①現代社会を構築してきた人々の活動とその背景を系統地理学的に把握する。②社会を表現する様々な空間情報、地図・統計・RS・GIS等を読み取り、世界や任意の地域の特徴を認識できる。【ⅢーC】【Ⅷ-C】【ⅧーD】【ⅧーE】
概要:
講義は系統地理学各分野のうち、1)地圏環境と空間利用、2)人口の分布・構造と変化、3)産業立地の3テーマに焦点を当てる。この構成は、近代以降現在に至るまでの日本あるいは日系企業の「3)産業立地」による地域への影響を理解すること最終目標とし、その要因としての、日本あるいは世界各地の「2)人口」や「1)地圏環境」など地理的特徴を把握してもらうことを意図している。
授業の進め方・方法:
授業は主に講義形式で行う。講義資料は基本的に.pptxファイルとし、適宜、板書によってこれを補足・強調する。講義で得られた知識や情報読解能力の定着を定期試験で評価する。ただし前期末の成績は、防災等に直結する身近な地圏環境を理解することを主目的に、第9-13週の講義内容を踏まえて実施する第14-15週の演習の成果品の評価をもってこれに替える。講義資料はBlackboardを通じてオンライン提供する。各講義開始前に当該授業回のスライド資料を公開するので、各自ダウンロードして参加されたい。感染症等の状況および科目固有の状況次第では、講義ならびに成績評価に関するテスト・レポートをBlackboardにおいて実施する場合もあり得る。詳細はBlackboard内の説明を参照されたい。授業方法の変更等については、状況の推移に応じて別途メール等で指示する。
注意点:
Blackboard上にある資料の2次利用は厳禁とする。また演習等に際して、指示されたもの以外の外部資料も大いに用いて構わないが、成果品の作成と提出に当たっては、この授業における課題設定意図に沿うように留意してほしい。例えば、気候データなどでは、ネット上にある情報のなかには気候統計としての定義から逸脱していたり、信用性に欠けるものが多々ある(特に気象統計は2021年5月に更新されているので注意!)。そうした情報を避け、有用で信頼できる情報を獲得するためのスキルやノウハウも磨いていってほしい。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
地理学への招待 |
シラバスや担当者の地理的体験を概説し、地理学の全体像と授業の方向性がわかる
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| 2週 |
統計気候から見た世界 |
気候要素と地球の成帯的な気候がわかる
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| 3週 |
統計気候の演習 |
気象統計を用いて気候帯を区分できる【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 4週 |
気団気候 |
大気循環とそれに伴って形成される気団の分布に基づく気候区分を理解する
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| 5週 |
総観気候 |
天気図や気象衛星画像を気候学的視点から読める
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| 6週 |
気象災害・応用気候
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代表的な気象災害の発生傾向やその対策の歴史を知る。大気汚染や原子力災害と気候との関係を知る【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 7週 |
土壌から見た世界 |
代表的な種類の土壌について、その成因、分布、気候・地形・食糧生産との関係について学ぶ。
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| 8週 |
前期中間試験 |
気候と土壌に関する知識について、テスト形式でその定着を確かめる。
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| 2ndQ |
| 9週 |
水文環境 |
様々なスケールや場における水の分布と動きを知り、その資源としての存在度と地域差を理解する【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 10週 |
地形の形成要因 |
地形を造る力=営力について知る
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| 11週 |
地殻変動と火山活動による地形 |
地形の骨格となる変動地形・火山地形がわかる
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| 12週 |
浸蝕作用と地形 |
浸蝕作用や重力の影響が大きい斜面(山地・丘陵地・段丘崖)の地形がわかる
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| 13週 |
堆積作用と地形 |
主に堆積作用で生じた平坦地(低地・段丘面)の地形を知り、その人為的土地利用や土地改変について理解する
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| 14週 |
地圏環境情報の活用1 |
Web-GISの存在と活用法を知る【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 15週 |
地圏環境情報の活用2 |
Web-GIS上のハザードマップを用いて、任意の地点における被災時の行動計画を策定できる【Ⅷ-C】【ⅧーE】
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| 16週 |
前期末課題の提出 |
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| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
世界の人口1 |
世界の人口分布と近世以降の人口推移を知る。
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| 2週 |
世界の人口2 |
世界各国における人口の基本構造と経済成長段階との関係を知る 【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 3週 |
世界の人口3 |
世界各国における人口問題と人口政策を知る【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 4週 |
世界の人口4 |
世界各国における人口の社会構造を知る【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 5週 |
世界の人口5 |
国際的な人口移動とその功罪を知る
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| 6週 |
日本の人口1 |
日本の人口分布と推移を知る 【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 7週 |
日本の人口2 |
日本各地の人口構造≒少子高齢化問題を知る【Ⅷ-C】【ⅧーD】
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| 8週 |
日本の人口3 |
日本国内の人口移動を知る【Ⅷ-C】【Ⅷ-E】
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| 4thQ |
| 9週 |
産業基盤の地域性1 |
中世以降の世界における第1次産業立地を知る
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| 10週 |
産業基盤の地域性2 |
近代以降の日本における第1次産業立地を知る
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| 11週 |
近代工業の成立と展開 |
近代以降における世界各地の工業立地を知る【Ⅷ-E】
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| 12週 |
日本の工業地域1 |
日本における近代工業の成立と地域展開を知る【Ⅷ-E】
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| 13週 |
日本の工業地域2 |
現代の工業立地がわかる 【Ⅷ-C】【ⅧーD】【Ⅷ-E】
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| 14週 |
日系企業の拠点立地 |
工業立地の業種別動向がわかる【ⅧーC】【ⅧーE】
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| 15週 |
工業立地の地域性とその変容 |
工業立地と地域社会との関係がわかる 【Ⅷ-E】
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| 16週 |
学年末試験
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
| 陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。 | 3 | 前7,前10,前11,前12,前13,前14,前15 |
| 大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前15 |
| 大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前15 |
| 大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前15 |
| 海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5,前6,前15 |
| 植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。 | 3 | 前2,前7 |
| 世界のバイオームとその分布について説明できる。 | 3 | 前7 |
| 日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。 | 3 | 前7 |
| 生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。 | 3 | 前9,前10,前11,前12,前13,前15 |
| 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 世界の資源、産業の分布や動向の概要を説明できる。 | 3 | 後9,後11 |
| 民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。 | 3 | 後1,後2,後3 |
| 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | 後1,後2,後4,後5,後9,後10,後11,後12,後13 |
| 帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | 後5,後10,後11,後12,後13 |
| 第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
| 19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。 | 3 | 後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13,後14,後15 |
| 現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13,後14,後15 |
| 分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | 前3,前14,前15 |
| 収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 前3,前14,前15 |
| 収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 前3,前14,前15 |
| 情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 3 | 前15 |
| 情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 3 | 前15 |
| あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | 前14,前15 |
| 複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 前14,前15 |
| 課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 前14,前15 |
| どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前14,前15 |
| 適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前14,前15 |
| 事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 3 | 前14,前15 |
| 結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 3 | 前14,前15 |