到達目標
・微生物の働きについて理解しその応用方法について理解している。 ・発酵食品の製造実習を通し無菌操作、目的とする微生物の単離、培養、保存など微生物を扱う基本操作を理解している。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 最低限必要な 到達レベル(可) |
発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解する。 | 発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解し説明できる。 | 発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解できている。 | 発酵に利用される微生物の特徴を理解できている。 |
微生物操作を実際に行い、身近な発酵食品の製造技術を習得する。 | 無菌操作ができて身近な発酵食品を製造することができる。 | 無菌操作ができて身近な発酵食品の製造方法を説明することができる。 | 身近な発酵食品の製造方法を説明できる。 |
情報収集およびレポート作成能力を向上させる。 | 実習で修得した技術についてさらに深く考察し、疑問点など自ら調べ説明することができる。 | 実習で修得した技術について疑問点など自ら調べ説明することができる。 | 実習で修得した技術を説明することができる。 |
| | | |
| | | |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
微生物は食品、醗酵醸造、医薬品、化学工業品などに古くから利用され、現在では環境浄化でも注目を集めている。そこで、各分野で利用されている微生物の特徴と機能を理解し、発酵技術の可能性を理解する。また、実際に発酵食品を製造し、発酵食品に対する知識を深める。
授業の進め方・方法:
微生物の働きについて理解し、その応用について発酵食品の製造実習を通し無菌操作、目的とする微生物の単離、培養、保存など学生が実験・実習を通して理解できるよう繰り返し指導を行う。その理解度については、レポートにて判断する。
注意点:
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
授業ガイダンスと発酵の基本 |
成績評価と授業の進め方、発酵の基本を理解する。
|
2週 |
微生物の基本操作 |
微生物操作に必要な器具の使い方を理解し、無菌操作技術を習得する。
|
3週 |
野生酵母の分離 |
野外の植物から野生酵母を採取する。そのための培地作成と段階希釈により得たコロニーを観察する。
|
4週 |
野生酵母のアルコール発酵 |
採取した野生酵母を液体培養し、生じたアルコール濃度を測定する。
|
5週 |
味噌造り① |
味噌造りに関連する微生物とその働きを知る。(麹造り技術を習得する)
|
6週 |
味噌造り② |
味噌造りに関連する微生物とその働きを知る。(味噌造り技術を習得する)
|
7週 |
発酵に関与する微生物 |
発酵に使用される微生物の特徴とその代謝を学ぶ。
|
8週 |
中間試験 |
授業理解度を試験で確認する。
|
2ndQ |
9週 |
納豆造り① |
市販の納豆から納豆菌を分離する。
|
10週 |
納豆造り① |
分離した納豆菌を使用して納豆を造る。
|
11週 |
かつお節造り① |
かつお節製造に使用する微生物の特徴を学ぶ。(カツオ蒸煮と燻煙)
|
12週 |
かつお節造り② |
かつお節製造に使用する微生物の特徴を学ぶ。(カビ付けと熟成)
|
13週 |
泡盛醸造① |
泡盛醸造の基本と麹造りを理解する。
|
14週 |
泡盛醸造① |
もろみの蒸留を通して蒸留技術を理解する。
|
15週 |
泡盛醸造① |
泡盛の成分分析を行い、他の種類との違いを理解する。
|
16週 |
|
|
後期 |
3rdQ |
1週 |
|
|
2週 |
|
|
3週 |
|
|
4週 |
|
|
5週 |
|
|
6週 |
|
|
7週 |
|
|
8週 |
|
|
4thQ |
9週 |
|
|
10週 |
|
|
11週 |
|
|
12週 |
|
|
13週 |
|
|
14週 |
|
|
15週 |
|
|
16週 |
|
|
評価割合
| 定期試験 | 小テスト | レポート | その他(演習課題・発表・実技・成果物等) | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 0 | 20 | 10 | 100 |
基礎的理解 | 40 | 0 | 0 | 0 | 40 |
応用力(実践・専門・融合) | 30 | 0 | 10 | 0 | 40 |
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL) | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 |
主体的・継続的学習意欲 | 0 | 0 | 10 | 0 | 10 |