科学技術文章

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 科学技術文章
科目番号 4022 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報通信システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 『理工系の技術文書作成ガイド』白井宏 コロナ社
担当教員 片山 鮎子

到達目標

1.論理的思考力、情報収集能力を身につける。
2.論証することについて熟達する。
3.科学技術文章のスタイルについて理解し、基礎的な技術を習得する。
<現代の文章>論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。
<表現・コミュニケーション>報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な到達レベルの目安
評価項目1論理的思考力を身につける。(機械A-1,C-1,情報A-1,C-1,メディアA-1,C-4,生物B-1.C-2) 論理の筋道についての理解を深め、短時間で情報を要約・加工し発信することができる。 論理の筋道について概ね理解し、時間をかけても情報を要約・加工し発信することができる。 論理の筋道について一部理解し、情報の要約・加工・発信について取り組む姿勢がみられる。
評価項目2 論理的思考力を身につける。(機械A-1,C-1,情報A-1,C-1,メディアA-1,C-4,生物B-1.C-2) 自らの考えを最新のデータ等根拠を踏まえ、正しい日本語で独創的かつ説得力を持って表現することができる。 自らの考えをデータ等根拠を踏まえ、概ね正しい日本語で表現することができる。 自らの考えを、概ね正しい日本語で表現することができる。
評価項目3論理的思考力を身につける。(機械A-1,C-1,情報A-1,C-1,メディアA-1,C-4,生物B-1.C-2) 科学技術文章の特徴的なスタイルについて知識を深め、活用することができる。 科学技術文章についての知識を深めることができる。 科学技術文章の特徴について理解することができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.論理的な考え方について実例・パターンに基づいて学ばせ、小論文を書かせることにより、自ら運用できる力を身につけさせる。
2.科学技術文章のスタイルについて基礎的知識を学ばせ、論理的な考えを表現できるよう、リポート・小論文・論文で確認しながら修得させる。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
授業の進め方・方法:
・教科書に基づいてテクニカル・ランティングの基本を習得する。
・学んだことを活かして小論文・科学技術論文を作成する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 科学技術論文の基礎知識
論文を書くための基礎知識について復習する。
【Ⅲ-A::1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。

2週 リポートと論文の違い
リポートと論文の体裁について理解する。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
3週 論文の構成
論文の基本的な構成・執筆手順を学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
4週 序論の構成 序論の構成について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
5週 結論の構成 結論の構成について学ぶ。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
6週 小論文の作成 上記内容を元に小論文を作成する。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
7週 小論文の完成 チェックリストを参照して小論文を調える。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
8週 中間テスト
上記の学習の習熟度を評価する。
4thQ
9週 文献調査Ⅰ
各資料の性質と調査方法について学ぶ。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
10週 文献調査Ⅱ 実際に文献調査を行う。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
11週 盗作・無断引用について 先行研究の引用に際してのタブーを学ぶ。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
12週 科学技術論文の作成Ⅰ テーマを決める。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
13週 科学技術論文の作成Ⅱ 資料を収集し、整理する。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
14週 科学技術論文の作成Ⅲ
論文を作成する。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
15週 科学技術論文の作成Ⅳ

論文を完成させる。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
16週 期末試験

評価割合

試験 50小テスト 30論文 20 態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合503020000100
基礎的能力3020000050
専門的能力20102000050
分野横断的能力0000000