到達目標
1)生化学的事象について理解する。
2)遺伝子に関する基礎的な事項について理解する。
3)生物体内で起こる生化学反応について理解する。
4)生化学に関する事象を自分で調べ、まとめ、他の人々へ説明できるようになる。
【Ⅴ-E-7】生物化学:・ 炭水化物、タンパク質、核酸、脂質について、生体内での機能と化学構造・性質を結びつけて理解していること。・
代謝における物質の変化とエネルギーの出入りを結びつけて理解していること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限必要な
到達レベル(可) |
生化学的事象に
ついて学習したこ
とを正しく理解し、
それら現象につい
て自分の考えを説
明できる。 | 各単元ごとの様々
な生化学的事象を
認識し、それら現
象を説明できる。 | 各単元ごとの典型
的な生化学的事
象を認識し、それ
ら現象を説明でき
る。 | 各単元ごとの典型
的な生化学的事
象を認識できる。 |
生化学の基礎的
事項であるゲノ
ム、遺伝子、アミノ
酸、タンパク質、糖
質および脂質につ
いて説明できる。 | ゲノム、遺伝子、
アミノ酸、タンパク
質、糖質および脂
質の基本事項を
関連付けて「セント
ラルドグマ」に従い
タンパク質やエネ
ルギーの産生に
ついて説明できる | ゲノム、遺伝子、
アミノ酸、タンパク
質、糖質および脂
質の基本事項に
ついて説明でき
る。 | ゲノム、遺伝子、
アミノ酸、タンパク
質、糖質および脂
質の基本事項に
ついて理解でき
る。 |
「代謝」という生体
内化学反応がど
のような仕組みで
はたらいているの
か、糖質、タンパク
質、脂質を例に挙
げ、説明できる。 | 「代謝」の仕組み
を全般的に充分
理解し、糖質、タン
パク質、脂質に
渡って、複合・融
合的に説明でき
る。 | 糖代謝の3つの経
路など糖代謝の基
本事項、尿素サイ
クル、アミノ酸の代
謝異常、コレステ
ロールの生合成な
ど脂質代謝の基
本事項を説明でき
る。 | 「代謝」の仕組み
について興味や関
心を持つことがで
きる。 |
生化学に関する事
象を自分で調べ、
わかりやすくまと
め、他の人々へ説
明できるようにな
る。 | 自分の興味をポイ
ントを押えて調べ、
噛み砕いて、わか
りやすく説明でき
る。 | 適切な課題設定
で発表資料を作成
し、わかりやすく説
明できる。 | 興味のある事象を
見つけ、課題設定
でき、発表資料を
作成できる。 |
| | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
生化学を各章ごとに定義し、生化学的事象について、項目ごとに基礎的なことから応用例を交え、講義する。
化学(本科1年)、生物(本科2年)や生物分析化学(本科2年)、微生物学(本科2年)で学習したことを基礎に生
物有機化学(本科3年)との結び付きも意識できるよう指導していく。2回目からは簡単な演習問題(小テスト)を
課すことで各自の理解度を確認する。また、生化学(生命科学)領域でテーマを設定し、各自で学習したことを
発表する(PBL)。生化学で学習したことを知識として定着させるために、生化学実験で実習するようにカリキュ
ラムを進行していく。
授業の進め方・方法:
生化学全体の評価は、前期と後期の定期試験を平均し80%とし、併せて前期・後期に各自が発表したPBL(平均20%)の合計で100点満点とし、60%以上を合格とする。最終評価には、各授業毎に行う小テストの成績も加味することがある。
注意点:
生化学を各章ごとに定義し、生化学的事象について、項目ごとに基礎的なことから応用例を交え、講義する。化学(本科1年)、生物(本科2年)や生物分析化学(本科2年)、微生物学(本科2年)で学習したことを基礎に生物有機化学(本科3年)との結び付きも意識できるよう指導していく。2回目からは簡単な演習問題(小テスト)を課すことで各自の理解度を確認する。また、生化学(生命科学)領域でテーマを設定し、各自で学習したことを発表する(PBL)。生化学で学習したことを知識として定着させるために、生化学実験で実習するようにカリキュラムを進行していく。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
生化学について(イントロダクション) |
生化学で学習することをレビューする(ガイダンス)。動物実験教育訓練を実施する。
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2週 |
カルタヘナ法 |
カルタヘナ法と遺伝子組換え実験の規則について学ぶ。
|
3週 |
核酸 |
主にDNA、RNAの構造・構成について学習する。
|
4週 |
iPS細胞と再生医療 |
iPS細胞発見の過程、再生医療の最新の動向を学習する。
|
5週 |
核酸の代謝と遺伝情報伝達システム |
核酸の代謝とたんぱく質生成までの流れを学ぶ。
|
6週 |
アミノ酸とたんぱく質(1) |
アミノ酸の概論を学習する。
|
7週 |
アミノ酸とたんぱく質(2) |
たんぱく質の概論を学習する。
|
8週 |
前期中間試験(行事予定で週変更可) |
ここまでの学習について、その定着度を筆記試験で確認する。
|
2ndQ |
9週 |
たんぱく質の精製(1) |
たんぱく質の特徴を活かして精製することを学ぶ。
|
10週 |
たんぱく質の精製(2) |
タンパク質精製の方法論を学ぶ。
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11週 |
ビタミン(1) |
ビタミンの概論を学習する。
|
12週 |
ビタミン(2) |
脂溶性ビタミンについて学習する。
|
13週 |
ビタミン(3) |
水溶性ビタミンについて学習する。
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14週 |
糖質(1) |
糖質の概論を学習する。
|
15週 |
糖質(2) |
単糖類について学習する。
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16週 |
期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
糖質(3) |
多糖類について学習する。
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2週 |
ホルモン |
ホルモンの概論について学ぶ。
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3週 |
最新の生化学 |
新型コロナウイルス用ワクチンなど最新技術に関する研究等について学ぶ。
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4週 |
脂質(1) |
脂質の基本事項について学習する。
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5週 |
脂質(2) |
スフィンゴ脂質やその他の脂質について学習する。
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6週 |
糖質の代謝(1) |
糖質代謝の概要について学習する。
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7週 |
糖質の代謝(2) |
糖代謝の主要な3つの経路について学習する。
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8週 |
後期中間試験(行事予定で週変更可) |
ここまでの学習について、その定着度を筆記試験で確認する。
|
4thQ |
9週 |
糖質の代謝(3) |
グリコーゲンの合成・分解及び血糖値の調節を学習する。
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10週 |
アミノ酸とたんぱく質の代謝(1) |
アミノ酸代謝の概要を学習する。
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11週 |
アミノ酸とたんぱく質の代謝(2) |
尿素の生成について学習する。
|
12週 |
アミノ酸とたんぱく質の代謝(3) |
アミノ酸の生合成、アミノ酸代謝異常について学習する。
|
13週 |
脂質の代謝(1) |
脂質代謝の概論を学習する。
|
14週 |
脂質の代謝(2) |
脂質の代謝経路について学習する。
|
15週 |
脂質の代謝(3) |
脂質とエネルギー、疾患などについて学ぶ。
|
16週 |
期末試験 |
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評価割合
| 定期試験 | 小テスト | レポート | その他(演習課題・発表・実技・成果物等) | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 10 | 0 | 20 | 100 |
基礎的理解 | 35 | 5 | 0 | 0 | 40 |
応用力(実践・専門・融合) | 20 | 5 | 0 | 0 | 25 |
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL) | 0 | 0 | 0 | 20 | 20 |
主体的・継続的学習意欲 | 15 | 0 | 0 | 0 | 15 |