章のルールを理解し、そこから外れないように論文に取り組むことができる。
評価項目2 科学技術論文の構成、記述手順の基本形式について習熟する。。(機械A-1,情報C-1,メディアC-4,生物B-1,C-2)科学技術論文構成・記述の手順について深く理解し、学術論文の基本形式に習熟している。科学技術論文の構成・記述手順について理解し、学術論文の基本形式を識別することができる。科学技術論文の構成・記述手順について学ぼうとする意欲があり、学術論文の基本形式を知っている。
評価項目3 論文を作成し、内容について内省できる。(機械A-1,情報C-1,メディアC-4,生物B-1,C-2)科学技術文章のルールにのっとって実際に論文を作成し、内容について深く内省できる。 科学技術文章のルールにのっとって実際に論文を作成することができる。科学技術文章のルールにのっとって論文を作成する意欲がある。
評価項目4
評価項目5

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
4年次の学習内容を踏まえ、さらに実践的なアカデミックライティングスキルの向上を図る。
授業の進め方・方法:
・教科書を用いて、アカデミック・ライティングの基礎を強化する。
・学んだことを踏まえ、実際に小論文・科学技術論文を作成する。
注意点:
公認欠席などの事情がないかぎり、追再試は行わない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科学技術論文の基礎知識
論文を書くための基礎知識について復習する。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
2週 研究倫理について 研究上の倫理について確認する。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
3週 書式について

論文に適した書式について確認する。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
4週 引用について

先行研究の引用方法について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
5週 先行研究と主張
先行研究に対する主張の表現方法について学ぶ。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
6週 小論文の作成

上記の内容を踏まえて小論文を作成する。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
7週 小論文の推敲
作成した小論文を完成させる。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
8週 中間評価

上記の内容の理解を評価する。
2ndQ
9週 章の立て方

章構成と節、項について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
10週 緒論の構成

論文における緒論の構成について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
11週 結論の構成

論文における結論の構成について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
12週 科学技術論文の作成Ⅰ

テーマを決める。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
13週 科学技術論文の作成Ⅱ
資料の整理。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
14週 科学技術論文の作成Ⅲ 論文を作成する。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
15週 科学技術論文の推敲

論文を完成させる。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
16週

評価割合

試験50小テストレポート50合計
総合評価割合50050000100
基礎的能力3003000060
専門的能力2002000040
分野横断的能力0000000