日本語初級

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 日本語初級
科目番号 1025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 生物資源工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『みんなの日本語 初級Ⅱ(第2版)』(スリーエーネットワーク),『短期集中初級日本語文法総まとめポイント20』『できる日本語中級』その他,教員が適宜準備し,配付する。
担当教員 玉城 梓,サビケ 理奈

到達目標

学習目的:自分の知っている語彙を駆使して、日常の話題や関心のある身近な問題について、自分の考えを述べることができる能力を身に着ける。N3レベルの学習と定着を図る。 到達目標 1.初級レベルの日本語の基礎的知識を身につける。 2.日本語で簡単な情報を集め,自分の考えを表現できるようになる。 3.日本語を用いて周囲の人々とコミュニケーションがとれるようになる。 4.日常で用いられる漢字の読み書きができるようになる。 5.日本語能力試験(JLPT)N4〜3に合格する。

ルーブリック

不可
受容(前期)短く、簡単な定型的な表現であれば、身近な話題や日常生活の中で、簡単なメッセージやアナウンスの言葉がほぼ聞き取れる。身近でよく知っていて、具体的なことであれば、日常目にするもの(パンフレットなど)について、必要な情報がほぼ理解できる。(後期)聞き手に配慮した話し方であれば、身近な話題や日常生活の中で、知らない言葉があっても、要点が理解できる。・日常よく目にする言葉で書かれていれば、身近な話題について簡潔に書かれた短い文章(400字〜800字)の概略を理解できる。(前期)短く、簡単な定型的な表現であれば、身近な話題や日常生活の中で、簡単なメッセージやアナウンスの言葉がある程度聞き取れる。身近でよく知っていて、具体的なことであれば、日常目にするもの(パンフレットなど)について、必要な情報がある程度理解できる。(後期)聞き手に配慮した話し方であれば、身近な話題や日常生活の中で、知らない言葉があっても、要点がおおむね理解できる。日常よく目にする言葉で書かれていれば、身近な話題について簡潔に書かれた短い文章(400字〜800字)の概略をある程度理解できる。(前期)短く、簡単な定型的な表現であれば、身近な話題や日常生活の中で、簡単なメッセージやアナウンスの言葉がなんとか聞き取れる。身近でよく知っていて、具体的なことであれば、日常目にするもの(パンフレットなど)について、必要な情報がなんとか理解できる。(後期)聞き手に配慮した話し方であれば、身近な話題や日常生活の中で、知らない言葉があっても、要点が理解できる。日常よく目にする言葉で書かれていれば、身近な話題について簡潔に書かれた短い文章(400字〜800字)の概略をなんとか理解できる。左記に達していない。
産出・やりとり相手がはっきり話してくれれば、日常的な話題や日常生活の中で複文を交えてやりとり、表現がほぼできる。(後期)自分の知っている語彙を駆使して、日常の話題や関心のある身近な話題について、自分の考えを述べることができる。(前期)定型的な書き方に沿って、直接必要のあることがらや、身近で具体的なもの(メモやメッセージ)を簡単な複文で書くことがある程度できる。相手がはっきり話してくれれば、日常的な話題や日常生活の中で複文を交えてやりとり、表現がある程度できる。(後期)複雑ではないが、個人的な経験や感想をまとまった文章で書くことができる。自分の知っている語彙を駆使して、日常の話題や関心のある身近な話題について、自分の考えを述べることがある程度できる。(前期)定型的な書き方に沿って、直接必要のあることがらや、身近で具体的なもの(メモやメッセージ)を簡単な複文で書くことがなんとかできる。相手がはっきり話してくれれば、日常的な話題や日常生活の中で複文を交えてやりとり、表現がなんとかできる。(後期)複雑ではないが、個人的な経験や感想をまとまった文章で書くことがなんとかできる。自分の知っている語彙を駆使して、日常の話題や関心のある身近な話題について、自分の考えを述べることがなんとかできる。左記に達していない。
