ディジタルシステム設計

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 ディジタルシステム設計
科目番号 4315 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 メディア情報工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 1
教科書/教材 都度,教材(手順書,資料)を提示する。
担当教員 與那嶺 尚弘

到達目標

いわゆるSoCシステムの構築では,ハードウェア処理とソフトウェア処理による機能分割を考慮したシステム設計・デバッグが必要となる。そこで,Webカメラを搭載した画像ディジタルシステムを設計し,用途に応じたディジタルシステムの設計を習得する。さらにディジタルシステム上でハード&ソフト協調デバッグを実習する 。
【Ⅴ-D-4】【Ⅵ-D】【Ⅴ-D-8 メディア情報処理】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な到達レベル(可)
ハードウェア記述言語によりディジタル回路を記述できる。ハードウェア記述言語「Verilog HDL」を用いた論理回路設計として,組み合わせ回路記述,順序回路記述,レジスタ・トランスファ・ロジック記述が十分にできる。ハードウェア記述言語「Verilog HDL」を用いた論理回路設計として,組み合わせ回路記述,順序回路記述,レジスタ・トランスファ・ロジック記述ができる。ハードウェア記述言語「Verilog HDL」を用いた論理回路設計として,組み合わせ回路記述,順序回路記述,レジスタ・トランスファ・ロジック記述ができない。
論理シミュレータを用いてディジタル回路を設計検証できる。論理シミュレータによる設計検証に必要な記述が十分にできる。論理シミュレータによる設計検証に必要な記述ができる。論理シミュレータによる設計検証に必要な記述ができない。
EDAを用いて論理合成を行い、設計したディジタル回路をプログラマブル・ロジック・デバイスへ実装し、動作を検証できる。論理合成を行い,プログラマブル・ロジック・デバイスによる実装が十分にできる。論理合成を行い,プログラマブル・ロジック・デバイスによる実装ができる。論理合成を行い,プログラマブル・ロジック・デバイスによる実装ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
科目目標【MCC目標】
Verilog HDLの文法事項全般、階層構成の記述、高度なテスト・ベンチの記述、RTL記述の手法を解説する。また、プログラマブル・ロジック・デバイスを搭載した実習ボードにより、HDLを用いたディジタル回路設計手法を修得する。
【Ⅴ-D-4】【Ⅵ-D】【Ⅴ-D-8 メディア情報処理】

総合評価
報告書(60%)および実習方法に基づいた適切な実習を行えたか(40%)の合計点で評価する。
授業の進め方・方法:
Verilog HDL記述と論理合成される回路の対応を具合例を示して解説する。また、ソフトウェアにはない並列処理の考え方および回路構成とその記述法を示し、シミュレーションおよび実習ボードを用いて動作を検証する。講義は、座学と実習(シミュレーション、論理合成、配置配線、実習ボードへの実装)を段階毎に行いステップ・アップするスパイラル方式で進める。
注意点:
課題は自ら取り組むこと。
教科書・教材および参考書籍等は適宜提示する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、HDL設計開発の流れ1 ・HDLを用いたディジタル回路設計手法を理解し、説明できる。
・ハードウェア開発とソフトウェア開発との違いを理解できる。
・Verilog HDL開発環境をインストールし、操作方法を理解できる。
2週 HDL設計開発の流れ2、組み合わせ回路設計1 ・Verilog HDLの基本的な文法を理解できる。
・組み合わせ論理回路を記述できる。
3週 組み合わせ回路設計2 ・Verilog HDLの基本的な文法を理解できる。
・組み合わせ論理回路を記述できる。
4週 順序回路設計1 ・Verilog HDLの基本的な文法を理解できる。
・組み合わせ論理回路と順序回路の違いを理解し、説明できる。
・順序回路を記述できる。
5週 順序回路設計2 ・Verilog HDLの基本的な文法を理解できる。
・組み合わせ論理回路と順序回路の違いを理解し、説明できる。
・順序回路を記述できる。
6週 組み合わせ回路・順序回路設計 ・組み合わせ論理回路と順序回路を組み合わせた回路を設計・記述できる。
7週 構造化記述、シミュレーション記述1 ・構造化記述を理解し、必要性を説明できる。
・シミュレーション記述を理解できる。
・シミュレーション記述を用いて、設計した回路の動作を検証できる
8週 シミュレーション記述2 ・シミュレーション記述を理解できる。
・シミュレーション記述を用いて、設計した回路の動作を検証できる
2ndQ
9週 実習ボードでの演習1 ・統合開発ツールを用いて、設計記述した回路を論理合成できる。
・統合開発ツールを用いて、論理合成した回路をプログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
10週 実習ボードでの演習2 ・統合開発ツールを用いて、設計記述した回路を論理合成できる。
・統合開発ツールを用いて、論理合成した回路をプログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
11週 実習ボードでの演習3 ・統合開発ツールを用いて、設計記述した回路を論理合成できる。
・統合開発ツールを用いて、論理合成した回路をプログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
12週 実習ボードでの演習4 ・統合開発ツールを用いて、設計記述した回路を論理合成できる。
・統合開発ツールを用いて、論理合成した回路をプログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
13週 自由課題1 ・Verilog HDLを用いてディジタル回路を設計し、プログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
14週 自由課題2 ・Verilog HDLを用いてディジタル回路を設計し、プログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
15週 自由課題3 ・Verilog HDLを用いてディジタル回路を設計し、プログラマブル・ロジック・デバイスに実装し、動作を検証できる。
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

定期試験小テストレポートその他(演習課題・発表・実技・成果物等)合計
総合評価割合006040100
基礎的理解00302050
応用力(実践・専門・融合)00302050
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL)00000
主体的・継続的学修意欲00000