科学技術文章

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 科学技術文章
科目番号 5002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 情報通信システム工学科 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『知的な科学・技術文章の書き方』中島利勝・塚本真也著・コロナ社
担当教員 網谷 厚子

到達目標

"1 科学技術文章のルールについての理解を深めコミュニケーション力を発揮できるようになる。
2 科学技術的「論文」の具体的な構成・記述手順等の基本形式について習熟する。
3 図・表の表現法・活用法について基礎的知識を身につける。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A::1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。
【Ⅲ-A::3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
【Ⅲ-A:3-4】社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。



ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1科学技術文章基本的なルールについての理解を深め活用することができるようになる。(②③同じ、機械・A-1、情報・C-3、メディア・C-4、生物・B-1.C-2) 科学技術論文のルールに熟知し、独創的な自らの考えを長文の小論文で表現することができる。 科学技術論文のルールにのっとり、自らの考えを長文の小論文で表現することができる。 科学技術文章のルールを理解し、概ねそこから外れないように、長文の小論文に取り組むことができる。
評価項目2図・表の表現・活用法についての基礎的知識を身につける。 図・表についての基本的な知識を身につけ、場面に応じて柔軟に活用することができる。 図・表についての基本的知識を身につけ、適切に使用することができる。 図・表についての基本的知識を身につけている。
評価項目3
評価項目4
評価項目5

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1 科学技術的「論文」の基本形式を学ばせ、自ら書かせることにより、方法についての運用能力を
高めさせる。
2 図・表の名称・スタイル・表現法について学ばせ、活用能力を高めさせる。
3 自ら考え表現することについて、独創的にできるように多くの課題を設定する。"
授業の進め方・方法:
・教科書を用いて、アカデミック・ライティングの基本を身に付ける。
・論理的思考力・表現力の育成のため、長文の小論文(3200字文)も作成する。
・プレゼンテーションを実施しインパクトのある作品を創造する。
注意点:
・課題も五つ出るので必ず期日までに提出する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 科学技術論文を書くための留意点
"論文を書くための基本的知識を身につける。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。"

2週 実験リポートと卒業論文の体裁

"各種リポート・論文の体裁について理解する。
【Ⅲ-A:1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。"

3週 科学技術「論文」の構成

"論文の基本的構成・執筆手順について学ぶ。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。"

4週 実験方法等の表現法

"説得力ある実験方法の実際について認識を深める。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。"

5週 実験結果・考察・検討等の書き方

"論文の各種構成要素について理解させる。
【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。"

6週 緒論と結論の書き方

"効果的な緒論・結論の表見について磨く。
【Ⅲ-A:1-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。"

7週 論文題目・参考文献等の留意点
"論文題目の立て方・参考文献の示し方に習熟する。
【Ⅲ-A;1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。"

8週 中間テスト

上記の内容の理解を評価する
2ndQ
9週 プレゼンテーションの技術

"基本的なプレゼンテーションの技術に習熟する。
【Ⅲ^A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。"

10週 プレゼンテーション作品の創作

"PPTを作成し効果的かつ独創的な表現法について習熟する。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。"

11週 プレゼンテーションの実際

"プレゼンテーションし相互評価させ、技法を身につかせる。
【ⅢA:3-2】他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。"

12週 作図・作表のルール①

"作図・作表の諸相・様々な方法について学ぶ。
【Ⅲ^A:1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。"

13週 作図・作表のルール②
同上
14週
「科学技術「論文」の作成
"主題・構成を独自に工夫させ、独創性を発揮する。
【Ⅲ-A:1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。"

15週 「科学技術「論文」の推敲

"長文論文を完成する。
【Ⅲ-A:1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。"

16週

評価割合

試験50小テストレポート50合計
総合評価割合100020000120
基礎的能力5001000060
専門的能力5001000060
分野横断的能力0000000