発酵学

科目基礎情報

学校 沖縄工業高等専門学校 開講年度 2019
授業科目 発酵学
科目番号 3406 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生物資源工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教材:「応用微生物学」、教員自作プリント、パワーポイントなどプレゼン資料 参考図書:応用微生物学の基礎知識
担当教員 三枝 隆裕,玉城 康智

到達目標

・微生物の働きについて理解しその応用方法について理解している。                           ・発酵食品の製造実習を通し無菌操作、目的とする微生物の単離、培養、保存など微生物を扱う基本操作を理解している。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安最低限必要な 到達レベル(可)
発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解する。発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解し説明できる。発酵に利用される微生物の特徴と発酵のメカニズムを理解できている。発酵に利用される微生物の特徴を理解できている。
微生物操作を実際に行い、身近な発酵食品の製造技術を習得する。無菌操作ができて身近な発酵食品を製造することができる。無菌操作ができて身近な発酵食品の製造方法を説明することができる。身近な発酵食品の製造方法を説明できる。
情報収集およびレポート作成能力を向上させる。実習で修得した技術についてさらに深く考察し、疑問点など自ら調べ説明することができる。実習で修得した技術について疑問点など自ら調べ説明することができる。実習で修得した技術を説明することができる。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
微生物は食品、醗酵醸造、医薬品、化学工業品などに古くから利用され、現在では環境浄化でも注目を集めている。そこで、各分野で利用されている微生物の特徴と機能を理解し、発酵技術の可能性を理解する。また、実際に発酵食品を製造し、発酵食品に対する知識を深める。
授業の進め方・方法:
微生物の働きについて理解し、その応用について発酵食品の製造実習を通し無菌操作、目的とする微生物の単離、培養、保存など学生が実験・実習を通して理解できるよう繰り返し指導を行う。その理解度については、レポートにて判断する。
注意点:

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンスと発酵の基本 成績評価と授業の進め方、発酵の基本を理解する。
2週 微生物の基本操作 微生物操作に必要な器具の使い方を理解し、無菌操作技術を習得する。
3週 野生酵母の分離 野外の植物から野生酵母を採取する。そのための培地作成と段階希釈により得たコロニーを観察する。
4週 野生酵母のアルコール発酵 採取した野生酵母を液体培養し、生じたアルコール濃度を測定する。
5週 味噌造り① 味噌造りに関連する微生物とその働きを知る。(麹造り技術を習得する)
6週 味噌造り② 味噌造りに関連する微生物とその働きを知る。(味噌造り技術を習得する)
7週 発酵に関与する微生物 発酵に使用される微生物の特徴とその代謝を学ぶ。
8週 中間試験 授業理解度を試験で確認する。
2ndQ
9週 納豆造り① 市販の納豆から納豆菌を分離する。
10週 納豆造り① 分離した納豆菌を使用して納豆を造る。
11週 かつお節造り① かつお節製造に使用する微生物の特徴を学ぶ。(カツオ蒸煮と燻煙)
12週 かつお節造り② かつお節製造に使用する微生物の特徴を学ぶ。(カビ付けと熟成)
13週 泡盛醸造① 泡盛醸造の基本と麹造りを理解する。
14週 泡盛醸造① もろみの蒸留を通して蒸留技術を理解する。
15週 泡盛醸造① 泡盛の成分分析を行い、他の種類との違いを理解する。
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

評価割合

定期試験小テストレポートその他(演習課題・発表・実技・成果物等)合計
総合評価割合7002010100
基礎的理解4000040
応用力(実践・専門・融合)30010040
社会性(プレゼン・コミュニケーション・PBL)0001010
主体的・継続的学習意欲0010010