地域文化論

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 地域文化論
科目番号 4019 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修科目: 1
開設学科 メディア情報工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 0
教科書/教材 教員が編集したプリント。
担当教員 下郡 剛

到達目標

沖縄地域社会の理解を目的とし、沖縄の文化・歴史・地理風土などについての認識を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
現在における沖 縄戦認識とそれを 扱うメディアの個 性を理解した上 で、沖縄戦の軍事 史的な側面・住民 被害の側面・さら に社会的問題と なっている集団自 決問題の関係性 を総合的に理解 できる。 現在における沖 縄戦認識と、沖縄 戦の軍事史的な 側面ならびに住 民被害の側面の 関係性を総合的 に理解できる。 沖縄戦の軍事史 的な側面ならびに 住民被害の側面 の関係性を総合 的に理解できる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
資・史料を提示し、歴史学的方法論を併せて説明することで、科学的・論理的に考える能力を高める。
授業の進め方・方法:
資・史料を提示し、歴史学的方法論を併せて説明することで、科学的・論理的に考える能力を高める。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 授業の方針・進め方等についての説明。
2週 教科書問題とメディア論 現在における沖縄戦認識の一つとして、教科書問題を取り上げ、同問題における大手新聞社の論説を比較検討する。
3週 岩波・大江裁判の法理と報道 沖縄戦認識をめぐる、教科書問題の出発点ともなった、岩波・大江裁判判決の法理を理解するとともに、その法理に基づいて、改めてメディア報道の有り様を考える。
4週 沖縄の戦略的重要性 軍事史としての沖縄戦の初回として、何故沖縄が戦場になったのか、太平洋戦争全体の中での沖縄の戦略的重要性を理解する。
5週 大本営陸海軍部より見る沖縄戦作戦計画 軍事史としての沖縄戦の2回目として、東京からの視点で沖縄作戦計画を理解する。
6週 第32軍より見る沖縄戦作戦計画 軍事史としての沖縄戦3回目として、沖縄現地守備隊の視点から沖縄作戦計画を理解する。
7週 地上戦の推移 軍事史としての沖縄戦4回目として、上記作戦計画を踏まえた上で、実際の戦闘がどのように行われたのかを理解する。
8週 沖縄戦末期、32軍の新作戦計画 軍事史としての沖縄戦5回目として、戦闘の推移の結果、32軍が最後に策定した作戦計画を理解することで、論点を住民被害問題へとつなげてゆく。
2ndQ
9週 住民保護問題に関する、政府・大本営の基本方針の策定 住民被害としての沖縄戦の初回として、日本が国家としてどのような方針を採用するのかを理解する。
10週 県外疎開の奨励 住民被害としての沖縄戦の2回目として、県外疎開問題が生じた背景を理解する。
11週 県内疎開の奨励 住民被害としての沖縄戦の3回目として、海上が封鎖された後、県内疎開問題が生じた背景を理解する。
12週 沖縄戦末期、新疎開計画 住民被害としての沖縄戦の4回目として、沖縄県で最後に策定された疎開(避難)問題が生じた背景を理解する。
13週 集団自決1 教科書問題の直接契機となった集団自決問題を、沖縄本島における事例として読谷村をとりあげる。
14週 集団自決2 教科書問題の直接契機となった集団自決問題を、離島の事例として渡嘉敷村をとりあげ、沖縄本島の事例と比較、発生の背景を理解する。
15週 日本国憲法 モデルコアカリキュラム対応。戦争直後で成立した日本国憲法について、特に9条が成立した歴史的背景について考える。また政府による憲法解釈変更について考える。
16週 期末試験

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000