整備基礎II

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 整備基礎II
科目番号 7002 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報通信システム工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 航空工学講座7.タービンエンジン(日本航空技術協会)、教員作成資料
担当教員 大貫 龍哉

到達目標

航空機のタービン・エンジン、電気・電子装備品のナビゲーション、航空法令の概要、航空機の耐空性管理並びに安全全般の基礎的内容の理解を目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:授業内容の理解度定期試験で90%以上の理解度評価定期試験で70%以上の理解度評価定期試験で60%未満の理解度評価

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
航空機のタービン・エンジン、電気・電子装備品のナビゲーション、航空法令の概要、航空機の耐空性管理並びに安全全般の基礎的内容に関しての講義を行う。
授業の進め方・方法:
主として講義形式であるが、エアラインの運航、航空機整備管理並びに航空産業のトピックを提供しながら進める。また、学内に展示されているエンジンを利用しての教育を実施する。
注意点:
単に用語の定義や数式を暗記させるのではなく、航空機を構成する各システムの役割を理解してもらうことに力点を置く。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 航空計器 地磁気、磁気計器、RS(Inertial Reference System)基礎事項の理解
2週 AVIONICSの基礎① 基礎知識一般/通信システムの基礎の理解
3週 AVIONICSの基礎② 航法システム(ADF/VOR/DME/ RA/ILS Systemなど)の基礎の理解
4週 AVIONICSの基礎③ 航法システム(ATC/TCAS/Weather Radar/GPSなど)の基礎の理解
5週 AVIONICSの基礎④ 航法システム(GPWS/FMSなど)の基礎の理解
6週 AVIONICSの基礎⑤ 記録装置(CVR/FDR/ LF-ULD)、 デジタル・データ・バス の基礎の理解
7週 AVIONICSの基礎⑤ 記録装置(CVR/FDR/ LF-ULD)、 デジタル・データ・バス の基礎の理解
8週 中間試験 NA
2ndQ
9週 航空エンジンの分類と特徴、概要 航空エンジンの分類と特徴、概要の理解
10週 タービンエンジンの熱力学と空気力学 タービンエンジンの熱力学と空気力学の基礎の理解
11週 タービンエンジンの出力 出力に影響を及ぼす外的要因やタービンエンジンの一般特性の理解
12週 タービンエンジンの基本構造 基本構造の理解
13週 タービンエンジンの基本構造 エアーインレット、ファン及びコンプレッサーの理解
14週 タービンエンジンの基本構造 コンプレッサー、燃焼室の構造等の理解
15週 タービンエンジンの基本構造 コンプレッサー、燃焼室の構造等の理解
16週 期末試験 NA
後期
3rdQ
1週 タービンエンジンの基本構造 タービンの種類、構成や作動原理の理解
2週 タービンエンジンの基本構造 排気系統、アクセサリードライブの理解
3週 燃料・滑油とエンジンの各種系統 エンジンの燃料とオイルの規格に関しての理解
4週 エンジンの各種系統 エンジンの燃料とオイルの規格に関しての理解
5週 エンジンの各種系統 エンジンの燃料とオイルの規格に関しての理解
6週 材料、エンジン運転 タービンエンジンの材料と試運転に関しての理解
7週 監視手法、環境対策、次世代タービンエンジン/振り返り エンジンの状態の監視手法の理解
8週 中間試験 NA
4thQ
9週 航空法(1/3) 法令一般/ 航空法と世界の航空規制を理解する。
10週 航空法(2/3) 航空機に係る安全性の確保の概念/ 耐空証明/型式証明の仕組みを理解する。
11週 航空法(3/3) 整備と改造/事業場の認定/航空機の運航/航空運送事業の法規制を理解する。
12週 耐空性管理 耐空性管理の仕組みを理解する。
13週 安全関連(1/3) 安全とは/人間の特性について学ぶ。
14週 安全関連(2/3) ヒューマン エラー/エラー防止に関して理解する。
15週 安全関連(3/3) 安全管理体制の基本/航空事故とインシデントに関して理解する。
16週 期末試験 NA

評価割合

試験発表取組姿勢合計
総合評価割合80020100
基礎的能力80020100
専門的能力0000
分野横断的能力0000