国語III

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 国語III
科目番号 3002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 メディア情報工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教員による独自編成教材・『国語総合』(教育出版)・『カラー版新国語便覧』(第一学習社)
担当教員 澤井 万七美,片山 鮎子

到達目標

1 基礎的な日本語を創造的に運用できる能力を身につける。
2 日本の古典文学作品についての理解を深める。
3 社会で要求されるコミュニケーション能力を身につける。
4 テーマに沿ってプレゼン企画を立て、自己の見解を他者にわかりやすく伝えることができる。
<現代の文章>
論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。
<表現・コミュニケーション>
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。
<古典>伝統的な言語文化への興味・関心を広く持ち、その特徴を説明できる。いくつかの代表的な古典に描かれた、ものの見方を理解し、自分の意見を述べることができる。

【Ⅲ-A:1-1】論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。
【Ⅲ-A:1-7】現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。
【Ⅲ-A:2-1】代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。
【Ⅲ-A:3-1】情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。
【Ⅲ-A:3-2】他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。
【Ⅲ-A:3-3】相手の意見を尊重して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。
【Ⅲ-A:3-4】社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な到達レベルの目安 (可)
基礎的な日本語を運用できる能力を身につける。独創的な視点を持ち、自らの考えを正しい日本語で表現することができる。論理的に自らの考えを、適切な日本語を選択しようとしながら表現することができる。自らの考えを基本的な日本語を使用しながら、表現することができる。
日本の古典作品についての理解を深める。古典作品の文法・文学史を踏まえながら、作品世界を自分独自の感性で味わうことができる。古典作品の文法・文学史をおおむね踏まえながら、作品世界の内容を理解することができる。 古典作品の文法・文学史について、一部理解しながら、作品世界の概要を理解できる。
社会で要求されるコミュニケーション能力を身につける。社会人としてのコミュニケーション能力を、場面に応じて使いこなすことができる。 社会人としてのコミュニケーション能力を、おおむね使いこなすことができる。社会人としてのコミュニケーション能力とは何か理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1 学生の主体的活動となる場面を数多く設定し、自己分析、様々な課題解決のための小論文、短時間での要約、文学作品の理解・創作、基本的な漢字能力をみる小テストなど、さまざまな言語理解活動をさせる。
2 文学作品の理解をとともに、ゲーム・創作を通して文学作品を楽しむ態度と日本文化とを身につける。
3 ビジネス文書の学習と実践を通じて、社会人としてのコミュニケーション能力を高める。
4 多様な文化・生活様式への想像力を持つ姿勢を育む。
授業の進め方・方法:
講義と演習を併用する。
前期は毎回授業初めに小テストを実施する。
注意点:
基本的に再試験は行わない。
<前期>
・小テスト 5%
・平常点(課題提出)45%
<後期>
・定期試験 25%
・小テスト 5%
・レポート 15%
・発表等 5%

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ビジネス文書①
ビジネス文書の意義と主な書式について学ぶ。
2週 ビジネス文書② 基本的な書式
3週 ビジネス文書③ 企画書
4週 現代社会の課題①
SDGsとは
5週 現代社会の課題② 要約文作成
6週 現代社会の課題③ 小論文の草案作成
7週 現代社会の課題④ 小論文作成(模擬試験形式)
8週 企画立案 現代社会の課題解決のための企画立案
2ndQ
9週 企画書作成 1枚ものの企画書作成
10週 発表の種類とマナー 学会およびビジネスシーンにおける発表・プレゼンテーションの基礎を学ぶ。
11週 プレゼンテーションスキル ビジネスプレゼンテーションの技
12週 書籍をめぐる問題① 情報としての文字・書籍の現状と課題
13週 書籍をめぐる問題② メディアミックスの事例
14週 書評 書評作成
15週 前期まとめ 前期の振り返り
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 中国の漢詩(1) 日本文学に深い影響を与えてきた中国の漢詩について学ぶ。
2週 中国の漢詩(2) 日本文学に深い影響を与えてきた中国の漢詩について学ぶ。
3週 中国の漢詩(3) 日本文学に深い影響を与えてきた中国の漢詩について学ぶ。
4週 日本の漢詩(1) 日本で作られた漢詩について学ぶ。
5週 訓読と翻訳 漢文を翻訳するに当たり用いられた訓読について学び、実際に漢詩を翻訳する。
6週 和歌について(上代) 日本の韻文について、時代ごとの特徴と変遷を学ぶ。
7週 和歌について(中古) 日本の韻文について、時代ごとの特徴と変遷を学ぶ。
8週 和歌について(中世) 日本の韻文について、時代ごとの特徴と変遷を学ぶ。
4thQ
9週 百人一首を体験する 「百人一首」を体験し、身体の動きを通じて古典文化に親しむ。
10週 歌いものについて 催馬楽、今様など、和歌とは異なる歌の世界について学ぶ。
11週 連歌と俳句(1) 連歌と俳句の関係について学ぶ。
12週 連歌と俳句(2) 各時代の俳人と特徴について学ぶ。
13週 狂歌と川柳 狂歌と川柳について、和歌や俳句との違いと特徴について学ぶ。
14週 俳句を作る これまで学んだ内容を生かし、実際に俳句を作る。
15週 後期の復習
後期の内容を復習する。
16週 後期期末試験

評価割合

試験課題(リポート等)小テスト発表等合計
総合評価割合454510000100
基礎的能力454510000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000