テキスト(前期)定型的な書き方に沿って、直接必要のあることがらや、身近で具体的なもの(メモやメッセージ)を簡単な複文で書くことがほぼできる。(後期)複雑ではないが、個人的な経験や感想をまとまった文章で書くことができる。(前期)定型的な書き方に沿って、直接必要のあることがらや、身近で具体的なもの(メモやメッセージ)を簡単な複文で書くことがある程度できる。(後期)複雑ではないが、個人的な経験や感想をまとまった文章で書くことがある程度できる。(前期)定型的な書き方に沿って、直接必要のあることがらや、身近で具体的なもの(メモやメッセージ)を簡単な複文で書くことがなんとかできる。(後期)複雑ではないが、個人的な経験や感想をまとまった文章で書くことがなんとかできる。左記に達していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1年次留学生を対象として日本語の授業である。 具体的には、次の4点を主に学習する。 (1)日本語の基本的知識を身に付ける。 (2)日本語を用いて、自分の考えや身の回りのことを表現できるようになる。 (3)日本語を用いて周囲の人とコミュニケーションが取れるようになる。 (4)日本語の学習を通して、日本の文化や習慣を理解することができる。  (5)日本語能力試験N3に合格できる知識を養う。
授業の進め方・方法:
授業の進め方:基本的に教科書に沿って進める。副教材(トピックや聴解用教材等)も随時活用する。 授業内容・方法:対話形式で行う。プレゼンテーション練習等も含む。日本語教科書に提出された内容に固執せず、学校生活で必要とされる単語量や表現力の向上を図る。また,教員が適宜資料を準備し,資料のトピックについて意見交換を行っていくことで,日本語で話す力,相手の話を聞く力を養う。後期からは,日本語を使ったプレゼンテーションの練習も取り入れていく。 授業の中で適宜、語彙・文法の小テストを行う。
注意点:
履修上の注意:本科目は1学年の課程修了の為に履修(欠席時間数が所定授業時間数の3分の1以下)が必須である。 履修のアドバイス:事前に『みんなの日本語 初級』第25課まで学習し,学習内容をしっかりと自分のものとしておくこと。学習内容が多いため,受講生には日々予習・復習を行い,学習の取りこぼしがないように努められたい。受講生が日本語や日本文化に興味を持てるような教学,情報提供に努めていくが,受講生自身にも日々日本語や日本文化に興味を持ち,授業に臨んでもらいたい。日本語習得にとどまらず、日本語を勉強することで「何ができるようになりたいか」という目的に近づけるよう、自ら目標設定をすること。 受講上のアドバイス: ・授業開始時刻に遅れた場合,20分までは遅刻,それ以降は欠課として扱う。 ・積極的に授業に参加し,課題は期限を守って提出すること。 ・分からない語句を調べる習慣を身につけること。自分の日本語辞書(紙、電子)を作成し教科に役立てること。 ・受講生の状況によって,テキストや授業内容を変更する可能性がある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、レベルチェックテスト、解答解説 ・日本語の授業で行うことをガイダンスし、学習内容を把握する。 ・レベルチェックテストに基づいて適宜既習文法の復習をする。 ・お世話になる学校職員へ挨拶に行き留学生としての自覚を持つ。
2週 みんなの日本語初級L26-27 ・理由や事情を説明して、丁寧な依頼ができる。 ・理由や事情を説明して、助言や指示を求めることができる。 ・できること、できないことが言える。 ・見える、聞こえるなどの状態が言える。
3週 みんなの日本語初級L28-29 ・同時に行われる継続的な動作が言える。 ・日常の習慣的な行為が言える。 ・複数の理由を並べて述べることができる。
4週 みんなの日本語初級L30-31 ・事物の状態について述べることができる。 ・準備など、将来のために前もってしておくことが述べられる。 ・自分の意志や計画していることが述べられる。 ・予定が説明できる。
5週 みんなの日本語初級 L32-33 ・忠告や助言ができる。 ・推量したことを確実さの程度によって言い表せる。 ・指示、命令を理解することができる。 ・伝言したり、人の発言を伝えたりすることができる。
6週 復習(26-33) ・復習H,Iの内容を復習する ・初級Ⅰ,ⅡのL26-33の定着を図る。
7週 前期中間試験(初級Ⅰ, L26-33) ・初級Ⅰ,ⅡのL26-33の定着を図る。
8週 みんなの日本語初級L34-35 ・動作や作業を行うときの基準や規範を示すことができる。 ・二つの動作の前後関係を言い表せる。 ・ある動作をどのような状態で行うかを説明することができる ・ある事柄が実現するために必要な仮定条件を述べることができる。 ・ある条件下での判断を述べたり、助言や指示を求めたりすることができる。
2ndQ
9週 みんなの日本語初級L36-37 ・到達目標や努力目標を述べることができる。 ・人の能力及び物事の状況の変化を述べることができる。 ・人から受けた行為や迷惑に感じた体験を受身表現を使い、話者の視点から話せる。 ・物事の状況や事実を受身表現を使って説明できる。
10週 みんなの日本語初級L38-39 ・ある行為についての感想、評価、好き嫌い、上手下手などが述べられる。 ・するべきことをし忘れたということが言える。 ・情報を知っているかどうか確かめられる。 ・伝えたいことを強調して伝えられる。 ・ある事柄が原因で、その結果としてある感情や事態が生じたことを説明できる。 ・丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。
11週 JLPT N4模擬試験  初級文法の総まとめをし、JLPT N3合格を目標に問題集、過去問に取り組む。
12週 みんなの日本語初級L40-41  ・疑問文を文の一部に組み込んで、疑問に思っていることについての感想、判断またはそれに基づく行動が表明できる。 ・やってみようと思うことが言える。 ・上下や親疎の関係をわきまえた授受表現を使うことができる。 ・丁寧な依頼ができる。
13週 みんなの日本語初級L42-43 ・行為の目的や目的を達成するためにすることを表明できる。 ・物の用途、評価が述べられる。 ・何かをするのに必要な時間、経費が言える。 ・物事の外観から、その変化の見通しや状態・性質を推察して表現できる。 ・目的の行為を終えて、元の場所に戻ることが伝えられる。
14週 みんなの日本語初級L44-45 ・動作や程度が度を越し、好ましくない状態になったことが言える。 ・物を使用する際の難易度を示すことによって、その物の評価が表せる。 ・自分の選択、決定を伝えることができる。 ・ある事態を想定し、その対処の仕方を述べることができる。 ・期待外れの結果に対する話し手の意外感や不満の気持ちを表すことができる。
15週 復習L34-45 ・復習J,Kの内容を復習する ・初級Ⅰ,ⅡのL26-33の定着を図る。
16週 前期期末試験(L34-45) ・初級Ⅰ,ⅡのL26-33の定着を図る。
後期
3rdQ
1週 みんなの日本語初級L46 ・動作の段階を述べることによって、事態や状況を説明することができる。 ・動作が終了してからあまり時間がたっていないという気持ちを表すことができる。 ・話し手が確信していることが述べられる。 ・他から得た情報をそのまま伝えることができる。 ・自分の五感でとらえたその場の状況から判断されることが述べられる。
2週 みんなの日本語初級L47 ・他者(下位の者)への行為の強制や許可・容認を表すことができる。 ・丁寧に許可を求めることができる。 ・上下,親疎の人間関係に基づく尊敬語の表現を理解し,適切に使うことができる。
3週 みんなの日本語初級復習 ・上下,親疎の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し,謙譲語を適切に使うことができる。 ・みんなの日本語初級文法の総まとめをする。
4週 みんなの日本語初級復習 ・みんなの日本語初級文法の総まとめをする。 ・初級日本語文法総まとめポイント20を使用し苦手な箇所を補完する。
5週 JLPT N3対策 ・教員が準備した教材を用いる。 JLPTに合格できるように学んだ内容をしっかりと自分のものにする。
6週 JLPT N3対策 ・教員が準備した教材を用いる。 JLPTに合格できるように学んだ内容をしっかりと自分のものにする。
7週 JLPT N3対策 ・教員が準備した教材を用いる。 JLPTに合格できるように学んだ内容をしっかりと自分のものにする。
8週 後期中間試験 N3
4thQ
9週 JLPT N3模擬試験 JLPTに合格できるように学んだ内容をしっかりと自分のものにする。
10週 できる日本語中級L1 ・中級教科書の課の構成を理解する。 (できる日本語中級Cando) ・興味のあるお知らせの情報を読み取ることができる。 ・参加するイベントの内容を話して友達を誘うことができる。
11週 できる日本語中級L1 ・天気予報を聞き取って自分の行動を決めることができる。 ・覚えてもらえるように印象的に自己紹介をすることができる。
12週 できる日本語中級L2 ・レストランの紹介を聞いて、お得な情報を得ることができる。 ・友達に希望を聞いて、おすすめの情報と情報の探し方を紹介することができる。 ・看板やポスターを見て、どんな内容が買いてあるか理解して情報をえることができる。
13週 できる日本語中級L2 ・店の人に希望を伝えて依頼をすることができる。 ・買い物についての経験談を周りの人と共有し、自分の買い物に役立てることができる。
14週 できる日本語中級L3 ・時間の使い方について書かれた雑誌の記事を読んで、情報を得ることができる。
15週 できる日本語中級L3 ・今の時間を将来の目標を実現するための時間として、どのように活用しているか周りの人と共有することができる。 ・日本の生活を充実させるために、何かしている人から情報を得ることができる。
16週 後期期末試験 できる日本語中級L1-3 中級日本語で学んだ項目がどれだけ身についているか確認する。

評価割合

試験課題取組姿勢合計
総合評価割合504010100
基礎的能力504010100